おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

東北紀行/六田麩 文四郎麩

2013年01月23日 | 旅(国内)
以前計画はしてみたけれど
交通の便に難ありで行けなかった、
東根市にある六田麩街道を訪れました。



ここは六田麩街道

羽州街道が通る東根市。
紅花や葉煙草などを陸路で結ぶ
交通の要所だったとか。
六田宿として栄え
500年の歴史を持つそうです。
麩の製法が伝えられたのは江戸後期。
海から遠く、ゆき深いこの地域の
貴重なたんぱく源として
食文化に根付きました。
今でも麩を製造する老舗が8件残り
街道と呼ばれる街を成しています。


金沢や新潟など、車麩を作る地域は多いですが
六田の麩が他と違うところは
グルテンの含有量が多いところ。
中学生時代に家庭科の授業で
グルテンの作り方について学びましたが
なんて贅沢なしろものだろう、と驚いたものです。
乾麩が焼き麩や干麩、湿麩が生麩と教わりました。
全ての麩がグルテン100%だと思い込んでいたら
一般に流通する麩は小麦粉主体。
六田麩は昔ながらの製法を大切にしているようです。









創業文久年間の文四郎麩さん


扉をくぐると大女将がニコニコとお出迎え。
憧れて愛知から伺った旨をお伝えすると
驚きながらも喜んで下さいました。
残念ながら吊るされた麩は見ることが出来ず…
この時期は三日にいっぺんしか焼かないんですって。
そうですか~っ、と落胆しまくっていたら
おもてなしの席を調えてくれました。





毎日作る麩の煮物

文四郎さんが毎日お店でおもてなしする麩料理。
シュンシュンに出汁が染みたお麩が美味しい。



奥は牛蒡を挟んだ生麩の揚げ


いただいたお惣菜を頬張りながら
大女将とお話をしていたら
六代目文四郎さんが現れました。
って、後からパンフレットの写真を見て知りました^^;
だって、老舗の旦那というよりは
あまりにも気さくで普通のオジ様ぽかったんだもの。
で、これもどうぞと六代目が勧めてくれたのが




生麩の白和え


これ、大好き!
っていうか贅沢過ぎて家では無理^^;
生麩の切れ端が上品な白和え衣を纏ってます。
本当に美味しいです。




生麩の柚味噌田楽

いろいろお話ししていたら
こんなに素晴らしいものまで出していただきました。
生麩の田楽に目がない私。
目が爛々としていたと思います^^



本当はお昼の懐石が食べたかったけれど
時間の都合で断念していたところ
こんなに素敵なおもてなしをしていただきました。
思わぬ幸せに顔が緩みっぱなし^^





だんご木ならぬ麩木

山形では小正月にだんご木を飾る習慣があるそう。
文四郎さんのところは麩が枝に飾られていました。
女将さんは「写真撮ってね」と誇らしげ。
こういう行事や節目を大切にすること
最近忘れがちだった気がします。



素敵ですね。




ふなせんべい

鯛や宝船など、縁起物を象ったおせんべい。
おせんべいというよりは最中の皮かな。




ご当主ご夫妻から素敵なおもてなしを受け
お麩についていろいろお伺いして
お料理もいただきまして感謝感謝!
老舗で料亭も持つお麩屋さんだからと
思いっきり構えてお邪魔したけれど
とっても気さくで温かかったわ。
訪れることが出来て良かったです。





戦利品



車麩



車麩の切れ端



揚げ麩


冷凍庫には生麩も眠ってます。
我が家の麩の在庫が更に増えました^^;



ありがとうございました!


文四郎麩

東北紀行/蕎麦切り あなざわ

2013年01月22日 | 蕎麦
お久しぶりです
北の国から戻ってきました^^
繁忙期を迎える前に時間ができたので
以前から熱望していた東北の旅を決行。



雪対策用にハンターのブーツも新調^^

この真冬に全行程車移動で、
周りから無謀だと言われましたが
行きたいところを点にして線で結ぶと
どうにも公共交通機関では無理。
スタッドレスとチェーンを駆使いたしまして
携帯の電波が途切れ途切れな地を巡りました。
しかもiPhoneの調子が激悪で…(涙)。


星空に見守られながら豊橋を出発。
お昼頃に通過するところで昼食をとろうと
高速を下車したのは福島県の郡山。
そして向かったのは…





蕎麦切り あなざわ

郡山インターから5キロ弱のところにあります。
かなりの有名店のようですが
平日でお昼も過ぎていたため難なく着席。




蕎麦茶が美味しい。




メニュー

極上蕎麦切りも気になったけれど
更科系だったので避けました。
しかし…後日ちょっと悔やむことに。
別の店で更科の概念を覆されたので^^;
そうとも知らずもりをいただきました。




もりそば



中細打ちで繊細な見た目です。
粉は北海道産を使用しているとのこと。
啜ると繊細な香りが鼻腔からスッと抜けます。
はじめの印象は骨細だったのですが
食べ重ねていくと主張する上品な香り。



そして持ち上げるとしなやかなのに
歯をクッと押し返す歯ごたえもたまりません。
名店と称される訳を理解した気がします。



薬味の山葵はツーンと効いて美味しい。
葱の瑞々しさも素晴らしいです。





蕎麦汁

見た目はそうめんの汁のように薄いけれど
スモーキーな節の香りが立ちのぼり、
上質な醤油の味で輪郭もしっかり。
上品なお蕎麦との相性は非常に良いです。




蕎麦湯

とろみのついたタイプ。
蕎麦汁に注いだら節の酸味が立ちました。
でもイヤな印象ではありません。






浅漬け

素朴でシンプル。塩分少し高め。
後で思いましたが福島のお料理
全体的に塩分高めな気がします。





にしんの山椒漬

運転しなくてはいけないから
蕎麦前に用はないな~、と思いつつ
何気なく目を走られていた肴コーナー。
そこで目に留まったのです。




山椒煮、ではなく、山椒漬。
何でも会津の郷土料理だというではありませんか!
鰊と郷土料理に目がない私め、
これは頼まない手はありません。





そしてお味…ハートにロックオンしました!
女将さんに作り方を伺ってみたところ、
海のものが貴重な会津地方では
身欠き鰊を合わせ酢と山椒の葉で漬け
保存食として珍重してきたそう。
これは旨過ぎる!
自分で作りたいと思うとともに
帰路で必ず調達しようと決意。
馬刺にも後ろ髪をひかれたな~。



ひやーっ。美味しかった!
幸先の良い旅のスタートです。
ニヤニヤしながら車を走らせ
次の目的地に向かうのでした。



蕎麦切り あなざわ

Chef K子のパンを囲む会

2013年01月18日 | イベント
プロも顔負け…いや凌駕する
Chef K子のパンを囲む会に参加してきました。




6種類のバゲット。
全てスペックが違うのです。
粉ものに弱い私にはチンプンカンプンですが
とにかく凄いことはよー解った(笑)。
どれも甲乙つけがたい美味しさだけれど
2と5、だったかな?非常に好みの味わいでした^^




ナッツとフルーツたっぷりのカンパーニュ

このようなものがお家で焼けるなんて…
お願いだから近所に出店してください。
いや、贅沢は言いいません。通販でも…
東京で納得のいくパンを買い漁って
冷凍庫パンパンにする日々から脱却したい。




シェフ自ら切り分けてくれました。
本当に美味しかったです^^
ご馳走さまでした!




パンに合うお料理を皆さん持ち寄り
ビールを飲みながら準備をしまして
パーティがゆるゆる始まりました。







T君の鮭とジャガ芋のリエット&鯵のリエット

酒飲みのツボを押さえた塩分がいい。
美味しかったです^^




K君のフムス

こちらも塩分とニンニクがしっかり効いて
パンにぴったり。お酒もすすんじゃう。





シャルキュトリー&フロマージュ盛り合わせ

A君の猪のハムやIさんのジャンボン、旨し!
ユーロアールさんが手塩にかけて熟成させた
ブルゴーニュのシェーブルも好評で何より^^





Iさんの燻製牡蠣のオイル漬け

牡蠣好きにはたまりません。
いや、牡蠣好きでないK君も絶賛。
これは美味し過ぎる。





caieさんの花びら餅風アテ

花びら餅に見立てた一品。
外も中も蕪で構成されてます。
新春らしい趣漂う佇まい。
そして美味であることも忘れない(笑)。





Iさんのオイルサーディン

ビールもワインも進むねー^^




何故だが抜栓担当になってしまったシェフK子(笑)
お手数をお掛けいたしました^^;





Iさんのバーニャカウダ

ソースもヴォーノ。
それにしても普通の野菜が少ないぞ。
caieさん持参の黒人参、
美味しかった~♪




大鹿村のアルプカーゼのチーズフォンデュ

贅沢にチーズを使ったフォンデュ。
Chef K子のバゲットをどっぷり浸けていただきました。
幸せだよーーー。




A君のトリッパ煮込み

玉ねぎの甘さが立ってしまったらしく
本人は失敗したと嘆いていたけれど
美味しく頂きましたよ♪
ってか、しょっちゅうトリッパ仕込んでることに
拍手を送りたいと思います。
あの作業工程と牛小屋のかほり、
ついつい躊躇してしまう^^;




Mさんの鮭の挟み漬け、かな?

美味しかったです^^
日本酒飲みたくなるお味。





鯖のコトリヤード

台所を長時間占領しちゃいまして
私めが作らせていただきました。
ごめんなさい、作業効率が悪くなって^^;
ブルターニュの郷土料理で
北のブイヤベースと言われている一品。
バターと生クリームをふんだんに使用します。
作っているところを見たら引いてしまうぐらい(笑)
鯖に乳製品?と思うかも知れませんが
かつて月イチに開催される
某パーティで料理を担当していた頃
意外な組み合わせに好評をいただきました。
久々に作ったけれど私は好きです。
皆さんにも気に入っていただけたよう^^
ちなみに鬼あさりも入れてます。




さて、写真はここで終了。
毎度のことながら席を移動するとか
腰を上げて撮影に尽力するとか…皆無。
他にも赤ピーマンのムースや
タパス風の海老とかササミのお造りとか
キッシュとかタルトとかタラモサラタとか…
いろいろあったのに…(涙)
美味しい記憶は心に刻まれています。
皆さん、ご馳走さまでした!


私は翌朝スキーに行く予定があったので
早々にお暇しましたが(といっても7時間ぶっ続けで飲んでた)
皆さんは更にお酒を追加して夜まで飲んでいたらしい。
鉄の肝臓と胃をモツ…いや持つ
勇ましき友人達を誇りに思います!


Iご夫妻、お片づけもせずに帰りましてすみません。
そして心から感謝しています。
またこれに懲りず、是非お誘いください^^
そしてご一緒してくださった皆さん
本当に楽しかったですね。
またわいわいやりましょー!




それにしても変顔で撮った集合写真が気になる。
お蔵入りなのだろうか。。。

新年会 by OYA・G会

2013年01月17日 | イベント
東三河のベストオヤジェンヌを自負する
OYA・G会メンバーで新年会を催しました。
といってもメンバーは今のところ二人だけ。
結成からかれこれ6年余り経つけれど
一向にメンバーが増えない(笑)
求む、気骨のあるオヤジェンヌ!


さて、そんなOYA・Gたちの肴は
素材の旨味を活かす為、
余計な仕事はしない主義。
ただ面倒くさいだけ…ではないのだ!
そこんとこ、ご承知置きを。




特大・大あさり

毎度お世話になっている三恵水産さんで
鬼あさりを求めようと水槽を物色していたら
横にあった大あさりに目がいきました。
あまりにも立派なので触れたい衝動に駆られ
指でツンツンと突いたら…


ぴゅーーーーーっ!!!


水管から思いっきり水を噴き出した。
私の顔、びしょ濡れ^^;
あんた、威勢がいいじゃないのさ、
と連行することに決定。




手のひらからはみ出る。
しかも容積だって半端じゃない。




二つに割ってみる。

片側だけでも凄い量。




焼いてみる。

大味ではなく濃厚です。
これで一つ250円はお値打ち過ぎる!
また何かの機会に購入します。




蒸し牡蠣

これも三恵水産さんで購入。
蒸しただけで非常に美味しいわ。
OYA・G会にはもってこいの肴^^




桃かぶとアヴォカド

味付けは塩とレモンとオイル。
もはや料理ではないね(笑)


しかしそのオイルに妥協はなし。




三種のオイル食べ比べ

masakoちゃんの勤務先が取り扱っている
世界のオリーブオイルを食べ比べました。




ポルトガル産

ポートワインの産地で製造されているそう。
サラリとしたテクスチャーで
オイルと言うよりはジュースのよう。
青林檎のような味わいもしました。
好きです。このオイル。
あ、ルコちゃんの前足が写ってる^^




トルコ産

トルコのオイルをいただくのは初めて。
お値段も一番張るみたいだけれど
お味は特徴がなく凡庸な感じでした^^;
良く言えばお料理の邪魔をしない感じ。




イタリア・トスカーナ産

これは一番特徴がありました。
舌にピリピリと刺激が来て
青い味わいもかなり強いです。
パンなどにつけて単体で楽しみたい印象。


それぞれお特徴があって面白かったです。
masakoちゃん、ありがとうね^^


二人でビールとワイン2本をあっという間に空け
お互いの近況報告やとりとめもないことをお話し
OYA・Gの夜は更けていったのでした。
気の置けない仲間とのひとときは楽しいわ♪
今年もOYA・G道に精進いたします(笑)

新春東京紀行/ダバインディア

2013年01月16日 | 旅(国内)


旅の最終日、ダバインディアに行ってきました。
お正月の3日ランチタイムから営業と聞いて
オープン前の10分前に着いたら先客多し。
一回目の回転で座れたなのでセーフ^^;




ドーサセット




ドーサとサンバルとココナッツのチャツネ

客席側の鉄板でジュージュー。
外サクッ、中ふんわりで美味しい。




南インドの辛いマトンカレー

ドーサセットで一種選べるカレー。
こんな辛かったっけ?
咽せることしばしば^^;
でも美味しいよ♪





ランチミールス

休日仕様でバスマティライスでした。
前回は平日に訪れたため、
ジャポニカ米でちょっと残念な記憶。





ラッサム




サンバル




野菜とココナッツのポリヤル風




海老のカレー




チキンカレー




タピオカを使った風のデザート




マドラスコーヒー

甘いけれど、マトンカレーで痺れた舌には有り難かったです^^


ケララの風など、日本人が作る南インド料理よりも
かなり辛くて毛穴が開きまくりだけれど
毎度のことながら食後感がいいのには脱帽。
また上京の際にはお世話になります^^




ダバインディア



お店を出て日本橋高島屋に行こうと思ったら








箱根駅伝復路のゴール手前

あっちに渡りたいのに渡れず。
でも日体大のアンカーや
早稲田と帝京のゴール前激戦も見られました。



その後は最後の仕入れ行程へ。
代官山のイータリーでお買い物しようと思ったら



赤牛のパルミジャーノ・レッジャーの解体ショーに遭遇!







解体というよりは割る作業




綺麗に割れたよ^^




そして試食

割りたてはかなり美味し過ぎたので
値段は張りましたが購入しました。




その後目黒のユールアールさんでご主人とチーズ談義。
三種のチーズを購入して今年もよろしくのご挨拶をしまして
帰路につきましたとさ。




富士山がシルエットで見送ってくれました。


走行距離1500Km。
いろんな市場を垣間見て
いろんな味覚に触れられました。
やっぱり足を運ばないと
解らないことだらけですね。



ル・ブール・ノワゼット・トウキョウ

2013年01月15日 | 旅(国内)
お正月につきまして、
流石の首都東京も大半のお店はクローズ。
苦肉の策としてデパートのレストランを頼りました。



ル・ブール・ノワゼット・トウキョウ

パリで何らかのタイトルをとった
ネオビストロの日本初出店です。
お正月とあってメニューは限定。
プリフィクスのコース2種です。
メインが2つのコースをセレクトしました。




まずはビールで^^




アミューズ




パテ・ド・カンパーニュ

肉感の粗挽き感が残っていて
食べ応えのあるパテでした。




フレッシュフォアグラのソテーとポロネギ

テリーヌにされたフォアグラとは趣が異なり
口内でほどける感じがとてもいいです。
しっかり火入れされたポロネギはトロトロで甘い。
洋酒とフォンを併せた古典的なソースとマッチしています。
美味しかったわ。




いろいろ茸のスープ

スープというよりはヴルーテ風。
かなり濃度の高いスープです。
予め温められたスウープボウルに
何かが入っていてテーブルでサービス。
その何か…忘れちゃいました^^;
洗練、というよりホッとする味わい。





鯛のポワレ 2種のソースで

鯛、少し臭いが気になりました。
養殖物で鮮度も今イチかな。。。
お正月なんで仕方ないですね。
火入れの具合は良かったです。




牛頬肉の赤ワイン煮込み

ビストロの定番メニュー。
トロトロ手前の肉感が好印象です。
付け合わせは季節の野菜だけでいいかも。
ヤングコーンとかは別にいらないかな。


ビールの他にサンセールの白をグラスで1杯
ヴァンドペイ・ドックの赤を1本いただきました。




そして頼んでないのにディジェスティブ?





ババ・オ・ラム

デセールのババ用のラムでした。
好きなだけ掛けて下さいというので
本当に好きなだけドボドボかけました(笑)
ラムを吸ったババを食べるというよりは
ラムに浮かんだババを食べたという印象。
さすがに酔っぱらった!
たいがいにしとかにゃいかんに
脳味噌がワヤになってまうわ(愛知県人限定ネタ)





何コレ?覚えてない…
ラムの飲み過ぎにつき、失念。





小菓子

ギモーヴとマドレーヌ





エスプレッソ



デパートのレストラン街とはいえ
銀座でいただくディナーとしては
コストパフォーマンスも良いと思います。
お正月にやっているのも助かった!
みんなが休みたくてしかたない三が日なのに
ギャルソンの動きもキビキビしていて
ホスピタリティも大変良かったです。
ご馳走様でした♪



ル・ブール・ノワゼット・トウキョウ

新春東京紀行/蕎上人

2013年01月11日 | 旅(国内)
もの凄い雪とアイスバーンと戦いながら
関越自動車道に入ったらあれ?青空。


去年は南魚沼の辺りが凄い雪だったけれど
今年は長岡の方が豪雪だったわ。



長岡B級グルメ洋風カツ丼

元旦で飲食店はほとんど開いてないので
越後川口サービスエリアで食べました。
ふむふむ、な味^^;
そしてご飯がメガ盛り過ぎ。




関越トンネル

日本海側と太平洋側を隔てる山を
ぶち抜いて通り抜けちゃうトンネル。
このトンネルのこっちとあっちでは
全く気候が異なることに昨年驚いたものです。




ほら、晴天&雪無し。

日本海側の皆さん、
毎朝の雪下ろし、ご苦労様です。



東京に入りまして二日目。
営業しているお店は限定されます。
昨年も三賀日にお邪魔したここへ。




蕎上人さん

12時のオープンと同時に入店。
その後、あっという間に満席に。







お正月なので一部メニューはストップ。
でもお目当てはオーダーできました。





お正月は恵比寿様ですね^^




玉子焼き

出汁がたっぷりで相変わらず美味しい。
甘さは卵の自然な甘みだけ。
お家ではこのフルフル感、
なかなか出せないよな~。





月見いも

これはお家でできる(笑)。





三色そば




この中から選べます。




けしきり

これ、大好きです。
炒ってある(?)芥子が香ばしく
平打ちで見た目やわらかそうですが
コシがしっかりあって男前な食感。
いくらでも食べられそう。




せいろ

キリッとしたフォルム通り
コシも喉越しもハンサムな蕎麦。
上品な香りと穀物の旨味もバランス良し。
弟子入りを希望する人が多いのも頷けます。




ゆずきり

ゆずの芳香が口内に広がります。
そうめんかと見紛う繊細な麺も
やはりしっかりコシがある。
美味しいなぁ。





蕎麦汁

突出した要素が無く
とても綺麗にまとまっています。
江戸前にしては辛くないタイプ。
これが繊細な蕎麦と調和するんです。



お正月に営業している貴重なお蕎麦屋さん。
考えてみれば3年連続でお世話になってます。
また上京の際に伺いますね。
ご馳走様でした!



蕎上人




どーん!



ディナーへと続く。

新潟紀行/生粉打 畔上・本町市場

2013年01月10日 | 蕎麦
糸魚川を後にして新潟市内へと向かいました。
能生でさんざん油を売ってたので
ランチタイムも終了間際の時刻に。
しかも大半のお店がお正月休みに入ってる(涙)
お蕎麦屋さんだったら間違いなく営業しているぞと
間に合いそうで良さそうなお店に辿り着きました^^




生粉打 畔上(あぜがみ)




閑静な住宅街に佇んでいます。
店前の駐車場は満車で
年越し蕎麦を受け取りにくる
お客さんが入れ替わり立ち替わり。







地元有料タウン誌の
特集トップに掲載されてました。
新潟では有名なお店みたいですね。






メニュー

だし巻卵焼きをお願いしようとしたところ
この日はメニューを絞り込んでいて
提供できないとのことでした。
でも、お酒飲みたいし蕎麦前が欲しい。




まずはビール




くわいチップス

お通しでいただきました。
お正月らしくていいですね。




そして燗酒

麒麟山を燗冷まししてあるそう。
新潟らしく口当たりのいいお酒。





天ぷら盛り合わせ

衣もサクッと軽く油の質もよく
美味しく頂きました。
抹茶塩でなく普通のお塩だったら尚良かったな。





もりそば

会津の名店で修行されて習得した流儀を
そのまま踏襲されたというお蕎麦。
メニューは全て生粉打、
つまり蕎麦粉十割のお蕎麦です。




見た目と持ち上げた感じはしなやかでありながら
啜って噛むと確かなコシを感じます。
香りは優しく口内から鼻にかけて
ゆっくりと立ちのぼる感じ。
蕎麦汁も甘くなくキレのある辛汁タイプ。
いいじゃないですか。




自家製のたくあん




蕎麦湯は少しとろみのあるタイプ

ランチ難民になりかけていたのに
思わぬ美味しさに出会えて幸せでした。
良いそば屋を探すアンテナは健在です^^


ご馳走さまでした!

生粉打 畔上
新潟市中央区女池上山3丁目19-5
TEL/ 025-283-6777
営業時間/ 11:00-14:30(平日) 11:00-15:00(土日祝)
定休日/ 火曜日



その後は新潟市民の台所
本町市場をブラブラ散策。





年越しのお買い物をする人々





かきのもと

別名「もってのほか」「もって菊」。
去年新潟でこの美味しさに出会い
以来、度々お料理しています。





麩萌え、吊るし萌え♪





新潟市はお正月鮭圏ですね。





鱈の頭

いい出汁が出そうだな。




鮭の昆布巻き





鰊の棒煮


お惣菜屋さんを覗いてみたら
お正月料理がいろいろ売られてました。
郷土色が現れてて楽しい。







ホテルからの眺望


信濃川が日本海に馴染んでいく…
豊川が三河湾に馴染む光景はよく見るけれど
ロケーションが変わると感慨深いものですね。




能生で買った紅ずわい




南蛮海老




めじ鮪




お惣菜屋さんで買った鮭昆布巻き




蟹ほじほじ




大晦日なので行きたいお店は全てクローズ。
チェーンの居酒屋で盃を濁すよりも
市場でいろいろ買った方がよかろうと
お部屋で食べることにしました。
My醤油があれば鬼に金棒^^





ホテルから年越し蕎麦のプレゼント





翌朝は一面の銀世界でした。
っていうか窓から何も見えない。
最上階30Fバンケットからの
自慢のパノラマ眺望も台無し。



新潟市内にも珍しく大雪が降り
凍結した路面上に雪が積もるという
非常に怖い市道を走りました。
そして高速道路もガッチガチ!
轍も凍ってて滑るわガタガタだわ…
新潟から長岡まで怖かった~っ。
地元の人々も50km/hのノロノロ運転でした^^;
関越自動車道に入ったら晴れたので一安心。


その後、江戸へ向かったのでした。

荒波鮟鱇紀行/糸魚川・柵口温泉・能生

2013年01月09日 | 旅(国内)
金沢を後にして日本海側をひた走り
富山を抜けて糸魚川につきました。
糸魚川は富山との県境にある新潟の街。
荒波鮟鱇を名物としてプッシュしています。
荒波鮟鱇とは(正しくは荒波あんこう)
糸魚川と西頸城地方の七つの漁港で水揚げされた
10k以上の鮟鱇に対する呼称だそうです。
鮟鱇と言えば茨城や下関が有名ですが
糸魚川周辺でも馴染み深い魚みたいですね。


とはいっても全国的に有名な料亭や
料理旅館があるわけでもなさそうで
ネットで調べてようやく辿り着いたのが
山側に入った柵口温泉の旅館でした。
近くにスキー場があり
宿泊客のほとんどがスキー客^^;
しかも市営でかなり地味な佇まい。
おもてなしのクオリティも近所のお母さん風(笑)
来るとこ間違えたか?と思ったけれど
安いし荒波鮟鱇は間違いなく食べられそうだから
まあいいか、と自分を納得させました。


温泉は華美な造りではなかったけれど
とてもいい泉質でした。
スキー帰りの立ち寄り入浴も人気らしい。



さて、夕ご飯のご紹介。



口取りいろいろ

人工的な味もありましたが
一生懸命さが伝わってきます^^





鮟鱇のぬた

鮟鱇を湯引きして酢味噌が添えられてます。
プリプリ。





季節の地魚のお造り

寒鰤・牡丹海老・つぶ貝・勘八・鯛・ヤリイカ
どれも鮮度が良く美味しかったです。
しかしお醤油がダシ醤油っぽい。
ここでもMy醤油大活躍。。。




鮟鱇の唐揚げ




荒波鮟鱇鍋

味噌ベースの素朴な味。
田舎風な感じが好印象^^
最後は雑炊で〆ました。
美味しかったです。



翌朝も温泉につかろうと外を見たら



モノクロームの世界

前日は土砂降りの雨だったのに…
朝から除雪車がフル回転してました。
車にもかなり雪が積もっていたので
使うのが当然のごとく用意してある
柄のついたワイパーみたいなので
ワサワサ落としました。
雪国は大変だなぁ。




その後、日本海沿いを北東に走り
眼前で獲れた魚が購入できるという
マリンドリーム能生へ向かいました。






糸魚川のもう一つの名物・紅ずわい

一杯購入しました^^
紅ズワイとはいえ
特大サイズで1000円。安!




荒波鮟鱇

ショーケースで窮屈そう^^;
私が救出してあげたい。





ぶつ切り鮟鱇

鮟鱇鍋用かな?
肝もたっぷり盛ってあります。
買って帰りたいけど、、、無理(涙)




特大蛸

頭はヘルメット以上ある大きさ!
足だって私の腕ぐらいあるわ!
美味しいのかなぁ。




鰤の胃

地元の人が3パックまとめ買いしてた。
いいなー。私も料理したい。


この地域の名物、ゲンゲはどこ?
とレジのお母さんに訪ねたところ
あっち、とやや上の戸外を指差す。



ゲンゲだ!

けっこう高い位置に干してあったから
気付きませんでした^^;
ゲンゲはにょろりとした深海魚。
主に日本海沿岸で水揚げされます。




二串くださいと伝えたら
「はいよっ」と専用の棒でおろしてくれて
手早く抜き取って下さいました。




ゲンゲ二串分^^

家で炙って食べたらめちゃくちゃ美味しかった!
メヒカリなどと同様、頭から骨まで全部食べられます。
これは病み付きになりそうな味♪


道の駅なので期待してなかったけれど
いろいろ楽しむことができました。



マリンドリーム能生






能生の海は大シケで荒涼とした景色。
演歌が似合う感じですね。





上越方面まで北上したら
青空が見えてきました。


新年は新潟市内でむかえることに。
続く。。。

御そば打処 野麦

2013年01月08日 | 蕎麦
松本市内で蕎麦を食べようと思い
こちらにお邪魔致しました。



御そば打処 野麦

大変混み合うと聞いていたので
開店前に一番乗り。




転倒のお品書きを眺めながら
イマジネーションを膨らませます。
とても寒かったのでかけにも惹かれますが
やっぱりざるをお願い致しましょう。



お通しの大根切り干し

優しいお出汁の味。



ざるそば


とても繊細な細打ちです。
初っぱなから香りで魅了されました。
口に含むとほどよいネットリ感。
噛むと香りのカプセルが弾けるように
口の中一杯に幸せフレイバーが広がります。
無理矢理ジャンル分けするならば
戸隠のうずらやさん系統かな。
美味しいわぁ。



淡麗な蕎麦汁

江戸前の辛汁とは異なりますが
甘さが控え目で
野麦さんの繊細な蕎麦によく絡みます。



薬味

本山葵。
当たり前ながら嬉しい^^




蕎麦湯

急須の底がやや白濁する程度の
ナチュラルな蕎麦湯でした。
汁がいいから
蕎麦汁+蕎麦湯も上品。


松本は民度も高く
町並みも美しく楽しく
何よりおいしいおそば屋さんが何軒もあり
大好きな街です。
憧れながらも
未だ訪問できていないお店が多々あるので
また近いうちにお邪魔します^^


ご馳走様でした!


御そば打処 野麦