活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

死は最後の戦いなり2

2020年08月20日 | 道元禅師

「修行の要点」とは、何も比較すべきものはありません。

 

只「死のみなり」と見て、他を見ないことです。

 

いくら考えても、功夫をしても、死ぬ時は死ぬより外に「道」はありません。

 

「仏も死に、衆生も死に、念仏を唱えればそれだけ汚れ、極楽を求めればそれだけ穢れる」のです。

 

とにかく人は、笑いの中に生まれ、死ぬ時は泣く中で、笑って死ぬ「覚悟」がなければなりません。

 

それには「平生の修行」が大事なのです。

 

死ぬ前ではもう間に合いません。

 

古来、おシャカ様を始めとした、歴代の覚者方の「死にざま」に学び、参究の一助とすべきです。

 

彼も人なり、我も人なり、その人に成れ、その人に成れ。