先般、臨終の時「三つの弱点(愛着)」が起こることを論じました。
私たち衆生は「三つの弱点(愛着)」を持っているから苦しいのです。
それをどうして安心して死ねるか、その結果を先に出したのが「苦」で、
先ずこれでおどかしたのです。
「集」は煩悩のことで、「苦」の元(本)は実に煩悩にあるのです。
それさえ除けば安楽に死ねるのです。
それが「滅道」です。
その死を「安楽瞑(あんらくめい)」するには、「妄想、煩悩」を
滅すればよいから「滅」という「結果」を先に出してあるのです。
それを満足させるには、「道」という修行があるのです。
やはり「果」を見せて、それならやってみよう、となるから
「因即修行」を後に回してあるのです。
「道」に依ってやればそういう「妄想、煩悩」を滅することが出来ます。
「苦」が「楽」になるのです。
そうしたら何時死んでもいいという「信念」が起こって来るのです。