富士田吉治―5「鷺娘」
「鷺娘」は、
【成就しない恋の業により、畜生道に落ちた娘が
鷺に生まれ変わる。
だが、未だ男への妄執絶ちがたく、
迷い苦しみ、ついには地獄の責めに身悶えて
死ぬ】という趣向。
初代菊之丞の「傾城道成寺」(3月6・7日に記載)をヒントに
二代目菊之丞が創作したものだ。
内容は、鷺の精が娘に化身して現れ、
前世で報われなかった男への恨み辛みをのべる。
そして一転、娘盛りの昔に戻り、種々の華やかな
振りを見せる。
そして”鐘入り”の代わりに衣装を”ぶっ返し”
(衣装の仕掛けの一つ。肩のところの仕付け糸を
引き抜き、衣装の模様を変える手法)、髪をくずして
後ジテの鷺の精になり、地獄の攻めを見せる、というもの。
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
「鷺娘」は、
【成就しない恋の業により、畜生道に落ちた娘が
鷺に生まれ変わる。
だが、未だ男への妄執絶ちがたく、
迷い苦しみ、ついには地獄の責めに身悶えて
死ぬ】という趣向。
初代菊之丞の「傾城道成寺」(3月6・7日に記載)をヒントに
二代目菊之丞が創作したものだ。
内容は、鷺の精が娘に化身して現れ、
前世で報われなかった男への恨み辛みをのべる。
そして一転、娘盛りの昔に戻り、種々の華やかな
振りを見せる。
そして”鐘入り”の代わりに衣装を”ぶっ返し”
(衣装の仕掛けの一つ。肩のところの仕付け糸を
引き抜き、衣装の模様を変える手法)、髪をくずして
後ジテの鷺の精になり、地獄の攻めを見せる、というもの。
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚