活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

再録、無明について3

2018年11月06日 | 仏教

「道(法)」と「世法」を区別するのは自我意識なのです。

ですから「自我の本質」を知(識)ることが修行の究極なのです。


「自我」というものが存在すると、ものが有(在)るということですから、そこには

「時間、空間、距離」が生じるということです。


そうなると「道(法)」とは全く無関係の状態です。

いつでも「自己」に立って、変化をながめていたのでは「無常の状態」は分かりません。


ほとんどの人は他に何か有(在)るような気がするものです。

それが「無明」ということです。