浴衣会

南麻布にあります、有栖川の「清水」という料理屋さんで、
家元の東京浴衣会がありました。

ここはバブルの最盛期に建てられたということで、
当時ならばとても近寄れないというお店だそうです。
家元はここがご贔屓で、このところ毎年ここが会場になります。

プリンス系だそうですが、
車寄せに続く入り口に、小さく「清水」と書かれているだけで、
塀の中がどうなっているのかは表からは伺い知れない、
つんとした佇まいです。
入り口を入り、奧に進むと、広いアプローチひらけ、
手入れの行き届いた白砂利の庭が車寄せに続きます。

贅沢にも平屋の数寄屋造りで、
凝りに凝った内装には、ただただ驚くばかりです。
しかも、さりげなく飾られている書や絵や軸、屏風、置物などが
実にいい趣味で、それがすべて名のある本物だそうです。

「おいおい、そんなに無造作に飾っていいのかい」
と、思わず余計な心配をしてしまいますが、
よほど客を信用しているのでしょう。
もっとも見知らぬ客は来るはずもありませんが。
肝心のお料理も、器とともに実にワンダフルです。

まあ、世の中にはかくも庶民とは縁のない場所があるものです。


屏風の間から写してみました。手前が家元です。


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tea breaku・海中百景
この贅沢者！
今日はふて寝じゃ。