西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

鏡獅子―68

2009-07-12 | 曲目 (c)yuri saionji
連獅子―4

次は題名ともなった、眼目の”獅子の子落し”。

『かかる嶮岨の山頭より
 強臆ためす親獅子の
 恵みも深き谷間へ
 蹴落とす子獅子は ころころころ
 落つるとみえしが 身を翻し 
 爪を蹴立てて掛け登るを
 又突き落とし 突き落とす』
 
  
(意訳)
「このような険しい山のてっぺんから
 度胸を試す、親の慈悲
 えい、と深い谷底へ
 蹴落とす子獅子はころころころ
 落ちたかと思いきや、爪を立て、身を翻して駆け上る
 そこをまた蹴落とす親獅子」


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tea breaku・海中百景
photo by 和尚
コメント
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