まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

あったかいほうの。

2021-01-26 22:12:00 | 日記
有志の先生たちの勉強会に書記&zoomホストとして参加。会に出るのはこれで三回目。普段は営業さんがやる役目だけど、誰か都合悪いとピンチヒッターしてる。事務ちゃんのわたしとしては、先生をついつい、事務能力の高さと手のかからなさで評価しがちだけど、この会に出るといつも先生方のこどもや親御さんに対する真摯な思いに触れて感動する。
今日いちばん印象的だったのは、ベテランM先生の言葉。

脳みそは、「これやらないと怒られるな」という冷たい方向と、「これやったらほめられるな」というあったかい方向とでは、浸透具合が全く変わる。

だからこどもを指導するときはあったかい方向に持っていくんですよ、っていってるのを聞いて、後輩先生がうるうるしてた。やはり素晴らしい方だなあ。全盛期の勢いはないけど(老親ふたり介護して全盲のご主人世話してるんだからあたりまえだ)信頼と実績の地域のヒーロー。仕事で戻れないシングルマザーのかわりに、生徒がちゃんと家に帰ってるか確認しにいったりしちゃうんだって。あらためて、うちの会社はこういうひとに支えられてるのだと思う。今度からは先生からめんどくさい電話もらっても、「よかった、ちゃんと事前に確認してくれたからトラブルを防げた」とかって考えることにする。




ドリップオン

2021-01-25 22:01:22 | 日記
セブンのグアテマラもいいんだけど、いちいちビルの下まで降りていくの面倒で、今の選択はドリップオンコーヒー。安いのから高額なのまでいろいろ試しているところ。セブンとファミマのプライベートブランドの10パック入りのは、ひとつ8gの粉で、想定されてる湯量が100mlのようだ。一回に淹れるのが100mlぽっちってひと、いる?エスプレッソじゃないのにね。ドトールの5パック入りは、ドトールの味を手軽に、ってうたい文句なんだけど、うん、まあ、ほんとにこれドトールだねえというかんじ。感動もないし怒りもわかないので、これはこれとして、飲ませていただいた。いつも豆を買ってる自家焙煎の店のやつは、毎朝飲んでるものにだいぶ近いけど、全く同じというわけにはいかないんだなぁとおもう。そりゃあそうなんだけどさ。各社の違いは味や量もだけど、パッケージにもあって、封切ったら速攻お湯注げるやつから、いちいち切ったり折ったりひっかけたりがめんどうくさいのまでいろいろ。粉のバッグがカップのお湯に浸ったり、浸らなかったり。しばらくはいろいろ試して、コスパよく扱いやすいものを探すつもり。どれにも一長一短あるから、あとはどこに重点を置くかなんだとおもう。
その、どこにフォーカスするか?っていうのは仕事にも言える。だれのためにやるのか、っていう切り口もあれば、自分がそれやっててハッピーか、っていう指標もある。今日ひさしぶりに打ち合わせた人は、なんだか、「文句つける場所探し」してるひとみたいだなとおもった。知り合ってそろそろ15年になるけど、顔を合わせると常に同じ職場のひとへの愚痴をいい続けてる。対象者が退職などでいなくなると、別の人に対して文句いってる。事務局常勤の事務リーダーとして先輩であるそのひとをわたしは尊敬してるし、人柄もよいとおもってるけど、こうも愚痴を聞き続けていると、同情する反面、またやってるのかー、なんて思う。わたしだって一緒に働いてるひとたちについて、ちっ、とか思うことあるけれど、基本的にはみんなで同じ目標に向かって進むっていうコンセンサスがとれてるから、ここまでのストレスはない。そういう違いがわたしと彼女のあいだにはあるにせよ、それにしても多すぎる。もしかして彼女にも原因あるんじゃないのか、とおもう。言わないけど。愚痴、吐き出してすっきりするならそれは聞いてあげようとおもう。でも根本的解決には至らないのが虚しいな。あと、聞いてあげるのはいいけど業務時間外がいいな。仕事たまっちゃうもん。美味しいもの食べたり飲んだりしながら。彼女をちゃんとした珈琲の店につれていってあげたいなあとおもったよ。挽きたての豆の芳香に癒されてほしい。

せんせいは16才

2021-01-24 21:45:13 | 日記
友達のおすすめに従い、ギター弾きかたりの練習をしているのが、first love(宇多田ひかるさん)。当時16才のPVを見ながら、こんなんやられたら音楽業界のすべてのひとが脅威を感じただろうなあ、と思う。キャリアの長さと才能の大きさは関係ない。羨むしかないけれど。
我らがミサリングファクトリーにも才能ある16才がいる。ミヨウちゃんといい、グルテンフリーのお菓子を作ることを仕事にしようとしている。中学時代からあまり学校には行かず自宅で勉強してたのは「同学年の男子がばかみたいだから」というのが大きいらしい。べつに苛められてた訳ではなく、まあ、精神年齢がまわりと合わなくてしんどかったんだろう。高校には進学せず、オンラインお菓子教室を開催したりしつつ、製菓で起業する準備を着々とすすめている。
そんなミヨウちゃんに今朝先生が、午後のレッスンのせんせいやってみる?と提案した。そんな唐突に、というかんじだけど、うちのムスメもいきなり声かけられて、えっ、あっ、はい、ってやりはじめてた。午前の先生のデモをつぶさに観察し、おなじようにレクチャーする。元気な3歳児に激しく話しかけられるのをうまいことリターンしながらなので、なかなかハードだったけど無事終了。
試食に入った生徒さんたちからすこし離れたバックヤードで、グラスに注いだ麦茶をごくごく一気飲みする彼女に、お疲れさま、と声をかける。
「15才になったら社長になれるんです。あと1年。」ってにこにこしてたのが2年前。そこから先生がいろんな勉強やチャレンジの機会を与えて強力に支援している。親御さんもしかり。キラキラしてる魂をそばでみてるのは楽しい。

親子

2021-01-23 18:44:00 | 日記
ポスターが欲しいんだけど事務所にある?とK先生から電話があったのが木曜日。ありますよ、いつでもどうぞ、と返事して各種並べて待つも結局5時超えても来なかった。担当営業にそれを伝えると、え?K先生自分で来るの?今出歩きたくないと思うんだけどなぁ、という。つい先日腫瘍がみつかり、治療を受けているのだが、その副作用で頭髪や眉毛などが抜けているのだそうだ。たぶん息子氏が来るのだろう、と予想していたら、金曜日のお昼間に仲良く二人であらわれた。
男ばかり四人育てたK先生、いちばんかわいがってるのはたぶん同伴した長男氏である。四大出たあと就職したが半年持たずに辞め、やっぱり僕は音楽やりたいんだ、というので音大に通わせ、途中でやっぱりここの学校の先生じゃ僕の良さを引き出しきれないというので別の音大に入り直させた。なぜかそのあと母とおなじ学習塾をやるというので契約したのだが、2年しないうちに他に目標ができたとかでお辞めになった。音楽をやってる頃に一度Kファミリーコンサートに伺ったことがある。二期会員の母とみつめあい歌うアリアにこそばゆさがとめられなかった。そして残念ながら息子氏の音楽の才能はわたしには見えなかった。
あなたのしたいようにしなさい、お母さんはいつも応援するわ。って、一見素敵な台詞だけどこいつを発動するためにはしたいようにするあなたの基礎をしっかりつくっておいてやらなきゃならない。じゃなきゃただの忍耐と努力の足りないふわっふわした人になってしまう。それだと将来困るよね?
ところが彼らは困らないのである。なぜなら、資産があるから。ふわっとしてても生きていける。むしろ、擦れてないしひねくれてもいない、母への愛情あふれる善い息子である。楽しそうに二人でポスターを選んで帰っていく後ろ姿を見送りながら、大病したあとなのでなおさら、息子氏がいつもそばにいてくれて安心だ、よかったよね、と思う。
まあ、だからって、うちの事務所の唯一の未婚者エリコちゃんに、彼を勧めたりはしないけどな。

書いてそこらに貼る。

2021-01-22 19:35:18 | 日記
できるのならわたくしも、日々穏やかににこやかにお仕事したいと思っていますが、そうはさせてくれないことが多発、いや、乱発する今日この頃です。そういう方多いんじゃないでしょうか?どうです?

そして自分でわかってる悪い癖は、油断すると言葉の暴力で相手をめった刺しにしちゃう、というところです。保育園の先生に「口喧嘩が過ぎます」といわれた娘はまちがいなくわたしの血筋です。ごめんよ。で、おのれの精神状態を確認し、これはちょっとやばいぞ、というときにやることは、ちいさいふせんを電話に貼ること。「毒吐かない」と5文字書いて。

ほとんどはわたししか使わない電話ですが、ごくたまに他のひとが通りがかりにひょいと呼び出しに応じることも。そうすると必ず、ちょ、さかもとさん変なこと書くのやめてくださいよ、笑っちゃうじゃないですか、と言われる。少し恥ずかしい。

でも、自分の文字で自分へあてて書いたメッセージはじわじわ遠赤外線のように効いてくる。やがてメンタル落ち着いたら、さんきゅー、とはがして捨てる。

そんなひと他にいるのかな、とおもったら、娘のだんなちゃんがそうだった。自室のホワイトボードに黒々と「無理なときは無理って言う。」と書いてあるんだって。フリーランスの性か、元来の断り下手か、きっと無理に無理を重ねて仕事してるんだろうな。ちょっと気温高くなると途端に食欲落ちちゃう彼、いろいろ痛々しいわ。もしかして娘はそういうところに守ってあげたい熱が発生しちゃったのかもしれないな。