先般、迷いを離れた四つの世界が有(在)ることを説明しました。
「仏界、菩薩界、縁覚界、声聞(しょうもん)界」です。
1.仏界---仏の世界です
2.菩薩界ーーー仏の教えを行ずる世界です
3.縁覚界ーーー縁起の法を信じている世界です
4.声聞界ーーー自分の利益だけを考えている世界です
1.2.に属する衆生は信じる度合いが強いため迷いの世界には堕ちません。
3.に属する衆生は人々の救済のみに生涯を過ごす衆生です。
しかしこれも「人々の救済」という未だそこに助けなければならない「相手が有(在)る」状態です。
4.の世界は、一切手を下すことがない世界です。
「仏」とは「ものの本質」をいいます。即ち「仏界」とは「本質だけの世界」」です。