西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

感性の次元

2012-10-31 | 薄まる文化
薄まる文化-10

幼少期に病弱だった3世は、それゆえ感受性がゆたかだった。
それは焼き物や書、絵などを見ても分かる。

私は、感性とはトータルなものと考えるので
たとえばある作品の完成度を見れば、
それはその人の他の絵や音楽の次元に共通する。

音楽というのは視覚的に捉えられないから、
客観的にみることが難しいが、
絵や書などは分かりやすい。

作品の完成とは、「これで終り」という線引きをすることだから、
線引きの次元がつまりは感性の次元ということになる。

見る人が見ればおのれの中身が丸見えなのだから、
芸(広く芸術)は怖いのだ。


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tea break・海中百景
photo by 和尚

大正モダン

2012-10-30 | 薄まる文化
薄まる文化-9

幕末に生まれ、
明治という何もかもが新奇斬新な時代の空気を吸って生きた
2世の感性は、3世に受け継がれる。

大正という時代は、まだまだ伝統的な和の暮らしの中にあり、
一般には着物に日本髪、ちょんまげが普通だった。

洋髪は少し早いが、洋服や革靴などが普及しはじめるのは
大正も終り頃なのだから、
3世も子供の頃は着物で育ったはずだ。

建物から食べ物着るものなど、
世の中の何もかもが西洋モダンへと移行する時代に3世はいた。

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まさに大正モダン。
3世長十郎と綾子姉弟(昭和8年撮影・長唄秘伝抄より)。




しのびね

2012-10-28 | ユーミック宣伝 

きょうは、国立小劇場で西川扇蔵氏の会です。

荻江を二番弾くのですが、「鐘の岬」がお昼過ぎに終り、
こんどは夜の8時半過ぎに「松竹梅」です。

あまりにも時間が空きすぎるので、
私は一旦家に帰って来ました。

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お知らせです。
明日(10月29日)の朝番組「NHKニュース・おはよう日本」の
「まちかど情報室」にユーミックの三味線“しのびね”が紹介されます。

6時45分位らしいですが、
興味のある方はぜひご覧になって下さい。

基本的にはサイレント三味線なのですが、金具のところにコードを差して
アンプに接続すると、エレキ三味線になります。





胴は樹脂でできていますのでメンテナンス不要です。

祥月命日

2012-10-27 | プライベート

きょうは母の祥月命日です。
命日は毎月あっても、
祥月命日となると感慨も一入です。

母を亡くして3年。
未だに「母ちゃん」と言っていたい自分がいます。
とほほ…

出入りの花屋に頼んだお花、きれい!
家の者がメールで送ってくれました。