活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

刹那1

2018年11月15日 | 仏教

仏教では指を「パチッ、パチッ」と鳴らすことを「弾指(だんし)」と言います。


この弾指は非常に短い時間ですが、仏教では弾指に「六十五回の刹那」があると

されています。


そして、その六十五回の刹那の間に「九百回もの消滅が繰り返されている」

いわれています。


これはだいぶ昔の話ですから、今のように科学が進んで来ると、九百回どころの

消滅ではなくもっともっと、細かく見ることが出来ると思います。


私たち衆生が「今、今」と不用意に言っている一日の間に、いったいどれだけの

消滅が繰り返されているのでしょうか?


私はよく「ものとして認めるものは何もない」と言って来ましたが、仏教の

「三法印」の諸行無常、諸法無我をこのように解釈すれば納得していただけるのでは

ないでしょうか。