活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

人間(にんげん)の構造4

2023年12月01日 | 法理

つまり人間(此の物)は「色・受・想・行・識」という五つの集まりから成り立っているのです。

 

ですから、肉体である「色(しき)」という「四大の働き(地水火風)」が無いと「精神の作用(受・想・行・識)も起こらないのです。

 

そこで、「肉体と精神」は離して考えることは出来ません。

 

肉体が先か精神が先かといえば、これは「同時」に起こるものなのです。

 

何故ならば肉体には六根が備わっており、この六根を通して外部のもの(外境)を受け込んでいます。

 

そして受け込むと「同時」に精神の作用(受・想・行・識)に因って色々な状態が出て来るという事なのです。

 

全てのものは一つでは成り立っていません。