気まぐれ日記帳

思いつくまま・・・

Tokyo/Akiko Grace

2005年02月12日 | 音楽
抜群の音楽性と実力を持つジャッズピアニスト Akiko Graceが和をテーマにしたのがこのアルバム。
なんともインパクトのあるジャケット、かごめかごめで始まり、かごめかごめで終ります。
2曲目の東京狂詩曲なぞは、コアなジャズファンを唸らせるインパクトがあって、「おっ!すごい」と思わせます。
一方、尺八やヴァイオリンなどが入る、ジャズというよりはイージーリスニングに近い曲も含まれています。
これまでの3作が洗練されたジャズだっただけに、違和感のあるファンも多かったかもしれません。

コアなジャズファンからすれば、和をテーマにした2~3曲でつまずいて、アルバム全体が???になるかもしれません。
そんなコメントを見かけますが、「音楽」として考えると、これはすごい。
この斬新さは、ずっと色あせないと思います。
ビートルズだって斬新さがあるからこそ、未だに輝きを放っているし。

こういうことができる人じゃないと、行き詰まってしまうんじゃないでしょうかねぇ。
マイルスじゃないけど、頭のいいミュージシャンはジャンルにこだわる必要ないと思うし。

でもマイルスのアガルタや、ユア・アンダー・アレストみたく突っ走られると、ついていけないけど・・・
この人すごく頭いいんじゃないかなぁ・・・
そんなことはしないでしょうね。

Akikoの最新作「from Oslo」は、キース・ジャレットと同じ感覚です。
色々な顔を持つ人ですね。

この人には、直球ジャズ以外のものも期待しています。
色々な分野を開拓して欲しいし、同じことはして欲しくないなぁって。
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