「定期(じょうき)」というのは定まったことです。
「定期なし」とは、私たち衆生の万般の出来事はどこでどういうことに
出会うか分からないということです。
「これはこれだ」と定まったものは一つもないということです。
「平等と差別(しゃべつ)」と分かれるものではありません。
平等の中に差別があり、差別の中に平等がなければならないのです。
たとえば、会社には労働者と資本家がいます。
資本家だけでは組織は成り立ちません。
労働者だけでも会社は成り立ちません。
どんな平等な世の中といっても資本家と労働者は一緒ということはあり得ない
ことです。
「一方では成り立たない」ということです。