「鏡獅子」完了いたしました。
実に73編にも及ぶ長編となってしまいましたが、
「相生獅子」から「鏡獅子」への道のり、お分かりいただけたでしょうか。
長唄の三味線弾きである私でさえ、
このようにしみじみと分析してみたのは始めてです。
そうして見えてきたものは、芝居の現実です。
山村座が健在だった時代を含めて、江戸の四座がしのぎを削っていた
わけですから、面白くなければ客を持っていかれてしまう。
そのために智恵をだし、工夫をこらし、人気役者を揃えて
何とか興行的になりたつように努力をする。
しかも基本的には毎月よそにない新作を出すわけですから、
手を変え、品を変え、趣向を変え、ありとあらゆる手法を駆使して
作劇をしなければいけない。
客観的には面白い時代だったのだろうなと、思うのですが、
長唄の作曲者にしてみれば、日中は芝居に出勤し、
家に帰ると翌月のために、曲を作り続けなければいけないという、
それはそれは大変なストレス。
その苦労に同情する気持ちもわいてくるのです。
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
実に73編にも及ぶ長編となってしまいましたが、
「相生獅子」から「鏡獅子」への道のり、お分かりいただけたでしょうか。
長唄の三味線弾きである私でさえ、
このようにしみじみと分析してみたのは始めてです。
そうして見えてきたものは、芝居の現実です。
山村座が健在だった時代を含めて、江戸の四座がしのぎを削っていた
わけですから、面白くなければ客を持っていかれてしまう。
そのために智恵をだし、工夫をこらし、人気役者を揃えて
何とか興行的になりたつように努力をする。
しかも基本的には毎月よそにない新作を出すわけですから、
手を変え、品を変え、趣向を変え、ありとあらゆる手法を駆使して
作劇をしなければいけない。
客観的には面白い時代だったのだろうなと、思うのですが、
長唄の作曲者にしてみれば、日中は芝居に出勤し、
家に帰ると翌月のために、曲を作り続けなければいけないという、
それはそれは大変なストレス。
その苦労に同情する気持ちもわいてくるのです。
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚