おシャカ様というお方は、自分が本当に苦労を重ねて、終に
「本当の道」 を得られたお方です。
おシャカ様の苦労というのは、「自己とは何か、真実とは何か」
ということを追究せられ、その追究と苦心の結果、終に 「其の道」 を
徹見されたのです。
それは単に身体や心を苦しめることではなく、それを離れることの出来にくい
ことに徹見する苦心であったのです。
しかし、そうではないと知(識)っていても、人は、知らず識らずにそういうことを
やっているものです。
おシャカ様も気が付かれなかった頃は、そういう無駄な苦労をされたのです。
それが、「本当の道」 のように思っていたのです。
このようにしていけば将来何か良縁し、結果があると思い込んでいたのです。
それが大間違いであることを知(識)られて、今までの教えを全部捨てられたのです。