活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

刹那2

2018年11月16日 | 仏教

自分を立てること、「一念」がどれだけ、ものと自分との間に大変大きな隔てを

つけるかということです。


そこで、修行というのは「一念の生ずる根本」を見極めなければいけないということです。


念として生じたものはすべて影です。


私たち衆生は「一念、一念」といいますが、それは全部影ですから、それを追いかけて

解明しようといっても、どうにもならないのです。


「今、一日」にとてつもない数の生滅が繰り返されているわけですから、解明しようと

思っても解明のしようがないのです。


別の言葉で言えば、刹那のうちに生じ、刹那のうちに滅していくわけです。


「いつでも新しいものが、そこに出現している」ということです。