西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

5月晦日

2012-05-31 | プライベート
5月も今日で終りですね。
明日は衣替え。
夏になります。

今月は超忙しかったのですが、今日は留めの一発。
曙橋の西川扇蔵邸で、舞踊会の下浚いがありました。

私は荻江の「鐘の岬」を弾きます。

この曲は手慣れているので、何とかなりましたが、
今月は本当に大変でした。

帰りに家の隣の寿司屋で一杯。
幸い他に客がいなくて、
大将を独り占めにして、いい時間を過ごしました。

こういう時間が気分転換にはもってこいなのですよね。


これ、ガジュマルという木です。
なんともけったいな盆栽仕立てですが、なんだか癒されるのです。
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「昔噺たぬき」-4

2012-05-30 | 笑えます、長唄(c)y.saionji
「昔噺たぬき」-4

今度は狸の軽業綱渡り。

「さて さて 
 さてさてさてさて この度の
 お目にかけます 軽業は
 綱のなかばへ 大きな金玉(改訂、巾着)を引っかけ
 これを名付けて たんたん狸の夢の枕じゃ
 
 面白狸の角兵衛獅子
 神変ふしぎの有様は
 納まる御代の噺草
 今もその名や 残るらん」

この曲はこんな歌詞ゆえ、正式の演奏会にかかることは
まずない。
作曲者の杵屋勝三郎はよほどストレスがたまっていたのか、
うっぷん晴らしでやんちゃに作ったとも考えられるのだが…

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tea break・海中百景
photo by 和尚

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三越名人会

2012-05-29 | 仕事関係
今日は日本橋の三越劇場で「三越名人会」がありました。

昭和25年から始まったこの会は、
今回がなんと、648回目です。
凄い!の一語ですね。

今回は長唄中堅を中心とした番組でした。


◯杵屋勝四郎×稀音家祐介氏の「角兵衛」
◯舞踊家、吾妻徳弥振付けでの、御子息の踊り「藤船頌」
 地は今藤長十郎×長一郎氏。

◯杵屋巳津也×今藤美治郎氏の「勝三郎連獅子」
◯今藤長十郎×郁子氏の「三曲糸の調」
◯杵屋直吉×杵屋勝国氏の「二人椀久」

以上の5曲でした。

私は「三曲糸の調」のワキを演らせていただきました。
この曲は超難曲で、一生のうちに数えるほどしか演らないし、
もしかしたら一回も演らないで終ってしまう人もいるかもしれない、という曲です。
それにあまり歳を取っても出来ない曲なのです。

基本的に2丁2枚ですので、タテとの信頼関係が大切ですし、
同レベルの技量がないと弾けない曲なのです。


右、長十郎氏、左、郁子氏。


杵屋秀子氏と。


私はこれで、ちょっと一息つけます。
5月はフー、でした。
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「昔噺たぬき」-3

2012-05-28 | 笑えます、長唄(c)y.saionji
「昔噺たぬき」-3


次は放送禁止用語の連発となる。
今では歌詞をかえなければ、ちょっと唄えない。

「自体我らは田舎のマラコ(改訂、生まれ)
 月に浮かれて 腹鼓
 うつや うつつの夢の世を
 狸寝入りか アゝラ不思議や
 たちまち広がる 大睾丸(おおきんたま。改訂、大巾着)
 八畳敷きの炉にかけし
 茶釜尻尾を オヤオヤ オヤオヤ振り立てて
 狸囃子の音につれて」
 
魔羅とはペニスの隠語。
「狸の金玉八畳敷き」という諺がある。

もともと日本人の性的観念はおおらかだったから、
こんな歌詞に何の抵抗もなかったのだろう。

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tea break・海中百景
photo by 和尚
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繭の会

2012-05-27 | 仕事関係
今日は午後2時から、日本橋の三越劇場で
第71回「長唄 繭の会」がありました。

      同人のお姉様方。
      
      左から時計回りに、今藤長十郎・杵屋静子・日吉小暎・杵屋佐臣・今藤美知・芳村伊十衛氏。


まずは「風流船揃い」を助演者も含めて8丁8枚の
オールキャストで。

次が今藤長十郎×美知氏の「靭猿」。
私はワキを弾かせていただきました。

3番目が芳村伊十衛×日吉小暎氏の「巽八景」。

そして杵屋佐臣×杵屋静子氏の「英執着獅子」。
私はトメを勤めました。


助演者の楽屋風景。

左から、杵屋三澄・岩田喜美子・杵屋六多之氏。
右に移って、今藤郁子・竹内あき・芳村伊四呂の三氏がちょっとだけ。
そして、今藤政子・美知央ちゃんです。

同級生の岩田氏と。


今日も楽しいお仕事を一つ終えました。
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