ささやかな夢

会社帰り、ビルから出るとアブラゼミが鳴いてた。
最近の大阪ではクマゼミばっかりで、ほとんどアブラゼミの鳴き声を聞くことは無くなったから、なんだか少し得した気分。

昔は毎年田舎（島根県）に行ってたけど、そこでは夕方にはヒグラシが鳴いて、盆の頃にはツクツクボウシが鳴いてた。
水をまいた後の縁側で、渦巻きの蚊取り線香をたきながらそういう音を聞いてたなあ。
ああいう日本らしい情景が懐かしくて、また、今でも憧れてしまう。

俺にとっての“田舎”は子供の頃のあの島根県の情景。
今はもうその田舎の家も無くなっちゃったけど、場所はちょうど宍道湖と中海の中間あたりで、二階の窓からは川と山が眺められた。
ＪＲ山陰本線を走る電車も見えたなあ。

松江市内まではバスに乗って出かけてた。
何分ぐらいかかって行ってたのかは忘れたけど、一畑デパートのおもちゃ売り場がお気に入りで、よく出かけた記憶がある。
宍道湖のすぐそばの公園には蒸気機関車が置いてあって、宍道湖の花火大会なんかはそこからも眺められたっけ。

今は無理やろうけど、いつかそういう田舎に住みたい。
窓を開けてたらオニヤンマが間違って飛び込んでくるような、そんな田舎の家に住みたいｗ
金を貯めて、いつかそんな田舎で暮らそう。
そう思う今日この頃です。