活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

善悪は時なり

2016年07月28日 | 語録

道元禅師の御言葉に 「善悪は時なり、時は善悪に非ず」

というのがあります。

 

人及び一切のものには、善悪というものはありません。

善と思う時があり、悪と思う時があるということです。

 

人は一度に 「二つの考え」 を思うことは出来ません。

ですから、「善」 と 「悪」 と二つの考えを一度に思うことは

出来ないのです。

 

先ず 「善(悪)」 と思い、その 「善(悪)」 という考え方が

なくならなければ 「悪(善)」 と考えることは出来ません。

 

その 「善(悪)」 と思ってから 「悪(善)」 と思うわずかの間に

ものすごいスピードで移り変わっているのです。

 

普通では考えられないかもしれませんが、瞬間に

「自我」 というものが立てられるわけです。

 

これはすべて 「識の働き」 によるものなのです。


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