鏡獅子―65

連獅子―1


「鏡獅子」が前ジテは「相生獅子」の影響を受けて作られたことは
紛れもない事実だが、後ジテの獅子の精はやはり、
かなり「連獅子」の影響を受けているのではないかと思う。

参考までに「連獅子」を見ておくのも一興だろう。

「連獅子」には、杵屋勝三郎（2世）と杵屋正次郎（3世）作曲の二曲がある。
二人は大の仲良しで、作詞はいずれも河竹新七。
ほぼそっくりの歌詞ながら、三味線のフレーズはきっちり異なる。
新七が悪戯心で同じ歌詞を与え、仕上がりを楽しんだとしか思えない曲だ。

始めに作られたのが勝三郎の「連獅子」なので、
まずはそちらから。


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tea breaku・海中百景
photo by　和尚