富士田吉治―7「鷺娘」
そして、「百千鳥娘道成寺」を踏襲したクドキ。
『縁を結ぶの神さんに
取り上げられし 嬉しさも
余る色香の恥ずかしや』
次は流行の小歌を引用して、汐汲みの振り。
”返し歌”というのは、古い曲によくある手法だ。
”組歌”時代のなごりといえる。
『須磨の浦辺で汐汲むよりも
君の心は汲みにくい さりとは
実に誠と思わんせ
繻子の袴のひだ取るよりも
主の心が取りにくい さりとは
実に誠と思わんせ
しや ほんにえ』
『白鷺の 羽風に雪の散りて
花の散りしく
景色と見れど あたら眺めの
雪ぞ散りなん 雪ぞ散りなん
憎からぬ』
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
そして、「百千鳥娘道成寺」を踏襲したクドキ。
『縁を結ぶの神さんに
取り上げられし 嬉しさも
余る色香の恥ずかしや』
次は流行の小歌を引用して、汐汲みの振り。
”返し歌”というのは、古い曲によくある手法だ。
”組歌”時代のなごりといえる。
『須磨の浦辺で汐汲むよりも
君の心は汲みにくい さりとは
実に誠と思わんせ
繻子の袴のひだ取るよりも
主の心が取りにくい さりとは
実に誠と思わんせ
しや ほんにえ』
『白鷺の 羽風に雪の散りて
花の散りしく
景色と見れど あたら眺めの
雪ぞ散りなん 雪ぞ散りなん
憎からぬ』
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚