ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

コメント大歓迎!BUT訳の解らない書き込みはザクザク消しますッス!

お気に入りの言葉@ダルタニャン物語

2009-10-28 13:19:27 | D'Artagnan
『人生なんて、小さな苦労をつないだ数珠玉みたいなもんで、賢者はそれを笑いながらつまぐるのだ。
-中略-
未来をバラ色にしようと思ったら、シャンベルタンのコップをすかして見るにかぎる。』


ダルタニャン物語の2巻。妖婦ミレディーの秘密のアトスの言葉。
特にお気に入りは、人生の楽しみ方。
バラ色の未来は、案外身近にあるのかもね。


お写真は、ジュブレ・シャンベルタンの2007。
グラスはバカラのカプリ(だったと思う^^;)でございます。
この色が、アトスの言う、バラ色のようです。


レ・ミゼラブル12/24ソワレ

2009-10-27 09:05:05 | 舞台関係
ソワレのお目当ては、坂ケンアンジョ。
AKUROを見たとき、「この熱い歌声はアンジョだ!なぜ、今まで坂ケンアンジョをスルーしてたんだ!わし!」(←そりゃ、きっしぃアンジョに明け暮れたからだよ^^;)
と思い、坂ケンさんのアンジョを見る決意をしたのでした。

坂ケンアンジョの感想は・・・一言で言うと。。。坂ケンさんのファンの方に怒られそうですが、ちょっとイメージが違った。
なにより茶髪がしっくりこなくって^^; 坂ケンアンジョは、黒髪アンジョが良かったなぁ。。。
個人的には、アンジョももちろん悪くなかったしカッコよかったんだけど、AKUROの安倍高麿の方が、坂ケンさんの声もイメージもぴったりだったんだなぁ。
坂ケンアンジョを観て、激しくAKUROを観たくなったオイラでございました。

坂ケンさんアンジョは比較的あっさりしたアンジョなんですね。もっともっと暑苦しいアンジョかと思ってました。
なんだろ、いろんなシーンで「あっさり」って印象がすごくあるんですよ。
ちょっと笑っちゃったのは、バリケードで「マリウス、少し休め」っていうところ。なんだか、すごく軽い・・・(笑)
全体的に重々しくないんですよね。歌もそうですが、セリフが特に。
あぁ、これくらいの重さのアンジョもあるんだな・・・と。
でもその軽さと裏腹に、最後の死に様はなんか激しいですね。
振り回した深紅の旗を、今まで一番激しく手放したのが坂ケンアンジョでした(笑)ブワッと宙に舞った旗。いやー。激しかった。

この回は、べっしーバルだったのですが、なんだか雰囲気が変わった気がしましたねぇ。
以前のより、若いバルと年老いたバルの違いがはっきりしているのかなぁ。。。なんか、うまく言えないけれど。
後ろの席のお姉さんが、やたらべっしーバルをほめたたえてました。カテコでべっしーが出るたびに「キャー」って感じ(笑)


終演後、ファン感謝イベントがございまして。新幹線最終ギリまで楽しむことにしておりましたので、もちろん参加致しました。

モリクミさんが進行役で、べっしー・育くん・坂ケンさんの4人でのトーク。
失敗談では、モリクミさんの場合、「司教の妹役の時の衣装が別の人ので、ピグモン状態で動きが取れなかった」とか。
坂ケンさんの場合、「岡さんアンジョの衣装が置いてあり、ズボンが袴(正装の裃状態)みたいだった」とか。そんなお話をしてくださいまして。
やってみたい役では、べっしー→偽バル モリクミさん→馬車の下敷きになる人 育くん→アンジョ 坂ケンさん→マリウス だって。
お互いプリシンパルの歌は全部入っているとか、その中でも、モリクミさんはアンサンブルも完ぺきだとか。
見どころやここだけの話では、シーンに合わせて何度も使われるメロディに、メインにかけ合わせる楽器がそれぞれのシーンを更に深めている・・とか、農民や労働者の時にも、何となく設定が出来てる(たとえば、育くんと坂ケンさんは後輩と先輩の仲)だとか、労働者の時の坂ケンさんはいろんな国の人になってるとか。。。暴露話がいろいろありました。
めっちゃ楽しかった~♪
最後に、女性アンサンブルの亜久里さん、井上さん、里奈さん、岡村さんの4人(だったと^^;)で、オンマイウォンを英語で。
めちゃめちゃ奇麗なハーモニーで、隣のお姉さんとモリクミさんが号泣してました。

楽しい時間は過ぎるのが速くて。
無事に最後までイベントを楽しみ、最終の新幹線で帰路に着いたのでした。
いやー。疲れたけど、楽しい一日でした^^

今回は、11月にもう一度観に行く。それが、レミmy楽となります。

レ・ミゼラブル10/24マチネ

2009-10-26 11:29:51 | 舞台関係
レミmy初日は、10月24日でございました。
日帰りの予定ですが、せっかくなのでマチソワ観劇を致しました。
お目当てキャストは、言わずもがなの大ちゃんコンブ(マチネ)。そして、AKURO以来気になり続けている坂ケンアンジョ(ソワレ)。この2人でございます。
先ずは、大ちゃんチェック。


●囚人番号、やっと確認しました。3672番でございます。
監守にゲシっとやられた後、さとバルにもバシバシとなんかいじめられてました^^;
いつも思うんだけれど、あの囚人たちは何を掘っているんでしょうね?(どうでもいい?でも、気になるの)
●農夫のときは、微妙な強気(笑)
●宿屋では、原田君とイチャイチャしてたよね^^;
●司教様シーンでは。。。特筆なし←オイ
●工場長は・・・あの・・・かっこ良すぎです。オイラがファンテなら「求められたら与えてしまう」わ←バカ。
●暴走馬車、法廷シーン共に特筆なし←オイ2
●テナ酒場では、料理が激マズだったらしく、吐くは、中身は捨てるわ、捨てた後の皿でバイオリン弾きするわ、でも服汚れるわで、なかなか楽しませていただきました^^コウさんの納豆料理に並ぶ面白さだった~♪
お酒の飲み方にもこだわりがあるらしく、自分でお酒を注ぐ前に、コップを逆さに振って中身を奇麗に空けてから注いでました。お酒はおいしかったみたい。
場が盛り上がってからのシーンでは、うまくタイミングを合わせられずに踊れなかった前回と違い、楽しそうにダンスしてましたね~*^▽^*
余談ですが、このシーンの港さんもめっちゃ弾けてて好きです。
●ベガーズの大ちゃん。目深にかぶった帽子の隙間から、顎をクイッとあげた状態で前を見て「下、向け」って歌っている姿、お顔が下半分しか見えないんだけれど、めっちゃ好きですぅ~。(う?もしや、オイラは見下される感じが好きなのか?なのか??)
●コンブ登場♪ABCカフェ。若い!今回のコンブは若い印象。前回ついてた尻尾はなくなって、ぱさぱさっとナチュラルです。若い血気にはやる青年に近い感じ。個人的には、コンブにはもっと大人びたクールさがほしいところですが、熱気のムンムンしたコンブも新鮮だわ^^
コンブになってからは、とにかくどのシーンも大好き。地図を広げるしぐさも、アンジョと旗を広げる表情も、アンジョを見上げる視線も、旗を握りしめる姿も、次の人が旗を掴んで振りやすいように旗を広げる細やかさも。ぜーんぶ好きだー。←バル並みの独白。ウザイ^^;
●隊列では、上手に座っていたオイラには、コンブほぼ見えず。幕が下りてる途中で、右手を高らかにあげてるコンブのシルエットがちょこっと見えました。

幕間

●二幕初めは、荷台引きなコンブ。はけて行くときに麻布を被せられていた。
●バリケードでは、やっぱりアンジョにひっつき虫。そして地図命(笑)
ジャベを連行するときに、ちょっと身をかがめながら左手を確保するところが細かい!!
伊藤グランが愕然とコンブを見ることで、エポとマリウスに気付くコンブ。エポの死を泣きそうに見入るガブの顔を、そっと手で包むコンブが素敵すぎ。
ドリンクウイズミーでのしばしの休息シーン。お酒の飲み方が好きです。
彼を返してでは、そっと眼鏡をはずし一点を見つめて想いに耽っているシルエットが素敵ですね。でもそれ以上に、バルの彼を返してのラスト近くに、意を決するように眼鏡をかける・・・その静かさがもっと素敵です。
決死の総攻撃の直前、自分の銃にキスするコンブ。あぁ、もう、撃ち死に覚悟っすね。
菊池コンブはドガドガドガ!!と銃弾を受けて倒れますが、大ちゃんコンブは右肩を肌蹴て倒れこみます。この右肩肌蹴させるの、好きです。(←死ぬシーンに好きって言うのは抵抗ありますが^^;)
どーでもいいことですが、ジャベがバルを探すときにコンブの肩を持ち上げて確認するのですが、あれ、好きです。(←オイ)
●カフェソングでのコンブは、眼鏡が光って反射しているのがごっつ好きなのです。角度によって見え方が変わりますが、キラッと光る場合もずっと反射している場合も、どっちも好き。
今回の席からは、長い目の反射でした。
少し笑って腕組をしているコンブ。うーうーうー。これだけで、泣ける。このシーンのポートレートがほしいっす。
●よき日の賓客。オカマっぷり全開(笑)伊藤さん狙いだったり、給仕の原田君狙ったり・・・積極的だわ~。
テナが「オカマか!」って言うもんで、ダンスパートナーに素性がバレた後のふくれっ面はかわいすぎますよ。反則ッス。
●ラストのピープルズソングは、ただただ泣けましたね。久々のレミだからってのも大きいですが。


あー。コンブ最高(笑)
すっごい久々の藤マリも、あの熱さ好きっす。カフェソングでもっと泣かせてくれるかと期待してたんですが・・・うーん、今回はマリウスの歌で泣いたって感じはしなかったなぁ。
ラストのバルが死んだあと、手紙を読みながら泣くコゼットの涙を拭っているトコロにちょっとキュンときた(笑)
こちらも久々の岡ジャベ。昔はアンジョの死を見て胸に手を当ててたんですが、今回は一瞥するだけになってました。以前はこの胸に手を当てるって動きがすごく好きだったんだけど、一瞥しかしないってのが、本当のジャベだろうなぁって今回思いました。
聖子ちゃんエポは、本当に表情や歌声が細かくって素敵だなぁ。。。オンマイウォンの「愛してる・・」は切なすぎでしょ。
原田君アンジョは、ちょっとたくましい声になってた気がする。

さて、次はソワレの坂ケンアンジョです。マチネの大ちゃんコンブみたいに長くはなりません(爆)

お気に入りの言葉@二人のガスコン 2

2009-10-25 00:11:28 | D'Artagnan
『人間は独りではない。敬うべき恩人がいて、尊ぶべき友がいて、愛すべき仲間がいるから、人生は奮闘すべき意味があるのだ。』


二人のガスコンの中巻に出てきたんだったかしら^^;
ダルがシラノに対し、心の底から信頼した時の言葉。
敬うべき恩人・尊ぶべき友、愛すべき仲間・・・一人では奮闘する意味がないってことだね。
一人生き、一人死ぬ人生に、奮闘する場面はないものね。


この言葉を自分に照らしてみる。
この3つが、自分にもあるだろうか。

お気に入りの言葉@二人のガスコン 1

2009-10-23 10:18:21 | D'Artagnan
『ダルタニャンは否ということができなかった。断れないと承知の上で、トレヴィル殿が懇願していたからである。幸福な人生で得たものは、誰もが別な人生に必ず返さなければならない。それが誰かと係わりあう人生の定めのようなものだった。』


二人のガスコンの上巻のラストで出てくる言葉です。
人は誰かと関わらずに生きていくことはできない。
その関わり合いの中で行き来するもの。

バトンのようなもので、どんなに独り占めしたくっても、自分が抱えて墓場まで持って行けないもの。。。なのかもしれませんね。

アイーダ×アイーダ×アイーダ その3

2009-10-22 11:13:22 | 舞台関係
さて、いよいよ梅芸版の感想です。
ストーリーは、ズカ版アイーダと同じですが、いかんせん配役が違います。
ってか、ヅカは女性の園ですが、梅芸版は男性は男性が女性は女性が演じます。
同じストーリーでも、おのずと雰囲気や印象が変わります。

前回の転用感想にストーリーは載せたので、今回は見た後の感想のみで。

安蘭さんの退団後初主演の舞台だけあって、客層が大劇場並みにヅカってます(笑)
幕間、付近のお客さん伊礼君ラダメスをこう評してました。
「ラダメスが男だなんて~
いやいやいや。ラダメスは男ですから!(笑)
ヅカからアイーダ入りした人には、確かにお耽美なラダメスではなく、ライオンキングのシンバよろしくのラダメスは、イメージが違う!となってしまうのでしょうね。

そーなのです。
今回のアイーダの印象のなかで、一番のインパクトはラダメス。
登場シーンのラダメスの歌。あれは衣装も歌も咆哮(?)も、シンバと重なって仕方ありませんでした。ってか、シンバより吠えてた(笑)
ヅカ版のときより、強く、アイーダとの出会いのシーンを描いてほしかった!と思いました。あれだけアイーダに惚れ込んだその瞬間が描かれていないので、なんでこんなにベタ惚れ?と思っちゃうんですよね。

次にアイーダ。
ヅカで見たときも安蘭さんだったのですが、ヅカのときより、たおやかな女性になっていて、本当に無力な感じがしましたね。
今回のアイーダの「それ(戦の勝敗)を私に聞くの?」のセリフで、『あぁ、アイーダは、古代の王女にありがちな、巫女だったのかもしれんな』と思ったオイラです。
神託を受ける巫女であるならば、アイーダの一連の行動が納得できるような気がします。
初めは国の安泰を祈る巫女だった。→戦が始まり勝利を祈るようになる。→終わりのない戦いの中で生まれる恨みを感じ、戦のむなしさを強く感じる。→ 戦のない世界を祈る・・・・みたいな。

問題のアムネリス。
ヅカ版の時には「お嬢故の我儘」に見えたアムネリスが、なぜか今回は意地悪なアムネリスに見えて仕方がない。
嫉妬ひとつにしても、ヅカの時には全てが手に入る姫が手に入れられないものにじたばたしている!的な、我儘にも近い嫉妬な気がしたんだけれど、ANZAアムネはごっつメラメラ炎に焦がされたような嫉妬を露わにしてた気がします。
なんでこんなにアムちゃんの心が生々しいのか・・・
ひとつは、ディズニー版のようなアイーダとの心の交流がない事。
もうひとつは、ヅカのようにひとつの性だけで演じていない事。
ではないかと思う。
ヅカのアムちゃんに生々しい感情を感じなかったのは、同性がラダメスを演じていたからではないかと思うのだ。どこまでも、お耽美からは脱線しないっ感じ。
お能の船弁慶で、静と義経の別れのシーンがあるんだけれど、この場面でのシテは静を演じます。対する義経は子役が演じます。なぜか?
それは、男と女の別れの情を生々しく表現しないため。義経を子供にすることで、見た目的に男女として生々しさが消えるのであります。
お能はこうやって、全ての生々しい感情を表に出さないように演じるわけなのですが、今回のアイーダはむしろ真逆。
ラダメスは見目麗しい青年だし(しかもサービスかってくらい肌を露出してる)、アイーダは可憐な娘だし、アムネリスは気高い王女様だし(しかも、意外と国の行く末を憂えていたりするし、お洒落に興じてないし。)。
これだけ生い人たち(←そんな表現があるのか?)が演じているんだもの、アムちゃんの嫉妬も、美しい耽美なものにはならず、生々しい情念となってもいたしかたあるまいと思うのであります。
そこに女特有の陰湿さが相まって、あのごっつ意地悪アムちゃんが完成するのではなかろうか。
三つのアイーダのアムネリスが出す答えの全ては「わたくしの生きているうちは、エジプトは戦いません」という事なんだけど、梅芸版アムちゃんのこの言葉が一番心に痛かったんだな。それは、ラダメスだけに向けた言葉に感じたから。
アイーダの心も、ラダメスの心も、自分の心も受け入れた四季版のアムネリスとは違い、ANZAアムはもっと一人の女としての心が勝ったファラオだったんだと思うのです。

こうやって主要人物三人の感想をピックアップすると、見ているときにはなんて意地悪!って思ったANZAアムちゃんに一番心を持っていたれていたことが解りますね(笑)

ディズニー版では、メレブとかネヘブカとかアイーダ信者ががっちりアイーダを固めますが、こちらでは家族がアイーダをガツンと困らせまくり。しかも、ヅカ版と梅芸版では、その温度差が・・・。兄ちゃんや王を男が演じることで、熱さが違う気がしました。(なにせ、戦シーンが重々しい声になりますからね)
個人的には、鳩ちゃんのときの沢木さんの声がごっつ好きです。(そしてアモナスロ王が出るたびに、なだぎ武の藤岡さんがオーバーラップしてしまったオイラです^^;似てない?)

あとね、個人的に気になったお方は、死にかけ伝令役の加藤さん。なんか、目について可愛かった(笑)

そして、オイラが観に行った日から復活して下さったあきおさん♪
ラストのラダメスの処刑のシーンからのみのご出演でしたが、黒あきおが見られたのはすんごく嬉しかったなぁ・・・。踊る黒あきおも見たかったけど、先ずはご出演されただけでも満足です♪


それぞれのアイーダ感想を書いてみましたが、一番ドラマチックなのはディズニー版ですね。
でも、個人的には、梅芸版のアイーダ、いろいろ納得できるところも(突っ込むところも)多くて好きです。

お江戸では四季のアイーダ開幕してますし・・・ちょっと四季のアイーダを見たいかも。と思うオイラでもありました。

アイーダ×アイーダ×アイーダ その2

2009-10-21 09:03:18 | 舞台関係
王家に捧ぐ歌 その1 投稿者:峰 投稿日:2005/02/07(Mon) 10:59 No.1707
行ってきました。ヅカ版アイーダ『王家に捧ぐ歌』
ディズニー版とはまったく話が違います。今回はそんなお話をつぶやくぞ。

幕が上がるとそこは墓場(だと思う)。アイーダの兄たちエチオピア人の亡霊やエジプト人が「アイーダの言ったとおりだ」と悔やんでいる。なんか。エリザベートみたい。。。と思いつつ見る私。
そして黄泉の国から、アイーダが生きた時代へと場面が変わる。すでにとらわれ人となっているアイーダ。アイーダがエチオピアの王女であることは皆が知っており、ラダメスは捕らえた時からアイーダに心を寄せ、アイーダもラダメスの事が好きなのだ。既に相思相愛。アムネリスに割り込む余地は無し!
アイーダはラダメスの奴隷であり、アムネリスの奴隷ではありません。ラダメスに心を寄せるアイーダに、エチオピアの奴隷たちは強く反発。はっきり言って裏切り者扱いです。アムネリスの恋路を邪魔しているために、アムネリスの侍女からも苛められます。こちらのアイーダは女性的で弱々しいです。やられたらやり返せ!ってポリシーのヌビア人とは思えません。

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王家に捧ぐ歌 その2 峰 - 2005/02/07(Mon) 11:15 No.1708


唯一アイーダが信念を持って訴え続けるのが「戦いは新たな戦いを生むだけ。」という言葉です。
ラダメスはやがてアイーダのこの言葉に感化され、戦いによって結束を固めていたエジプトに「平和」をもたらそうとします。平和による統治。エチオピアを戦いで圧した後、王族をエジプトに留めることでエチオピアを開放することを戦いに勝利した褒賞としてファラオに懇願します。そしてその願いは聞き届けられます。しかし、そこに悲劇が潜んでました。
アイーダはヌビア人っぽくない気質の持ち主でしたが、父王アモナスロや兄たちは決してエジプトの平和統治に組してなかったのです。自らがエチオピアを治めんがために、ほう起企てます。
アイーダに心寄せるラダメスと、ラダメスと共に生きたいアイーダを利用するのです。
アイーダはファラオの身辺警備が手薄になる時を聞き出す代わりに、国という足かせからの自由を要求します。
共に生きるため、互いの国を捨てる決意をしたラダメスとアイーダ。しかし、アイーダとラダメスが逃げるのを待ってからファラオを暗殺すると言う約束を違え、エチオピア人はファラオを暗殺してしまいます。

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王家に捧ぐ歌 その3 峰 - 2005/02/07(Mon) 11:42 No.1709


何処からファラオの身辺警備が手薄になる時期がバレたのか。エジプト兵士たちがざわめきます。その中でラダメスだけが心当たりがあるのです。自らの裏切りを告白するラダメス。ファラオが暗殺されたために、国を統治することとなったアムネリスが一番初めにしなければいけなかった事は、エチオピアの全滅と愛するラダメスを捌くことだった。
強大なエジプトの力の前にエチオピアは全滅。そしてラダメスの処刑の時が近づく。。。アムネリスがアイーダへの愛を打ち消せば、脱走させる。あなたを助けたい、と願っても「世の中の何を持ってしてもアイーダへの愛は変わらない」とラダメスの心は変わりません。
処刑の刻限になりました。
裏切り者は地下へと埋められ、一生陽を見る事が出来ません。
アムネリスは国民への手前、愛する人の死を悲しむことも出来ず、一国のファラオとして裏切り者の処刑を断行します。
地下のラダメスは真っ暗闇をさまよいます。地上にあった全ての光を失ったのです。富も未来も。しかし、その闇の中に彼は一筋の光を見つけます。自分の命を賭しても守りたかったアイーダが生きている。この一筋の光だけで満足であると。。。
そこに、アイーダの声が。アイーダもまた、ラダメスと共に何処までも一緒にいる決意をしていたのでした。地下への穴が閉じられる前に地上を捨て、ラダメスの元へとやってきていたのです。
暗闇で二人は固く抱き合い、今二人が出来る唯一の事、『平和への祈り』を行います。
少しづつ近づく死を前に二人ははっきりとアムネリスの声を聞き取ります。
「戦いが終わることはないでしょう。しかしエジプトはわたくしが生きている限り、戦うことはありません。」
安らかな時が二人を包み、FIN。

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感想。 峰 - 2005/02/07(Mon) 11:50 No.1710


1.節々にエリザベートを感じた私。友達に言ってみた。「エリザみたい」友達の返事「音楽監修がおんなじ人や。せやからアレンジが似てるんちゃう?」「そうなんや~^^(スッキリ)」

2.アイーダが女らしいなぁ。ってか、民衆に崇拝されてた四季のアイーダとは大違いやなぁ。四面楚歌やもん。味方はラダメスおんり~。それに引き換え、アムネリスは強いなぁ。四季のアムネリスは苦労知らずのいかにもなお姫様やったけど、こっちは同じ苦労知らずでもかなり強いでぇ。

3.四季版はアムネリスとアイーダとラダメスの心の成長を描いてるけど、ヅカ版はもっと国のあり方とかそういった部分にも触れてるよね~。

以上3つにまとめてみました^^
(過去に持ってたHPのBBSより転用)

初めてヅカ版アイーダを見た時の感想です。
今、読み返しても「うーん。そうだったね」と思える要約と感想です(笑)

さて、次回は梅芸版アイーダの感想を書いてみましょう。

アイーダ×アイーダ×アイーダ その1

2009-10-20 14:13:01 | 舞台関係
四季版・ヅカ版・梅芸版と、アイーダは3種類見ております。
過去の感想のひとつでも残ってたらよかったんだけど、四季版アイーダは全然残っておりませんでした。ので、大阪アイーダを思い出しつつ、ちょっと感想(?ストーリー)を書いてみる。



初めてアイーダと出会ったのは、大阪の初日でございました。
あまりの奇抜さに、目が点になった一幕。(特にアムネリスシーン)
一幕の伏線が次々と明るみに出て来、納得の連続だった二幕。
そしてラストの号泣。
衝撃のミュージカルであった記憶がございます。
※以下、ネタばれ注意です。

幕が上がると、そこは博物館の古代エジプト展示場の一室。
たくさんの見学者が展示場内を行き交う。
どこかで誰かが歌っている。
「この世に伝わる 物語には 哀しい二人の 出会いを秘める・・・」
一人の女性と一人の男性が、偶然石の棺の展示の前で出会った。交差して通り過ぎるのではなく、はっきりと目があった。
「喜び 悲しみ 苦しみを超えて ・・・ 今こそ二人を繋ぐのは 愛」

展示されていた女王が一気に古代へと誘う。

ヌビアを占領し、凱旋する兵士たち。
将軍ラダメスの登場。
雄々しい兵士は、ヌビア人を捕虜とし宝を奪う。ホルスの瞳が輝く船に帆を張り、ナイルを駆ける。

ヌビア王女としての誇りが、エジプト人の仕打ちに対する反抗へとアイーダを駆り立てる。
しかし再度捕えられたアイーダは、「体を支配しても、心だけは奪えない」とラダメスに向かって宣言。
アイーダの勇気の中に潜む気高さに、そうとは気付かずに興味を持つラダメス。

アイーダは戦の戦利品の一つとして、ラダメスから王女アムネリスに女奴隷として差し出された。

戦場を生きる場所と定めているラダメスは、色恋に興味がない。ついでに政治にも興味がない。
国で宰相をしている父ゾーザーは、エジプトを我が物にしようと企てをしている。
政治にも戦いにも興味のないアムネリスは、お洒落とラダメスへの愛だけが全て。

奴隷として差し出されたアイーダは、お洒落に熱中するアムネリスの中に自分と同じ気高さを感じ取る。
またアムネリスも、自分で覆ってしまっていた心をアイーダによって気付かされ、アイーダを奴隷としてではなく一人の友として扱うようになって行く。

ラダメスもまた、アイーダと接するうちに、興味が愛へと変わっていくことを感じる。

ヌビアの王女であることがバレると処刑されてしまう恐れがあるアイーダ。エジプトに対しては身分を隠しつつも、ヌビア人たちには大きな期待を寄せられる。歯に衣を着せないラダメスに惹かれはじめるアイーダだが、ヌビア人たちの期待に答えようと決心をする。

三人の想いを巻き込んで、運命の歯車が回りはじめる。

ゾーザーのファラオ暗殺によって、物語が急速に展開していく。
ファラオの意思を継がねばならないアムネリス。
アイーダへの想いを諦められず、自分を変えていくラダメス。
国と愛の狭間で心が揺れるアイーダ。

アムネリスとラダメスの婚礼の日にヌビアの王の脱獄を企てる。
結局、このゴタゴタでゾーザーは死に、婚礼は中止。アムネリスはファラオとなり、アイーダとラダメスは囚われの身となってしまいます。

アイーダと出会ったことで自分の姿を見つめ、愛の形を変えていったアムネリスは、アイーダとラダメスに王としての判決と、友と愛する人への想いを込めて二人を裁きます。

石の中に閉じ込められる二人。
そしてアムネリスの歌声とともに時は過ぎる。

博物館に集う人々。
もし本当に輪廻があるなら。あの時代出会った人々が、また出会う日が来るのかもしれない。



ともかく、アムネリスの成長記であり、神格化した愛を描いた作品って印象でした。
特にアイーダは、ラダメスに対してもアムネリスに対してもヌビア人に対しても、全て超人的だと思うのです。
ディズニー版アイーダの醍醐味は、アイーダの超人性だと思うんですね。
ゆらゆらと揺れながら成長するアムネリスとの友情(人は解り合えるという事)も後押しして、ラストの盛り上がりへと繋がるわけです。
アムネリスの深い愛に包まれながら死に向かう二人なんだけど、ただの悲劇でないのは、現代に時間が戻ることで「(また出会う)可能性」をきらりと光らせるからであろう。


初演の大阪公演しか見ていないので、すっごく記憶もあやふやだし^^;
今見たら、イメージがまた変わるかもしれないけれど。
更にこの物語には、自分の出会った人の想いも加算されているので、個人的にも思い入れが何倍にも膨らんでいるのですが。
オイラの四季版アイーダの印象はこんな感じ。

初めて出会ったアイーダが四季のアイーダだったので、アイーダという物語はこれだとインプットされています。
その後、ヅカのアイーダを観に行きました。
次回は、その時の感想を。
これは感想を書いたものが残っているので、それを転用いたします^^