勉強一般に言えることだけれど、京大英語に何よりも必要なのは、想像力だと思う。
言葉の意味を考えてふくらませ、どのように表現すれば、一番的確に伝わるかを考える。
京大英語は、ただこの一点をひたすら追求している。
それに基づいて、何十年も、ひたすら和訳と英訳のみの問題を出し続けている。
(マイナーな変更は2度ほどあったけれど、すぐに元のスタイルに戻った)
(リスニング問題が、学部によって、数年出されていたが、これも来年からなくなる)
しかも、そのテーマの多くが、どんな内容から入ったとしても、最終的には哲学で終わる。
文章は長く、難解だけれど、なんとも美しい。
京大英語は、いくら教えても、何回解いても、解くものを飽きさせない。
今年の大学受験で、知恵袋を使ってカンニングをした学生がいたな。
知恵袋は、私も好きで、暇があるときは、質問に答えたりしていたのだけれど、もし、京大問題が掲載されているのを見たら、「うわ、面白そう!」と思って、手を出していたのは間違いない。
これは、誰かの勉強に加担しようという気持ちからではなく、ただ面白そうな問題があるから、やりたくなってしまう、ということなのだけれど。
数学の解答を知恵袋に載せた人たちも、多分そんな気持ちだったのだろうと思う。
けれど、カンニングに利用されてしまう、などという事件がおきてしまうと、やはり解答を載せる側の責任、というのも考えなければならない。
当分知恵袋は、解答ではなく、解説のみにしておこうかな。