イタリアまるかじり

料理を通じてイタリア文化探検する。

11月26日第7回「オバマは世界を変えるのか」藤原帰一

2009-11-27 15:20:58 | その他
写真はカラブリア・バニャーラの丘から見た風景、右端に小さくシチリアが見える。
寺島実朗リレー講座(於多摩大学)の第7回は藤原帰一の「オバマは世界を変えるのか」56歳、東大法学部政治学研究科 教授、TV,マスコミで分かりやすい説明で人気がある。
一枚の用紙だけで、原稿なしで80分分かりやすくコンパクトに、時にユーモア交えての講演で、自説もきっちり述べられてスピーチ終了時は拍手が長く続いた。
印象に残った点;オバマが大統領選にマケインに勝ったのは、「経済ー雇用不安」が要因、来年の中間選挙では経済がリカバリーしなければ民主党は議席を減らすだろう。オバマ政権は「北朝鮮、イラン、アフガニスタン」に明快な政策が無い、特にアフガンは政府が存在しない状態ーコストがかかる。イランーロシアを巻き込む必要あり。内政は(皆国民健康保険)富裕層の40%は反対、70%あった支持率が50%に落ちたのはこのせい。
オバマは外交では総じて良好、内政が厳しい。歴史に名を残すとしたら外交。
尚第6回(11月19日)「21世紀は陸と海の戦いー近代の終わりと資本主義のゆくえ」水野和夫ー三菱UFJ証券を聞いたが、正直なところスピーチに迫力、誠意が感じられず、往復3時間かけた甲斐が無かった。

息子夫婦と自宅で食事(11月22日)

2009-11-23 20:36:48 | その他
写真は小生が住んでいた南イタリア、カラブリアのバニャーラ(人口2千人)の路上市場で、イタリアンパセリ、
ピーマン、ナス,リッチア(青物野菜)ポロねぎなどご覧の様に豊かな色彩の新鮮この上ない野菜が売っている。味は勿論最高。

この日の献立は;
1.「大根と白菜のしゃきしゃきサラダ」
 
材料(使い易い量)
  大根(10CM)ーー3mmの棒状
  白菜1/6個 --千切りにして塩を軽くふる。
  柿1個ーー3mmの棒状
  パセリ(ミジン)適量、塩、胡椒
 「ドレッシング」白ワインビネガー大匙1、オリーブ油大匙4、塩、胡椒
 作り方
  ボウルーー白ワインビネガーに塩、胡椒適量いれ混ぜ、野菜と柿をあえ塩、胡椒で調味、イタリアンパセリを散らす。

2.「里芋とプラムのソテー」

 材料(2人分)
 里芋6個ーー皮むき6-7mm厚さに。
 ベーコンーー6-7mm厚さに。
 ドライプラム2個、バター大匙2、にんにく(薄切り)一かけら、
 パセリ(ミジン)、シナモンステック1本、グローブ10粒
 作り方
 フライパン;バター熱しベーコン炒め脂が出てきたら、他の材料全て加え炒める。里芋に火が通ったら器に盛る。

3.「さんまのベッカフィーコ」

 材料(4人前)
 さんま2尾(3枚におろし4等分)
 パン粉 適量
 ローリエ6枚
 EXVオリーヴ油 適量
詰め物
 パン粉 50g
 EXVオリーブ油 20cc
 レモン汁 50cc
 レモンの皮 1個
 レーズン20g(ぬるま湯に30分)
 松の実20g(ローストする)
 イタリアンパセリ(ミジン)少々
 塩、胡椒 各適量
 トマトソース 40cc
作り方
 1.ボウルーー詰め物作り、粘りが出ないように混ぜ合わす。レモンの酸味がポイント
 2.秋刀魚の実で詰め物をはさみ、8個作り、EXV塗り、パン粉をまぶす。詰め物がはみ出さない事。
 3.耐熱皿ーーEXV塗り、くっつかない様にパン粉をふる。2.の秋刀魚を並べ魚と魚の間にローリエを挟む。EXVをまわしかける。
 4.200℃で15分間、焼き色がつくまで焼く。食べる直前パセリのミジン散らす。
 
 5.「クラムチャウダー」
 
 材料(4人前)
 あさり800g(殻つき)
 玉葱1個(200g)、セロリの茎1本(70g)、じゃが芋小2個(200g)ベーコン30g -- 1CM四方の薄切り
 生クリーム150cc、無塩バター30g、鶏がらスープの素小匙1.5、塩・水各適量
 クラッカー4~8枚
調理
 1.鍋ーーあつあつに熱し水50cc注ぎすぐにアサリを入れる。ふたをして強火で2分蒸し煮に。貝の口が開いたらザル/ボウルで貝と汁に分ける。
 2.鍋(上記)--バターいれとけ始めたら、玉葱とセロリ入れ、木へらで混ぜながら弱火で炒める。透明感が出たらベーコン入れ、
  脂が出てきたらじゃが芋加えて混ぜ合わす。全体に油がまわったら水800cc、塩小匙1、鶏がらスープの素入れる。
 3.弱火で15分ほど煮て、じゃが芋によって少しとろみがついたら、あさりの蒸し汁をペーパータオルで濾しながら加える。
 4.生クリームを注ぎいれ、あさりの身を加えサッと温める程度に煮る。
 5.器ーー盛り付けて砕いたクラッカーのせる。

イタリア想いだし(07年6月19日の昼食)

2009-11-21 16:58:52 | その他
写真は2年半前の「タベルナ・キルケア」(カラブリア州)の中庭でのまかない料理(昼食)

1.カジキマグロの塩焼きにいんげん、じゃが芋添え
 かじきは取れたてでオリーブオイル適量かける。すっきりした淡白な味。
2.赤い小エビ
 シチリアやこの地方の特産らしく、トスカーナのレストランではシェフが世界一と珍重していた。髭が長く喉に刺さって困った事があったが、
パンを飲み込めば直るとシェフに言われ、助かった。この海老は見事な赤で味も良い。
3.きゆうりとギリシャヨーグルトのサラダ
 この店の名物でヨーグルトはギリシャからの輸入品で一般のヨーグルトより粘りが強い。
ブルガリア人のスタッフはヨーグルトはブルガリアが一番と譲らない。
日本では明治ブルガリアヨーグルトが有名ですね。
脂っこい料理が多い時や夏の暑い時などさっぱりした味が忘れられない。
4.パン
このレストランのイタリア人はパンの中身は食べない、皮だけ食べる。中身は味がないと言う。日本人、ブルガリア人はもったいないと思っている。
尚このパンは昼ごろ出来立てを配達され、それを最初に我々が食べる。これほど旨いパンはまだ他で味わっていない。
尚トスカーナのパンには塩が入っていない、昔塩の入っていた食品には税金がかかっていたので、塩を抜いたとの事。最初は味に慣れなかった。
5.ワイン
お客の残したビンテージが我々の食卓に、特に85歳のシェフのマンマは絶対グラス一杯飲む。
又暑い日のアクア(水)は小生はガス入りの冷えたのが好みでした。
6.レモン
毎日新鮮なレモンが配達され、レモンは太陽をたっぷり浴びた南イタリア産がベストである。海老やカジキにかけて食べる。
7.常にテーブルを見張っていないと、猫があっというまに食卓を襲う。

マンションの理事会

2009-11-17 22:37:04 | その他
写真は2007年2月~8月まで住んでいたバニャーラ(イタリアカラブリア人口2000人)イタリアを足にたとえると親指あたりである。
部屋12畳ぐらいで小さなバルコンがあり、共同の狭いシャワーがついていた。
南イタリアは暑いが部屋は石作りでひんやりとして快適であった。

現在住んでいる東京のマンションは1981年からで28年になる。40所帯なので理事会のメンバーの順番はすぐやってきて4度目。
30台、40台、50台、60台、女性2名、男性4名の構成である。
子供が巣立って行った年代、2人、3人の子育てで頑張っている理事の方がおられ
仕事もいろいろで、特に私より4歳若いM氏は内装関係で業界で信頼されていて、日本だけでなく、外国の領事館、大使館なども請け負っている。
雨漏り、塗装、その他内装での問題など次々に解決していく、実に頼もしい人である。
小生自宅の2度の改装も彼のルートにお願いした。

2006年の11月14日の「ラ・チンクエンテーナ」

2009-11-16 19:09:33 | その他
写真は3年前のチェチナ(トスカーナの海沿い、ピサから車で30分)
ウンベルトシェフとマルチナ(ウイーン大学の学生で、旅行代理店勤務)、
「ラ・チンクアンテーナ」の厨房で。2006年10月~2007年2月まで奉公。残念ながらこの店は翌年2月には廃業となった。トスカーナワインのコレクションとしてはトスカーナ随一と言われていた。

ここのところイタリア映画や本を読んでいて、3年前のイタリアのチェチナ(南トスカーナの海岸沿い)の「ラ・チンクアンテーナ」での奉公を想いだして、上記写真を載せました。
ところが今夜の食事はあっさり中華;

「砂鍋獅子頭」--シャークオシーツートウ(大団子の土鍋煮込み)
 砂鍋ーー土鍋、獅子頭ーー大団子
材料(5人前)
 豚挽き肉ーー220g
 豆腐  --1丁(水切り包丁の腹でつぶす)
 乾椎茸 ーー2枚(水につけ石ずきとりそぎり)
 茹竹のこーー70g
 白菜  --1/4個
 春雨  --80g(お湯で戻す)
 鶏がらスープーー1L(5カップ)
・醤油、清酒、塩、胡椒、片栗粉、卵、油
調理
1.ボール
 豚挽き肉、醤油小匙2、清酒大匙1、塩小匙1/2、胡椒少々、卵1/2、片栗粉
 大匙2、豆腐加えて粘りが出るまで良く混ぜ合わせる。
2.フライパン
 1.のひき肉を6~8個にわけ平たくして油を引いたフライパンで両面に茶色になるまで炒める。
3.土鍋
 鶏がらスープ入れて熱し大団子と汁ごと椎茸、茹でたけのこ、春雨入れる。アクをとりながらフタをして中火でゆっくりと煮込む。
4.途中で煮詰まったらスープを足し、醤油大匙2、塩小匙1/2、胡椒を少々足して味を調える。
 最後に水溶け片栗粉大匙2を流しいれ薄いとろみつける。

あっさりしていて汗をかきながら、寒い夜は暖まります。
 





マリアおばあちゃん(シニョーラ・マリア)

2009-11-16 16:07:16 | その他
写真は「タベルナ・ケルキア」のシェフのおばあちゃん(シニョーラ・マリア)

2007年2月。
おばあちゃんはこの時85歳、いつもおしゃれして、我々の為にまかない飯を又、休日にももパスタ、魚料理、肉、羊料理等マンマの料理を食べさせてくれた。
素晴らしい思い出である。今も元気の様であるが、既に88歳。

「海の都の物語」 塩野七生

2009-11-16 15:29:10 | その他
写真は「タベルナ・ケルキア」2007年2月~8月まで奉公した南イタリアの
カラブリアのレストラン。ケルキア -- コルフ島(ギリシャ)の事 

 6月13日(金)早稲田大学の国際シンポジウム
「メディアの地殻変動とジャーナリズムの将来」
 --世界の科学技術ジャーナリスト養成の立場から
Y氏に誘われて拝聴したが、大学院での科学ジャーナリスト養成に関するテーマで興味の対象からずれていたので、
「海の都の物語」--ヴェネツィア共和国の一千年(塩野七生著)の4巻目の途中から読み出した。文庫本で6巻あり、4巻目を終えた。

コルフ島が彼女の本に何度も登場するが、イタリアの右対面にある島でエーゲ海におけるヴェネツアの要衝である。
このギリシャのコルフ島からやってきたのが「タベルナ・ケルキア」のシェフのマンマのシニョーラ・マリア85歳である。
ケルキア -- コルフ島の別名であり、この名前を使ったレストランである。
尚タベルナーーもともとは居酒屋の意味だが、レストランと同じと思う。


11月12日(木)ポトフ

2009-11-12 18:29:48 | その他
先週の6日(金)に買った北海道の高校生の太いフランクフルトソーセージを使ってフランスの家庭料理のポトフを調理。
レシピーは毎日新聞にあった11月10日付けの土鍋で料理する「根菜ポトフ」を採用。
「根菜ポトフ」

材料(4人前)
 フランクフルトソーセージ 270G(90gX3)
 里芋2個、白菜1/8個、レンコン5CM、ごぼう1/2本、人参1本、玉葱1個、大根5CM
 白ワイン50CC,固形スープ1個、
 ブロッコリー1/2株(塩少々で茹でる)
 塩、胡椒、粒マスタード
調理
 (1)土鍋
 大きめにきった根菜類と白菜ソーセージを並べ、材料がかぶるくらいの水と白ワイン、固形スープを入れる。
 フタをして沸騰するまでは強火、沸騰したら弱火で1~2時間煮る。
 (2)茹でたブロッコリー加え、塩、胡椒で調味、好みで粒マスタード。
 ソーセージの品質がよいので実に良い味、今夜の様な寒い日は暖まる。
 おいしいソーセージを作ってもらった標茶高校の皆さんに感謝します。
   

副王家の一族 -シチリアを舞台の伊映画(11月11日)

2009-11-12 16:36:39 | その他
写真はカターニャの市場(07年2月撮影)食材の宝庫でうにが美味だった。

渋谷文化村で「副王家の一族」を鑑賞。1853年~1882年頃までシチリアのカターニャで100年近く根をおろしたウセダ家はスペイン副王の末裔の旧家の物語。
裏切り、遺産相続、政略結婚、堕落した修道院、肉親の憎悪、権力志向など織り込んで物語りは展開する。1860年にはイタリア統一を掲げるガリバルデイがシチリアに上陸、ウセダ家は窮地に陥るがたくみに生き延びる。ウセダ家の長男は何と左派連合から市長に立候補、貴族、特権階級も取り込んで当選。
晩年77歳となった主人公呟く「イタリアは出来た。イタリア人が出来るのはいつだろうか」 --永遠に統一されたイタリア人は出来ないと思う。それがイタリア人。町のレストラン、ファッション、大~小の企業は多くはファミリーで構成されており、イタリアの北から南まで多種多彩な食文化も含めて個性優先。

シチリアは古代、フェニキア人,ギリシア人が移り住み、カルタゴの後ローマに併合された。その後ゲルマン人、東ローマ帝国、イスラムの支配下におかれ、12世紀にはノルマン人がナポリとシチリアをあわせて王国を建国、その王位はドイツ、フランス、スペインの各王国に転々と渡る。15世紀にはスペイン、ハプスブルグ家、18世紀にはフランスのブルボン家、19世紀には英国領。1870年イタリアは統一され「イタリア王国」となる。

シチリアは上記のように多くの文化、文明が衝突した九州の2/3ぐらいのサイズの島で大変魅力があり、是非再訪したい。