まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

橋の下蒸留所

2021-01-09 22:57:55 | 日記
大人になってから出来た友達はなんだかヤバイのが多いんです。
ヤバイだなんて知能低そうな表現でアレなんですけど、他にまあなんといえばよいのか、ちょっとよくわからないので、ここはこれで勘弁してほしいのです。
今日はそのヤバ友のなかでも群を抜いてる激ヤバ氏が、
「クラフトジンの蒸留器をクラフトしてやった」というので
お菓子教室のレッスン無理やり振り替えてもらって、見に行ったんです。
こんなご時世なので、会場は鶴見川の某橋の下。オープンスペース。

通常ジンはアルコールで蒸留するそうですが、氏はもうアルコールは一生分飲み尽くしたとかで、ここ十数年はドライに生きてます。なので水を沸騰させて蒸気を出し、マテリアルに吹き付けます。香気をたっぷりまとった蒸気を今度は冷却。すると、ぽたりぽたりとエッセンスウォーターがとれるのです。って、そんな器械、自作します?普通。

ジンを作るにはジュニパーベリーという香草の実が必須なんですって。ニキロ4000円というお高い代物です。って、そんなん二キロも買います?普通。。。

他に様々なスパイスをふんだんに使います。材料のボトルが並んでるだけでため息ものですよ。大人ってすごいわ。

そして実は私とんでもなく失礼なやつでして、ほんまにうまいんか?と思ってたんですよ。
でもそれにはちゃあんと訳がありましてね。氏はひんぱんに「ホワイトカレー」なるものを食べてるんです。ヨーグルトをベースに、クミン、デーツ、ナッツ、チアシードなどを加え、タンパク質補強にサバ水煮またはウインナーソーセージ、エネルギー補強にバナナ、納豆。爽やかさをプラスするトマト、香りのパクチー、オリーブオイル。もう、あかんやろそれは。

ところがですよ。このノンアルクラフトジン、ものっすごく美味しかったんです。清冽で豊かな香りが身体中に満ち溢れて浄化される気持ち。そのむかしは薬として扱われていたというのにもうなづけます。たぶん、美味しいからってがぶのみしちゃだめなやつ。こんな飲み物があるだなんて。

これはあれですよ、飲んでみたい人呼んで来ましょう。参加費たっぷりとってがっぽり儲けましょう。ベリー二キロ使い果たしましょう。なんか老後安泰なんじゃないの?

今回のジンには「Under the Bridge」という銘がつきました。いやぁ、いいもん見た。すごいの飲んだ。

激ヤバK氏、ほんとうにありがとうございました。