おシャカ様は何を中心に捨てられたのでしょうか。
おシャカ様は、「私が、という観念」 を中心にして凡てを見ること、それだけが今までの
修行だったのです。
しかし、それではどんなにしても 「解決」 がつかなかったのです。
「この問題(自己とは何か、真実とは何か)」 の解決がつかなければ
どうしようもないではないかと思い、そこで、「私が、という観念的な取扱い」 を
凡て手放されたのです。
手放してみたら何時の間にか本当に 「自我心」 というものの無い世界に
入っていたことに気が付かれたのです。
それに気付いてみたら、今まで人間(にんげん)が 「自我」 を
認めていた為に余計な苦労をしていたことに気が付かれたのです。