ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

コメント大歓迎!BUT訳の解らない書き込みはザクザク消しますッス!

伯爵様が飛ぶ日

2008-06-06 10:42:06 | 舞台関係
シャーンパンだ~♪シャーンパンだ~♪
。。。昨日は『DRACULA』を観に行っておりました。
ハイ。そーです。上様のドラキュラ伯爵さまでございます。

チラシなんかを観ていると、めっちゃ重暗い作品かな・・・って思っていたんですが。
まっっっっっっっっったく大丈夫です。
むしろ楽しく、かつ、ラストにほろりでございます。
あ、唯一、チラシ通り重暗い人がおりました。。。綜馬さんの役です。これは・・・途中で茨を頂くイエスのように見えました。(神々しいっていうのとは、ちと違います。ビジュアル的に・・です。)

あ、そーいや、舞台の中に出てくる部屋の中に飾ってある絵が全部グレコでした。
なぜに、グレコ?(笑)

個人的なお目当てさんは、坂本法子さん♪・・って思いつつパンフレットを見ていたらば、小牧さんのお名前が!!!
ぅお。チラシチェックでのまさかの見落とし!!
個人的にはサプライズ的嬉しさだったんですが^^
しかも、法子さんと小牧さんの絡みが結構アリ、ウハウハ*^^*
お二人ともソロパートもあり、ウハウハ×4♪

ほろりときつつも、納得いかない部分なんかも多くあるんですが^^;まぁ、物語上仕方がないしね。それでも泣けたし。(←マジで泣いちゃいましたのよ)
たまきちゃんの役が、究極の愛だなぁ。。。なのです。

ドラキュラ伯爵様は、結構お茶目で^^
心うきうきシーンでは、本当に地に足が着かない状態で登場です。
・・・・・そう。宙吊り。
金ぴか衣装で宙吊り。金が似合うのね、上・・いやいや伯爵様。

光枝さんも笑わせてくれるし、聴かせてくれるし!!!
初風さんは妖艶だし!!!(吸血鬼3人組はお色気担当です)
悪魔、めっちゃ素敵やし!(歌声・・・姿は・・・黙秘)

個人的には面白かったので、おすすめ舞台です。
どーしよーかなーって思っている方は、行ってみるべきですよ(笑)

日光月光さまを追いかけて・・・ 成さんコンサート 編

2008-06-05 16:23:32 | 舞台関係
いよいよお江戸遠征も最終でございます。
遠征の〆は、旧東京音楽学校奏楽堂でおこなわれる『坂井成紀コンサート』

この旧東京音楽学校奏楽堂は、日本最古のオペラの殿堂であり、かの滝廉太郎がピアノを弾き、山田耕作が歌曲を歌い、三浦環がオペラデビューした場所なんだそうだ。
もう、とにかく、すんげぇな。。。ってトコロ(笑)

ひっそりと公園内に佇んでいる建物は、小さくてかわいい。
静かに時が止まったような建物。


さて、このコンサート、プログラム順で感想行きましょか。

■君住む町で 「マイ・フェア・レディ」より
成さんのソロをじっくり聞くのは初めてなので、ちょっとドキドキ♪なしょっぱなの曲。んが。遅刻者がけっこういて、オイラが舞台に集中できない状態の時に歌って下さってたのが・・・悔しいですっ!(←ザブングル風に)

■春の日のヒットラー 「プロデューサーズ」より
この歌好きなんですよね~♪プロデューサーズの劇中歌。パンチの強い松原くんの春の日よりも柔からい感じの歌い方でしたね^^

■見果てぬ夢 「ラ・マンチャの男」より
成さん独特の歌い上げる感じが盛り上がりますね。ラマンチャ・・・観たことがないので、観たいなぁ・・・と。

■A Heart full Of Love 「レ・ミゼラブル」より
え?これチョイス~?って思った歌(笑)でもマリウスな成さんも素敵でした^^

■The Last Night Of The World 「ミス・サイゴン」より
ダンサーかおるさんの髪についていた花がポロリと落ちたんだけど、それを拾ってはけて行くところが素敵でした^^
サイゴンを観に行くのが楽しみになりましたね。

◆Be Our Guest 「美女と野獣』
ダンスシーンでございます。ここはのぼさんの独壇場♪
やっぱね、踊っているのぼさんはカッコよいのですよ。で、衣装もビシッと決まってて素敵なのですよ。

■The Cafe' Song 「レ・ミゼラブル」より
成さん、もしかしてマリフェチ?(笑)
しかし、上野でカフェソングはヤバイね^^;初めは成マリの後ろにきっしぃアンジョが見えてたはずなのに、気づいたら、学生たちは彰義隊に思えて、アンジョは佐之助に、マリウスは新八っつぁんに思えちゃって、レミに輪をかけて泣いてしまった。もともと、カフェソングって、白虎隊なイメージがあったんだけど、上野では彰義隊になっちゃうねぇ。。。

■レミメドレー
学生たちよ、よく聞け!から始まり、ドリンク・ウィズ・ミー、ラストはStars
あれ?ピープルズソングがなかったよね^^;
しかし!ここで幻のレミるのぼさん登場!!ドリンク・ウィズ・ミーでプルベールとジョリのパートを歌いましたの!!(でも、衣装はクールフェラックを連想させる水色のタイだった)もうね、コーフン(爆)

■ミスター・ボーシャングル 「FOSSE」より
成さんの歌にあわせて踊るのぼさん、素敵過ぎ~*^^*特に、成さんの後ろで同じ動きでダンスするところ。成さんの影みたいでカッコよかった♪
しらない曲だったけど、楽しかった。

■If I Love You 「回転木馬」より
これも知らない曲。しっとりと歌い上げる成さん。。。素敵でございました。

□朝までナタリー
カーテンコールの1曲目。
10歳のボーイソプラノのナル君だった頃の歌声!カワユイ~~~~☆ご本人もおっしゃってましたが、マンマ女の子の声ですね。初めて聞きましたが、本当に綺麗な歌声。その、ナル君と成さんの夢のコラボ!そして、ダンサーさんは客席へ・・・って、のぼさんオイラの真後ろにいるし!!!テンパッちゃってアワアワしちゃって、途中から成さんの歌がちゃんと聴けてないッス^^;←ダメダメな奴

□愛せぬならば
あな~た~なしで~は~ いき~ては~ゆけな~い~・・・BB観たくなっちゃったよぅ。


成さんをちゃんと認識したのは『タイタニック』のグッゲンンハイム役から。グッゲンハイムさんはすんごく素敵で、恋人と別れるシーンは目が放せなかった。(過去記事TITANIC参照
で、プロデューサーズの時にコンサートの存在を知った訳だ。
今回のコンサート、知らない曲は3曲。聞いた事はあるけれど観たことはない曲が2曲。
知っている曲が多かったので、とってもコンサートに入り込みやすかった。
しかも、成さんのトーク長いし。そこまでしゃべっちゃう?って感じだったし(笑)
実はのぼさんがでられるって事で俄然行く気になったコンサートだったんだけど。マジ、着てよかったです♪
ってか、観終わったとき、BBとレミが観たくて仕方がなくなったよ(笑)
そんな訳で、来年のレミ・・・楽しみにするしかないッスね。3月かららしいけれど・・やっぱ、名古屋やし。行くしかないか?(笑)←鬼があきれる話。
ちなみに京ちゃまの感想は、「舞台も客席も豪華だったね^^」でした。だってね、板垣さん、石井さんを初め四季の方など、多くの役者さんが聴きに来られてましたからね。そっちにも、ビックリでしたよ(笑)


帰りも余裕で予定より早い新幹線に乗れ、京ちゃまと二人打ち上げをして帰ったのでした。
今回の遠征、めっちゃ堪能できたし、有意義でございました。

日光月光さまを追いかけて・・・ 東京国立博物館 編

2008-06-05 09:12:06 | ぶらり・・・旅
最終日の6月1日は、5月31日から合流した京ちゃまと一緒に坂井成紀さんのコンサートを聞いてから、ダッシュで新幹線で帰る予定である。
コンサートは18:30からなので、それまでの間時間つぶしをしなくてはいけない。ちなみに京ちゃまは四季のウィキッド観劇。
オイラは再度『もうひとつの薬師寺展』へ行き、30日に聞いた加藤執事師の法話をもう一度初めから聞き、そうしてもう一度宝物を目に焼き付けた。
何度観ても飽きない~。。。といっても、いつまでも見ているわけにもいかないので、30日には我慢して頂いて来なかったお念珠をGET♪

実は、オイラの誕生石は12月なのでトルコ石とラピスラズリ。
どちらの石も、キラキラと光を石の中で屈折することのないトゥルンとした石である。正直、あんまり誕生石としては歓迎していなかった^^;(石としては嫌いじゃないですよ)
んが!
ラピスラズリって、瑠璃石って言うんですよ。
で、お薬師様のことは瑠璃光と言うんですよ。
運命を感じたね。
ラピスちゃんの株、急上昇(笑)
で、5月の初めに薬師寺さんで星月菩提珠まもりを頂いていたんですが、更にラピスのお念珠も頂いたって訳でございます。どちらも1000円でおつりの来るお手ごろ価格^^♪
最終目標は、菩提珠で出来た5000円のお念珠を頂くこと。(般若心経のお写経10巻納めた暁に頂こうと思っている☆)


こうして五反田を後にしたオイラは、上野へ直行。
コンサートの会場からすんなり新幹線に乗れるかのシミュレーションもしなきゃですから(笑)
コンサートの場所も確認し、残った時間で東京国立博物館に入った。
薬師寺展は見たけれど、常設展は見ていないですからね~。
入場料600円。
2時ごろに入ったんだけど・・・広いのな。笑っちゃうくらい広いのですよ。
先ずは旧因州池田屋敷表門を見る。門の金具に葵が掘り込まれてて、なんだかきれいだったなぁ。。。
次に法隆寺宝物館へ。近代的な建物だけど、なんだかいい感じ。展示室に入ると、部屋一面に観音様が!小さいながらも、360℃見ることの出来るケースに入っていらっしゃる。ぐるぐる回りながら見てたら、クラクラしてしまった・・・。観音様に酔っちゃったよ(笑)その他面白かったのは、おトイレ掃除の服。うやうやしく展示されてるけれど、これって掃除服(しかもトイレ用!)なんだなぁって思うとなんか楽しい。
次に本館へ移動。これが・・・でかすぎ。どこからどう見ればいいか悩んだのって、ルーブル美術館と大英博物館以来ッス。とりあえず、まん前の展示室に入ってみた(笑)
日本ギャラリーの企画展で、仏教の道というの。ガンダーラの仏様から日本に至るまでを展示していた。
その後、2階に上がってぐるりと見ていったんだけど、とにかく展示数が多い多い^^;しかもね、常設展は特記されている物以外は写真OK!
こんなにイッパイあるんだったら、一日かけなきゃ見れない~~~
平成館の埴輪も見たかったので、本館は途中から駆け足状態(笑)平成館ではおサルの埴輪を見つけました。大収穫*^^*
東洋館には足を踏み入れることなくタイムアップ・・・
ミュージアムショップも見たかったんだけどなぁ・・・無理でした。
今度は時間を持って、国立博物館に挑みたいと思います。



成さんのコンサートは次回レポで!

日光月光さまを追いかけて・・・ ルドルフ 編

2008-06-04 20:07:22 | 舞台関係
薬師寺展へ行くことを決意させたものの一つが『ルドルフ ザ・ラスト・キス』の観劇である。
エリザベートの息子、皇太子ルドルフの恋物語を描いたミュージカルである。宝塚でも『うたかたの恋』というタイトルでミュージカル化されている御方。(寿美礼ちゃんがルド役だったのですんごく観たかったけれど、チケットが取れなかった^^;)
エリザベートが非常にツボに入り好きだったことと、同じ時代の物語であること。キャストにきっしぃ事 岸祐二の名があったこと。アンサンブルにあきおさんのお名前があること。などなどなど。見たい要素満載のミュージカルだったわけだ(笑)

ルドルフの一番の見所は・・・やっぱり芳雄君の皇太子然とした王子様なトコロでしょうか。苦悩の皇太子を見事に演じていたと思いますね。
見る角度の違いから、エリザの時と違って皇帝フランツはただの頑固じーさんになってしまっていたけれど、最後に「自分の感情のコントロールが出来るまで、会議(政治)には出席させられない」という本音を語っていた。もっとちゃんとルドにその旨を伝えてあげていればよかったのに・・・って思っちゃいました。
ルドと心中するマリーに関しては、特に何の感情も沸かず^^;玲奈ちゃんはすんごく可愛くって歌も良くって申し分ないんだけれど、マリーと言う人に対しては感情移入もなかったし。それはマリーに限らず、ルドルフ全般に亘っての事なんだけどね。
革命家カーロイが良かったよ~って聞いていたきっしぃは、個人的には皇帝ウィルヘルムのが好きだった。
香寿さんのラリッシュ(ラリックみたいな名前ね^^)がメッチャ好きだった。歌も素敵だったし、したたかでありながらも常識的で情にも厚かった。
皇太子妃の知念ちゃんは、ビジュアル的にGoo~~~d♪似合ってたなぁ。
オイラのツボをポチッと押したのは、皇太子付のブラットさん。こーゆー人が好きなんです。
アンサンブルは、あきおさんしか観てなかった(苦笑)衣装屋さんの主人をしていた時のコマネチポーズや、ターフェの諜報部員の小さい姿がメッチャ可愛かった。もちろん、お貴族様でダンスパーティーで踊っている姿も素敵でしたが(笑)
個々に上げていくとキリがないッスね^^;

舞台背景の使い方が面白かったなぁ。
絵画をモチーフ・・・ってかコンセプトにしてるのですね。
マリーの部屋はあれはポンパドール婦人の肖像画かな?ラストの心中シーンの林はコローの風景画に似ていた。
いわゆる風景・背景を使わずに、額縁で切り取ったり、絵画で埋めたり・・・時代や場所の説明としての空間処理ではなく、もっと登場人物の内側を見せている様な感じがした。

個人的にはどーしてもラストの心中に納得がいかず(いや、史実だから仕方ないんだけど)、物語的にもやもやしたラストだった。(シーンとしては非常に綺麗なんですがねぇ・・・)
でも、再演したらまた観たいなぁ~^^

日光月光さまを追いかけて・・・ 薬師寺展 編 その2

2008-06-04 11:21:36 | ぶらり・・・旅
さてさて、個人的にフンガー状態の薬師寺展。観劇レポより、長く熱くウザイかもしれません。
ではでは続き、行きます。

■ハートのエース
この展覧会の大目玉・日光月光菩薩様に大興奮のオイラでございましたが、ここでいったんクールダウンを促すかのように、薬師寺創建の出土品たちの空間となります。
鬼瓦も面白いですね。今では鬼の顔がほとんどの鬼瓦ですが、創建当初は鬼の全身が作りこまれています。鬼瓦なんだから、なんか、表情もかわいいなんて思っちゃいけませんかね?
丸瓦に平瓦・・・瓦などのいくつかは、藤原京に創建された時のものを再利用していたってのも、このコーナーで知りました。
で、この中で4つくらい口のある壷(?)があったんですがね、唐三彩みたいな釉をかけているのん。その模様が、緑青に白いハートがプワンプワンと浮かんでいるような感じで、めっちゃ可愛かったんですよ。。。いや、それだけなんですがね^^;

■夢の跡
東塔の内側には、ぐるりとお釈迦様にまつわる物語を木の人型を元に塑像で作ってあったそうな。(塑像とは、木組をベースに土で像を作ったもの)
しかし奈良の都は湿度が高く、塑像は湿気を含みひび割れ、鎌倉期には無残な状態になっちゃったとか。このままではイカンっちゅーことで、この内側の仏様たちを造りなおしたんですね。鎌倉時代に。で、同じ様に塑像に作るとまた長持ちしないって事で、木像で造られたのが『もうひとつの薬師寺展』で紹介した天竜鬼神八武衆などの木像でございます。では『薬師寺展』には何は展示されていたのか・・・答えは、奈良時代の塑像のベースとなった木の人型でございます。塑像のベースとなる木組みですから、デッサン人形みたいなモンですが、手に動きがあるのか、足はどうなっているのか、衣はどんなのか・・・などで、ずいぶん木の形が違う。
実際、そこに作られていた塑像の一部も展示されていて、あの木のベースにこのお顔や手が着いていたのか~と、想像力をかき立てられます。このゾーン、比較的人が少ないのでぼんやりするのにいいッス^^♪

■玄奘三蔵
お軸に表装されている大荷物を抱えた三蔵様の絵もありましたが、何つっても木像(だったかな?)の三蔵様がひときわ目を惹きます。
玉眼っつーの?目に力がありますね。静かな表情でいらっしゃるのに、なんだかすんごく力強い。あのパワーは像のどこから発せられるんでしょうかね?ともかく、見ている皆様、「うーーーん・・・」と唸っている気がしました。
個人的な三蔵様のイメージは、ドラマの西遊記の夏目雅子さんなだけに、三蔵様は『たおやか』だと思っているんですが、実際問題は、あんな険しい山や砂漠を越えて行かれたお方なんだもん。「不東」を掲げて、経典を求められた方ですもの。そりゃぁ、ごっつりと力強いに決まってますね。

■慈恩大師
巻物の経典なんかもあって、下手な字で書いてるお経って存在しないな・・・なんて俗っぽいことを思っていたんですが(笑)巻物コーナーを進んでいくと、めっちゃカワユイ(←ぅぉをい!!)お方がいらっしゃいました。。。それは。。。慈恩大師様。
眉がワシャワシャーと厳つくて、くりくりオメメで、口をキュッと結んで(でも微笑しているようにも見える)こっちを見ていなさる。
木像で小さい大師様なんだけど、そのパワーはなんか温かくって激しいじょ(笑)
普通、和上様たちの坐像ってちょっと伏せたような眼差しで正面向いているじゃないッスか。慈恩大師様は、クリっとした目で、首を少し左に向けて、手を合わせるような形で組んでいるんですね。諭している姿・・って言うより、「何?」って振り向いた時を切り取ったような像。(←勝手な見解です)他に描かれている慈恩大師様の絵もみんな木像とほぼ同じ格好で、このゾーンは何だか楽しげだったのであります。
ちなみに無知なワタクシ、慈恩大師さまを存じ上げておらず、先ほどちょっぴり調べましたところ・・・三蔵様に師事した中国のお方だったんですね。

■吉祥悔過
ラストの大トリを勤めるのは、麻布に描かれた吉祥天女。
教科書なんかにも載ってた気がするなぁ。。。あまりにも有名な絵ですよね。もちろん国宝です。
さすがに展示物の最後って事と、そのもの自体が非常に小さいって事とで、吉祥天様付近は大賑わい(笑)
のんびりと後ろの方から眺めた後、近くで見る列に並ぶ。ゆっくりゆっくりと列は進み目の前に現れた小さな吉祥天様。
深い赤色の宝珠を持ち、衣のすそを少しなびかせたような・・・そしてふっくらと優しい体のライン。小さな唇には鮮やかな紅が差していて、いやはや美しいの一言に尽きます。
光明皇后様がモデルなんだって。



抜粋ではありますが、こんな感じで『薬師寺展』を堪能したオイラでございます。
基本、像の類は360℃見られるような展示方法ですから、ほんっとに今まででは見なかった角度からの姿を見ることが出来て。チョー楽しい。
結局、一周では飽き足らず、全体を4周したオイラ(日光月光様の周辺は、もう、何周したかわかりません^^;)・・・17:00に入って、閉館まで居続けたんだから、かなりの堪能率でございます(笑)
ミクシィで閉館20分前は比較的空いている情報を頂きましたが、ぜんぜん人混みは緩和しておりません。閉館10分前くらいなら日光月光様をゆっくり拝むことが出来ます。ただし、吉祥天様は最後までダダ混みですから、早い目に時間をかけて並ぶことをお勧めします。


『薬師寺展』は上野の東京博物館にて6月8日まで開催されております。
6月4日からは時間延長で夜の8時まで開いてます。(入館は7:30)
光背を外された日光様月光様聖観音菩薩様・・・次に光背を外される時は来るのか来ないのか解りませんよ。
お寺でお会いするのとは違った空気。ぜひこの機会に、お会いになることをお勧めいたします。(ただし、日中は120分待ちになっているらしい・・・)

日光月光さまを追いかけて・・・ 薬師寺展 編 その1

2008-06-03 16:05:28 | ぶらり・・・旅
■国宝 薬師寺展■

15:40ごろに五反田を後にし、16:00過ぎに上野に下り立ったオイラ。
彰義隊のお墓とせごどんの銅像参りはしたことがあるけれど、国立博物館へは行った事がない。
人ごみにまみれつつ、案内板を探しながら博物館へ。
方向音痴なオイラでありますが、ま、思っていたよりすんなり着きました♪

前情報で、入場制限されていて1時間以上待ちはザラだと知っておりましたが、まぁ、入場制限も2時か3時くらいには緩和されるだろうと思っていたオイラ。ちなみに金曜は8時まで延長開館でございます。4時も回ったことだし、大分緩和されているかな~?と思っていたら・・・聞いてよ、奥さん!
なんと、まだ50分待ち状態でした。
ミクシィ情報で、閉館20分前くらいにはゆっくりと日光様月光様聖観音様を拝むことが出来ますよ。との情報も持っておりましたので、4時から1時間かかって建物の中に入ったとして、閉館の8時までには十分時間あるし。のんびり行こうか・・・と腹をくくったオイラなのでありました。
実際、50分といいながらも60分は待ったと思う。雨がパラパラ降り出した17:00過ぎにようやく建物に入ることが出来ました。
こんなに並んだのって、大阪にフェルメールが来たとき以来だっちゅーの。炎天下でなかったのが救いだね。(寒かったけど。)
いざ、館内へ。

外もすごい人だけれど、中もすごい人。
係りの人が、「何度でもお回りいただけますので、混雑しているところは2度目に見ていただく事が出来ます。空いている展示物からご覧下さい」と言っていた。
なのでオイラは、とりあえず空いているところから・・・って、どこも混んでるし!
仕方がないのでとりあえず、ざざーっと流すように見て行くとにした。

■休ヶ岡八幡宮
狛犬の姿が今の見慣れたものと違い、スリムでカワユイ(笑)
平安調の神々の姿も、ひどく剥落することもなく意外と綺麗に残っている。(もちろん、読めない部分もあるんだけどね)
女神様と女神の姿の神功皇后さまの間に鎮座される僧形の八幡様もなんだか神秘的。

■水煙の複製品と聖観世音菩薩様
相輪にある覆鉢と露盤の蓋(?)は、塔の上にあるときには感じられない大きさにびっくり。ってか、露盤の蓋凹んでたし(笑)重そう・・・アレが塔の上に乗っかってるのかと思うと、優雅に見える塔の強靭さに脱帽です。
レプリカではあるものの、実物大の水煙に踊る飛天たちもじっくり見られます。鋳型を使って作ったのかな~?四方に張り出す水煙の飛天のお顔が、全部面に向いているので、後姿は存在してませんでした。
国宝・聖観世音菩薩様のまっつぐに立つお姿を360℃からじっくり拝ませていただける・・・素晴らしいですねぇ。
髪のひと房まで細かく作りこまれていて、後ろ側の腰の飾りなんかも雅でございました。
すっと伸びた手に繋がるような裾の広がり。正面から拝むことを意識して作られているそうな。でも、後姿に手抜きナシ。光背を外されているので、後姿を見られるのはホント贅沢だね。
横顔の額には、ぷっくりと大きな水晶で作られた白亳。次の間へいくスロープ途中から見ると、お顔の高さ近くから拝むことが出来るので、コレも嬉しい体験でした。

■日月
先ず初めに拝める場所は、足元ではなく胸くらいの高さでしょうか。展望台になっている場所から日光月光両菩薩さまを拝むことが出来ます。
斜め下に向けられた視線は、あくまで足元の私たちのことを見てくださっている・・・と感じられます。展望台からだと高い位置からお顔を見ることが出来ますが、両菩薩様と視線を合わすことは出来ませんからね。
いよいよ日光さま月光さまのお背中を拝ませていただきます!んが。やっぱり最初は正面から拝ませていただいて^^♪
光背をとられたお姿は、なんだか身軽そうで(笑)お薬師様がいらっしゃらない分、ちょっぴり羽を伸ばしているのでしょうかね(笑)
沢山の方が様々な角度から拝んでいます。人込みにまぎれながら、薬師寺さんで見るより大きく感じられるのは、足元近くに寄ることが出来てるからかな~?それとも柱とかがないからかしらん?と思いつつ拝む。
拝みつつ、にじり・・・にじり・・・と移動し、先ずは日光様の背後へ!
ふっくらとした丸みのある力強い背中。真ん中にすぅっと入る背筋。そして右足にかけられた重心。少し捻る様にあがった腰。腰からゆったり下がる衣のドレープ。
美しい・・・
ニジリニジリとさらに移動を続け、日光様月光様の間に到着。
ここは本来、お薬師様がいらっしゃる位置。お薬師さんの気分で(←ぅをい!)左に日光様を右に月光様を見上げる。交互に眺めつつ横顔を拝見♪
挟まれて見上げる日光月光さま、壮観やぁ~*^O^*
フンガフンガと興奮しつつ、月光様の背後に忍び寄るオイラ。日光様の背中と比べると・・・ほぼ一緒。ほぼ一緒なのに、なんだか雰囲気が柔らかい。左足にかけられた重心。捻る様に上がった腰。心持ほっそり感じるのは、腰にかかる衣のドレープが細かいからかもしれない。
肩からかけられている数珠珠みたいなの(名前を知りません^^;)の作りが、日光様と月光様でちょっと違うのは作り手の違いかな?月光様の珠のほうが丸い感じなんだよね。
もーねー。どんだけ見てても飽きない。ぐるぐると4週くらい回り、ようやく次の部屋へ移動したのでした。



長くなってきたので、次回に続く^^;

日光月光さまを追いかけて・・・ もうひとつの薬師寺展 編

2008-06-02 12:43:33 | ぶらり・・・旅
5月30日~6月1日にかけてのお江戸遠征。
何回かに分けてお送りいたします~♪


■もうひとつの薬師寺展■

五反田にある薬師寺東京別院。
寄贈された個人宅を別院としているので、いわゆるお寺のごとく大きな屋根に敷地・・・ではない。住宅街の中にそっと別院は建っている。
東京国立博物館で開催されている『国宝・薬師寺展』にあわせる形で開催されている宝物展なので、この『もう一つの薬師寺展』はこじんまりとしたものである。
出展数も30点にも満たない。しかし、内容は別格である。

遠征初日。先ず向かったのがこの『もうひとつの薬師寺展』
ミクシィにてある方から、五反田→上野と見るのが良いですよ、とアドヴァイスを頂いていたので素直にそれに従う。

別院で宝物を見る前に、先ずはお写経。
本来のお写経場は宝物展の会場となっているため、別のお部屋でのお写経であったのだが、集中力に欠けるオイラと致しましては、間仕切りの向こう側でお客さんとお話をされているお坊様の声が気になって気になって・・・^^;仕方ないんですけれどね。

ま、それなりに1時間半ほどで般若心経を書き終え、お写経場の外の書道の発表展示をずぃ~っと見た後、宝物展へと移動。
ちょうど加藤朝胤執事様のお話が始まったところだったので、いそいそとお話を聞く。
加藤執事師のお話の内容は、薬師寺とはどんなお寺か。薬師寺のお坊さんは何をしているのか。宝物に関して。仏様の教えとは。お写経との向き合い方・・・などなど。
お話の中でグッとオイラを捉えたのは、このお話。

ここに水がありました。
蛇はこの水を飲み、毒を作りました。牛はこの水を飲み、乳を作りました。
さて、最初にあった水は何だったのでしょう?
最初にあった水は、毒でも乳でも、良くも悪くもありません。
捕らえ方ひとつで、毒にも乳にもなるんです。
お釈迦様の教えは、そういっているのです。


深いですよね。人にとって毒でも蛇にとっては身を守る楯であり、矛でもある。
「そのもの」に絶対の形はありえない。
見る方向、捉える状況、いろんなもので「そのもの」は良くも悪くもなる。
さらに、一歩進んでこうおっしゃいました。

五反田の駅でね、来た電車に乗ろうと思ったんです。
そしたらね、満員で入れない。
(ちょっとづつ奥に詰めてくれたらいいのに)と思いながら、やっとの思いで電車に乗ったんですね。
そしたらどうでしょう。
後ろにも沢山乗るのを待っている人がいるのに、(もう満員やから、次の電車にのったらいいのに)と思ったんです。
人間って勝手ですね。扉一枚隔てただけで、思っていたことと正反対のことを思ってしまうんですね。


ご自分の体験として語っておられましたが、聞いてるオイラは、これはオイラのことを言われている・・・と、心がキュッと恥ずかしくなりましたさ。
お水の話と同じで、見方ひとつ。
30分ほどの短いお話でしたが、自分の心を見直す時間でございました。

お話終了後、宝物を見させて頂く訳ですが・・・人が集っている場所に来ると早くも「どいてくれたらいいのに」心がムクムク・・・しそうになったけれど、何とかこの日は押しとどめることが出来ましたよ(笑)お話を聞いていて良かった~♪

展示物の中で一番のお目当ては、大津皇子様の木像。
 
さすがに大津は一人隔離されてガラスケースに入っておりましたが(笑)、他の仏像や絵などはマンマ展示されているので、間近でじっくり仏様の姿を拝むことが出来ます。(巻物は陳列ケースに入ってたな^^;)
作成年代の違う3体の十一面観音さまが出迎えてくれるんだけど、お姿の特徴表情の違いなどを見比べることが出来たりなんかして拝む以外にも楽しみがイッパイ♪

驚きなのは東塔の内側に描かれている木像(天竜鬼神八部衆の一部)・・だとか、天井板に描かれている法相華だとかが、マジ触れる距離にプッと展示されていること。(でも触っちゃダメですよ)
さらに倍率ドン!写真OK。
 
1300年前の天井画を至近距離で見られるってー!大興奮ですがな。剥落も激しいけれど、それでも残っている顔料の美しいこと♪
さすがにフラッシュは自主規制致しましたがね^^;
写真OKなんて思ってもいなかったので、もちろんカメラはホテルに預けた荷物の中・・・この日は携帯でチョロッと写した訳ですが、もう一度6月1日の昼間にお参りに来たので、そのとき思う存分写させていただきました☆

大興奮でぶしゅるるる~って鼻息のまま、薬師寺東京別院を後にしたのでした。


『もうひとつの薬師寺展』は五反田・薬師寺東京別院にて6月8日まで開催されております。
お時間のある方は、是非、1300年前の色に触れに行ってみてください。