ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

コメント大歓迎!BUT訳の解らない書き込みはザクザク消しますッス!

ルーブルと殉情

2008-06-30 15:38:24 | 舞台関係
2008年6月29日、久々のヅカフレのNと一緒に宙組のバウ公演を観に行った。
2:30からの公演だったので、午前中はちょっと足を伸ばして三宮の神戸市立博物館で開催されている、ルーブル美術展も観に行ったのだ。


ルーブル展は、母の友達が数日前に観に行ったときにはすごい人だった・・・と聞いていたので、10時半までに会場内へ行ける様に行ったのだが、とりあえずまぁまぁの人・・程度の時に見ることができた。
オイラ達が見終わって出てきた12時半くらいには、すでに行列ができていたので、早めに行って正解♪

展示内容は、ルイ15世の愛人ポンパドール婦人の愛したロカイユ様式(樹木や貝殻、動物、エンジェルなどを融合させた非対象のデザイン)からマリーちゃんの好んだ新古典主義が十分に楽しめる。
非対称で曲線系のロカイユ様式より、対照で直線的な新古典主義の調度品の方が個人的には好みだった。

嗅ぎ煙草入れのあたりは、人だかりがすごくて、ちょっと遠めに見てしまった・・・見る対象物が小さいから、どうしても人だかりになっちゃうんだよね。
一番気に入ったのは、銀の食器。テリーヌや肉の煮込みを入れる壷(名前は忘れちゃった^^;)がロカイユ様式だったんだけど、これはとっても素敵だった。

家具や食器の使い心地をイメージしたり、デザインの元ネタ探しなんかもかなり楽しかった。何より、オルレアン公やデュ・バリー婦人など、知ってる名前が出てくるとテンション上がる上がる(笑)


そんな感じで早々に三宮を後にし、本来の目的地、宝塚へ。
途中、宝塚記念開催の阪神競馬場近くを通るので、すんごい人でしたが^^;


遅めのランチを歌劇場の中の喫茶で食べ、いざ観劇。

『殉情』・・・春琴抄
谷崎は始めての体験。
読んだ事もなかったし。
Nに、「有名やけど、どんな話?」と聞くと、「こいさんやん」って返事(笑)
こんな間抜けのオイラの感想は・・・

数年前にこの作品を見ていたら、間違いなくイラっとして暴れていたと思う。
でも、今のオイラにはなんだかジーンと来ちゃったんだよね。納得はいかないんだけど。
こういう激しい離れられない恋もあるのか・・・と受け止めれちゃったよ。自分でビックリ(笑)

主役の佐助役の早霧せいなさんは、幕が開いてまだ間もないせいか、かなり頑張ってる感満々の歌声で、めっちゃ微笑ましかった。ラストの針で目を突くところは、ゾゾゾと来ましたよぅ。
もう一人の主役、お琴の和音美桜さん。めっちゃかわいくって、わがままで、良かったです~♪
でも、多分、一番美味しい役だったのは利太郎の寿つかささん。メイクもテンポも何もかもが素敵過ぎて・・・マイリマシタ!って感じ。
おきみちゃんや千吉、石橋教授も個人的に好きでしたねぇ。あ、お蘭姐さんも^^

ヅカの和モノって、以外に好きかも(笑)

とりあえず、谷崎の春琴抄を読んでみようかな、と思っているオイラなのでした。

リトルプリンス

2008-06-25 11:36:59 | 舞台関係
6月24日、シアターBRAVA!にて、音楽座の『リトルプリンス』を観劇。
2006年の12月にも見たんだけど、再演されたら絶対観る!と誓っていたので、念願がかないました。


何度観てもじぃ~んと来るお話。


狐の話も大好きだけど、今回はラストの王子様の言葉が一番心に残った。

「あの星ひとつひとつに花があって、笑っていたら、楽しくって仕方がないでしょ」(←要約してます^^;)

空を見上げる度に、飛行士は王子様の星を探すだろう。
広い広い宇宙に、無数に散らばる星の中のただ一つ・・・王子様の星を探すのは、途方もないこと。
孤独なこと。
でも、見上げた星全部が王子様の星の可能性を持っていたら・・・どんなに楽しくって嬉しいだろう。
これは違うかもしれない、あれも違うかもしれないって王子様の星を探すのではなく、これが王子様の星かも・・・こっちが王子様の星かも・・・と思って見上げるのだ。
どの星からも、キラキラと王子様の笑い声が聞こえる。

目に見えるものだけが全てではなく、目に見えないところにも確かなものはある。
見えないからこそ鮮やかな場合もある。
頭では解っていても、見えないものを信じ見つけ出すことは容易なことではない。
でも、王子様はその方法をきつねから学び、それを飛行士に教え、飛行士はその方法で王子様の星を見上げる。

王子様の瞳がね、お話の中、ずっと上を向いている。
少しだけ足元に落ちることもあるけれど、ずっと前だけを見ている。
足元ばかりを見ていた飛行士は、ラストに満天の星空を見上げる。
きつねは麦の穂に王子様の髪を見て、飛行士は星空に王子様の声を聞く。
重い衣を脱ぎ捨てた王子様も、きっと自分の星から、あの花と箱に入ったひつじと一緒に煌く星の中に飛行士を、きつねを見ているんだと思う。


前回は王子様の星の花を演じていたみな子さんが、今回は黄色い花だった。
黄色い花の儚げなのもよかったんだけど、個人的には王子様の星の花はみな子さんで見たかったな~。

また、上演があったら絶対見る。
そしてもう少し姪っ子あー介さんが大きくなったら、このミュージカルを見せてあげたいと思う。
曲も綺麗だし、なにより心にいろんなものが溜まると思うから。

こころを作るものたち

2008-06-23 11:03:00 | 呟き
私の知っている部分なんて、ほんの少しなのに。
あなたの姿も知らないのに。
どうしてこんなにも心がチクチクするんだろう。


ふうわりと揺れる赤い鬼灯は、あなたの足元を照らしてくれているでしょうか。


人を想うとき、その心はひろくひろく『想う』だけでありたいと思う。
まだまだこの想いは、かたより、こだわり、とらわれたまま。



空の心に到達していない私だから、思う。

人の心ってジグソーパズルのよう。
沢山の沢山の小さなピースから成っていて、似たような形がいくつもある。
全部でどれだけのピースがあるのかわからないけれど。
これかな、あれかな、、、と思いながらピースを繋いでゆき、『私』を作り上げていく。
その中には見つからないピースもあるわけで。
なくってイッカ。って思うピースも沢山あるわけで。
もういいやと、あきらめちゃう部分もあるわけで。
でも、何かの拍子にこぼれ落ちるピースもある。
なくしてしまったピースの代わりは絶対になくって。
似たような形はあっても、決して穴は埋まらなくって。
小さな小さな穴なんだけど、それは埋まることなく開いたまま。
小さなピース。なくした時には大きなショックでその穴だけを見つめてしまう。
この穴以外のものは、なんなんだろうって立ち尽くす。
でも、立ち止まっているものの、いつからかゆっくりパズルの続きを作り出す。
そうすると、小さな穴は少し気にならなくなる。
もう少しすると、更に気にならなくなる。
穴を避けて進むことを無意識に選んでいく。
たまーに思い出して穴をチラッと見る。
なくしたピースはなくなったまま。
心がザワリとあわ立つ。
また、新しいピースを繋いでゆく。
また穴を見やる。
心がサワサワ鳴る。
そうやって、パズルを埋めていくように、自分を創っていくのかな?って思う。
パズルが崩れ落ちないってコトは、もしかしたらピースは無くなっていないのかもしれない。
見えないだけで。
穴に見えるだけで。
そこにちゃんと埋まっているのかもしれない。



いくら考えても答えはなくって。
1年経っても。
12年経っても。
14年経っても。

花木蘭

2008-06-18 11:24:36 | 舞台関係
6月14日は京劇観劇。
と、その前にお中元を出すのと、父の日の追加のブツを購入しに行きましたが^^
お中元と父の日のブツ選びは思ったよりすぐに済み、1時間早く会場に着いてしまったオイラ・・・
NHKホールでしたので、大阪城でブラブラとコーラを飲みながら日向ぼっこして時間をつぶし。もう少し待ち時間が多ければ、大阪歴史博物館を見たかったんだけど・・・1時間じゃ、ねぇ^^;大阪歴博は次回仕切りなおしです。(←こう言って、数年経っているんだけど)


さて、本題の『花木蘭』
ディズニーのアニメにもなった物語、「ムーラン」でございます。
でもディズニーの映画は見てないんですよね^^;イワユルお姫様モノじゃなかったし。絵もあんまり好みじゃなかったし。。。

でもね、京劇を観て一転。アニメのムーランも見たくなりました。それくらい、京劇ムーランは良かったんですよ~*^^*


<ざっとあらすじ>
南北朝時代の中国。北魏の北の国境を柔然(じゅうぜん)に攻められていた。北魏は国中から徴兵をしこれに対峙。
花家からも男子を出したいところだが、父・花弧(ホア・フー)は年老いており出兵できない。父の気持ちを汲み、一人娘の木蘭は男装をし出兵する決意をする。
馬飼いの張善(ジャン・シャン)は、馬を売り自分も出兵することにしていた。出兵に際し、馬を求めに東の市に着た木蘭と孟鉄剛(モン・ティエガン)は張善の売る同じ馬を求めることに。先に馬に乗った鉄剛が、張善に高額を払い乗り去ってしまう。馬捌きをみた木蘭は鉄剛に馬を譲ることを納得。張善から別の白馬を求め、母から玉のお守りを、父から霊薬の入った袋をもらい出兵する。
鉄剛らと共に北魏軍に合流する途中、柔然に攻め込まれ窮地に陥っていた元帥・賀廷玉(ホー・ティンユー)に参戦し、無事元帥を助ける。木蘭らは元帥の本陣へいざなわれる。
数年間戦はこう着状態であったが、柔然の陣営に虎烈児(フーリエアル)が到着し、一気に柔然側の士気が上がる。
魏軍に虎烈児が攻め入ったとき、鉄剛に先鋒を、後詰めに木蘭を配し虎烈児を何とか討ち取る。しかしこの戦いで、虎烈児に打ち込まれていた鉄剛を助けた木蘭は矢で負傷してしまう。
陣営に戻り、鉄剛と木蘭は互いの功績を譲り合うが、元帥は二人に等しく褒美を取らせた。
木蘭の傷を見舞った鉄剛。傷を見せろ見せないの悶着の末、二人は意気投合し義兄弟の契りを交わす。鉄剛にその前から思いを寄せつつあった木蘭は母からもらった玉のお守りを鉄剛に渡す。
木蘭の策を用い、いよいよ戦に決着を着ける時が着た。その策とは、まだ戦況で名の知られていない張善を間者として柔然に送り込み、戦を仕掛けるというものである。
初めは張善を疑っていた柔然王であったが、勝機に逸り出陣をしてしまう。先に伏せていた魏軍に柔然は捕らえられ、魏軍は大勝。ようやく戦が終結する。
平和になった世で、木蘭は元帥の尚書にと求められたが花家へと帰ってしまう。
この村からは3人の英雄が出た。張善と鉄剛と木蘭である。木蘭の凱旋を祝う村人。そこへ元帥と共に鉄剛がやって来る。元帥の娘が木蘭を好いていたので、婚礼の相談のためであった。
元の姿になった木蘭を見た元帥と鉄剛は驚き、そして鉄剛は玉のお守りの意味をこのときやっと知ったのである。


こんな感じでしょうか。
殺陣もめっちゃ素晴らしかったし、笑いも満載で退屈する暇がまったくない舞台。まじ、すごいッス。
武旦である木蘭の背に4本の旗(1本で4騎を表している)を配してする殺陣は、見た目の美しさと動きの俊敏さとで、目を見張りますね。貫禄あります~^^
個人的に、武生の鉄剛がめっちゃ間抜けで、どーして木蘭が鉄剛を好きになったのか・・この京劇の部分だけでは解りかねるんですが、きっと表現されていない戦シーンでカッコよかったんでしょうね。(木蘭がそー言ってたし。)
オイラが一番気に入ったのが、張善。動きも軽やかでしなやかでめっちゃ良かったんですよー*^^*
もう一人気になったのが、アンサンブル(?っていうのかな^^;)のなかのおにぎり君(←勝手に命名)。お顔がね、おにぎり型だったの。彼はいまいちバック転とかに参加をあんまりしてなくって、動きもちょっと微妙で、気になって仕方がなかったんだけど、ラストでちゃんとバック転してクルクル回ってたのでホッとしました(笑)
ちなみに一番笑えるシーンは、鉄剛と木蘭が義兄弟の契りを交わすときに、木蘭がこっそり笑いながら「兄者は雌雄の区別がつかないらしい」という所。凱旋後、花家に来た元帥と鉄剛に木蘭のお母さんがやっぱり「この人は雌雄の区別がつかないらしい」というんですね。このセリフを言うタイミングと表情がめっちゃ良いのです。

いや~。京劇やっぱ楽しいです。次は何が見れるかな~^^

A MIDSUMMER NIGHT’S DREAM~THEじゃなくてAなのが素敵~

2008-06-17 14:45:35 | 舞台関係
6月13日に観て来ました。
G2さんの演出する『真夏の夜の夢』。

この物語は、むかーし・・・ガラスの仮面だったかなぁ・・・で見て、ちゃんと知りたいって思ってた作品。
結局、原作は読んでいないんだけど^^;
大筋、このお話であってるんだよね?(笑)
とても面白かった。かなり大阪弁バリバリなので、通常バージョンも見ておきたいな(笑)

このお芝居で一番楽しみだったのは、植本さん。
メッチャかわいかった~♪特に、カテコで山内さんを見上げている女の子目線が(笑)これ、習得したら、かなり好成績で男をGET出来そうなんですが(爆)

そして今回も憑神の時同様、やっぱり小松利昌さんに目がいっちゃったなぁ・・・ってか、嫌でも入って来るんだもん^^;
かなり弾けていましたね☆

そして、権藤さん・・・ライオンの姿が妙にセクスィーだと思ったのはオイラだけかしらん^^;

新谷さんもガッツリかわいい!!
イジワルなところも似合ってました^^

菜月チョビさんって、劇団鹿殺しの方だったんですね。この劇団、横内さんの日記で知って、アングラだって言うしネーミングが「・・・」だったんですが^^;ちょっと気になりましたね~(しかも、西宮出身の劇団らしい。現在のベースは東京だけど)

そして、だれより度肝を抜かれたのは沙也加ちゃん!
この人すごすぎ。こんなにハッチャケて!!!いや~。夢の人のときより、紫式部のときよりパワーアップしてますね~。今後も楽しみ!


どこをとっても、面白い舞台でございました。

ラストシーンでパックが掃除をするんだけど、その箒で『G2』って書いてたのが、なんか、好きだったです^^

ボーイズ・ビー

2008-06-16 13:39:32 | 問わず語り(マンガ・本・アニメネタ)
桂望実さんの『ボーイズ・ビー』を買ったのは1ヶ月ほど前だった。
他の本をタラタラと読んでいたので、手付かずでいたんだけど。
ようやく昨日のお風呂から読み始めた次第。

読み始めたのはいいんだけれど、今度は止まらなくなってしまい一気に読み切ってしまった。
気づくと午前3時40分になっていた・・・(がびーん)


なかなかオイラ好みのお話で、途中ホロリと来る場面もあるんだけれど、ラストの明るい感じの終わり方がとっても好き。
出だしで「ババア」と主人公の一人が言ってるのを読んだときには、最後まで読めないかも・・・とも思ったんだけどね^^;
ジジイとかババアって言い方があんまり好きじゃないので、書き方次第では読む気をそがれちゃうんだよね^^;
読みすすめていくウチに、早い次点でこの表現も気にならなくなったから。ってか、この言葉遣いを選んだわけが解るから、納得できたし。

少年とおじいさんの交流がギクシャクしたところから徐々に打ち解けていく。そんな自然な文章の流れがよかったなぁ。
湯本香樹実さんの『夏の庭』にも少し似た匂いのするお話。(湯木さんのより明るいけれど^^)

それと、マイスターの仕事っぷりも良い。


今回の本で、桂さんの物語を始めて読んだ。
本の表紙の絵がね、手招きしてたんだ。読んで~って(笑)
感が当たったなって感じで、この物語を読めて嬉しかった^^

読書の秋ではないけれど、最近ちょっと読書波が来てる感じ。
読まずに積読してる本を引っ張り出しておこう^^;

無理な恋

2008-06-11 00:24:41 | 呟き
マチャアキの『無理な恋』を見てたら、オクチンさんが出ていた(笑)ショッパナだったのでびっくり☆
何話か前には、八十田さんも出ていたし。
隠れキャラを見つけたみたいで、幸せo(^-^)o

ついでに、ロザンの二人もマチャアキのオフィスにいたわ♪


物語の行方も気になるケロ、脇も気になる!

誰のじゃないよ アナタとボーズと法要を

2008-06-06 20:41:34 | 呟き
今日は法要に参加させて頂きました。

偶然知ったブログがお坊様の書かれているブログで、毎度唸る内容なんですよね。
で、そのお坊様が誰でもが参加できる法要をされる。。。こんなん知ったら行くしかないでそ?
仕事が終わってからダッシュで行ってきました。


添付写真の南無阿弥陀仏
この文字は、お坊様の先輩のお坊様が、蓮如様の文字を臨書されたもの。

この前で、先ずは少林寺拳法の奉納演武。
初めて目の前で見たよ。激しくってびっくり☆ちと怖かったf^_^;

次に、合掌そしてお勤め。
粛々と聞き入る。
とてもいいお声なので、歌を聞いているようでしたね。

休憩を挟んで、法話。
ここで語られた事は一点のみ。
『信心』
信心とはなんぞや?




信心とは、我々の心のことではない。
信心とは、仏様が我々を救うと決心され、我々を信じて下さっている心のみを言う。



良いお話を聞かせて頂きました。
お坊様も初めてお会いしたのだけれど、魅力的な方でした。



南無阿弥陀仏とは、「そのまんまのアナタを親である私は助けるよ」って事。
南無阿弥陀仏と唱えるのは、その仏様の信心を再認識する事。
私が信じているのではなく、仏様が信じて下さっている、と。