つまり人間(此の物)は「色・受・想・行・識」という五つの集まりから成り立っているのです。
ですから、肉体である「色(しき)」という「四大の働き(地水火風)」が無いと「精神の作用(受・想・行・識)も起こらないのです。
そこで、「肉体と精神」は離して考えることは出来ません。
肉体が先か精神が先かといえば、これは「同時」に起こるものなのです。
何故ならば肉体には六根が備わっており、この六根を通して外部のもの(外境)を受け込んでいます。
そして受け込むと「同時」に精神の作用(受・想・行・識)に因って色々な状態が出て来るという事なのです。
全てのものは一つでは成り立っていません。