春興鏡獅子―15
胡蝶が上手、下手に分かれて引っ込むと、
大薩摩が始まり、
場面が清涼山の石橋になったぞ、と告げる。
ここは、桜痴が「石橋」をアレンジして書いた。
『夫 清涼山の石橋は
人の渡せる橋ならず
法の功徳におのずから
出現なしたる 橋なれば
石橋とこそ 名づけたり
暫く待たせ給えや
影向の時節も今いくほどに
よも過ぎじ』
(意訳)
「そもそも清涼山の石橋は
人の手によって架けられたものではない
仏の功徳によって自然にできた橋ゆえに
石橋と名づけたのである
今しばらく待っていなさい
間もなく菩薩がお姿を現すであろう
決して立ち去るでないぞ」
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
胡蝶が上手、下手に分かれて引っ込むと、
大薩摩が始まり、
場面が清涼山の石橋になったぞ、と告げる。
ここは、桜痴が「石橋」をアレンジして書いた。
『夫 清涼山の石橋は
人の渡せる橋ならず
法の功徳におのずから
出現なしたる 橋なれば
石橋とこそ 名づけたり
暫く待たせ給えや
影向の時節も今いくほどに
よも過ぎじ』
(意訳)
「そもそも清涼山の石橋は
人の手によって架けられたものではない
仏の功徳によって自然にできた橋ゆえに
石橋と名づけたのである
今しばらく待っていなさい
間もなく菩薩がお姿を現すであろう
決して立ち去るでないぞ」
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚