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おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

東北紀行/六田麩 文四郎麩

2013年01月23日 | 旅(国内)
以前計画はしてみたけれど
交通の便に難ありで行けなかった、
東根市にある六田麩街道を訪れました。



ここは六田麩街道

羽州街道が通る東根市。
紅花や葉煙草などを陸路で結ぶ
交通の要所だったとか。
六田宿として栄え
500年の歴史を持つそうです。
麩の製法が伝えられたのは江戸後期。
海から遠く、ゆき深いこの地域の
貴重なたんぱく源として
食文化に根付きました。
今でも麩を製造する老舗が8件残り
街道と呼ばれる街を成しています。


金沢や新潟など、車麩を作る地域は多いですが
六田の麩が他と違うところは
グルテンの含有量が多いところ。
中学生時代に家庭科の授業で
グルテンの作り方について学びましたが
なんて贅沢なしろものだろう、と驚いたものです。
乾麩が焼き麩や干麩、湿麩が生麩と教わりました。
全ての麩がグルテン100%だと思い込んでいたら
一般に流通する麩は小麦粉主体。
六田麩は昔ながらの製法を大切にしているようです。









創業文久年間の文四郎麩さん


扉をくぐると大女将がニコニコとお出迎え。
憧れて愛知から伺った旨をお伝えすると
驚きながらも喜んで下さいました。
残念ながら吊るされた麩は見ることが出来ず…
この時期は三日にいっぺんしか焼かないんですって。
そうですか~っ、と落胆しまくっていたら
おもてなしの席を調えてくれました。





毎日作る麩の煮物

文四郎さんが毎日お店でおもてなしする麩料理。
シュンシュンに出汁が染みたお麩が美味しい。



奥は牛蒡を挟んだ生麩の揚げ


いただいたお惣菜を頬張りながら
大女将とお話をしていたら
六代目文四郎さんが現れました。
って、後からパンフレットの写真を見て知りました^^;
だって、老舗の旦那というよりは
あまりにも気さくで普通のオジ様ぽかったんだもの。
で、これもどうぞと六代目が勧めてくれたのが




生麩の白和え


これ、大好き!
っていうか贅沢過ぎて家では無理^^;
生麩の切れ端が上品な白和え衣を纏ってます。
本当に美味しいです。




生麩の柚味噌田楽

いろいろお話ししていたら
こんなに素晴らしいものまで出していただきました。
生麩の田楽に目がない私。
目が爛々としていたと思います^^



本当はお昼の懐石が食べたかったけれど
時間の都合で断念していたところ
こんなに素敵なおもてなしをしていただきました。
思わぬ幸せに顔が緩みっぱなし^^





だんご木ならぬ麩木

山形では小正月にだんご木を飾る習慣があるそう。
文四郎さんのところは麩が枝に飾られていました。
女将さんは「写真撮ってね」と誇らしげ。
こういう行事や節目を大切にすること
最近忘れがちだった気がします。



素敵ですね。




ふなせんべい

鯛や宝船など、縁起物を象ったおせんべい。
おせんべいというよりは最中の皮かな。




ご当主ご夫妻から素敵なおもてなしを受け
お麩についていろいろお伺いして
お料理もいただきまして感謝感謝!
老舗で料亭も持つお麩屋さんだからと
思いっきり構えてお邪魔したけれど
とっても気さくで温かかったわ。
訪れることが出来て良かったです。





戦利品



車麩



車麩の切れ端



揚げ麩


冷凍庫には生麩も眠ってます。
我が家の麩の在庫が更に増えました^^;



ありがとうございました!


文四郎麩

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