ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

コメント大歓迎!BUT訳の解らない書き込みはザクザク消しますッス!

スペイン バスクをいただく

2013-03-29 18:51:57 | 食べる・食べる時・食べれば・食べれ
オイラが食べに行きたーいってずっと言ってたお店に、京ちゃまと行ってきました。
スペインはバスク地方の料理を出してくれるお店、ETXOLA
新聞に載ってて、是非とも行ってみたいって思ってたんですよね♪

スペインとフランスの国境に位置するバスク地方。
独特の文化と芸術を育み、バスク語を話すそうです。
スペイン領とフランス領に分けられていますが、きっとバスクという国のような感じなんでしょうね。



お店はこんな感じ。
既に日が落ちてるので、お店の雰囲気はわからないね^^;

ホールには、4人がけのテーブル席が3つくらいありました。
オイラ達が通されたのは、厨房の中がガッツリ見えるカウンター席。
中が見えるので、めっちゃ楽しかったです。(カウンターじゃなくっても、オープンキッチンなので厨房がよく見えます。でもカウンターの方がもっとよく見えるのだ♪)


まずはビールで乾杯。
京ちゃまは生ビールでしたが、オイラはスペインビールにしてみました。



明石だこのピルピルオイル
せっかくなので、お店の方にきいいてバスクらしい料理を注文。
ピルピルの響きに惹かれて注文したこちらのタコ。めっちゃ柔らかくって美味しいのです。
ピルピルとは、タラのエキスいっぱいのオリーブオイルを乳化させたオイルなんだって。これをタコに絡めていただきます。
かなり塩味が濃いですが、パンにつけると非常に美味しい♪



紅ズワイのグラタン
グラタンと聞くと、器に入ったベシャメルソースにチーズを乗っけて焼きました!ってのを想像しますが、こちらのグラタンは全く違う形状でした(笑)
カニカニカニ~なお味のグラタンには、ウニがトッピングされてました。口に入れるとかにだらけ。かにの味が濃ゆい!
こちらもかなりしっかりした味付けなので、パンにつけると激ウマでした。


このあたりでようやくワインを注文。
もちろん赤。
お店の方に金額的に大丈夫そうな候補を伝えておすすめのワインにいたしました。



ホワイトアスパラのサラダ
以前、タイタニックディナーでホワイトアスパラのサラダを経験していたのでびっくりしませんでしたよ。サラダって書いてるのにこれだけ?って(笑)
ホクホクにボイルされたアスパラ。塩味が効いてます。
お皿が白いからわかりにくいですが、アスパラの周りにポチポチと飾られた白いソース・・・これ、トマトのエキスを抽出したソースなんですって!すっごく酸味があります。でも、そんなにトマトトマトしてません。でもほんのりトマト風味でした。


      
相生産牡蠣のサルサヴェルデ
今年3度目の牡蠣~♪時期的にもそろそろ打ち止めでしょうか。
同じ料理ですが、牡蠣がうまく写るように4つも撮しちゃいました(笑)
フワフワの牡蠣にこのソースはなんなんでしょう?クリーム系ではありません。ピルピル系かな(笑)とにかく美味しい。
バスク料理、かなり濃いのでパンがガンガン進みます。このソースもパンにつけるとウマウマ♪


まだ飲み足りないオイラ達は、グラスワインを注文。



ワインのアテに、最初っから注目していたバスク唐辛子の酢漬け。
勝手に甘酢のピクルスだと思ってたんですが、バスクの味付けはすべてパンチが効いてますね。めっちゃ酸っぱい酢でした。
唐辛子は全然辛くなかった~


この日飲んだワイン。
右端のはボトル空けました。
残りの2つはグラスワイン。真ん中が京ちゃまが飲んだワインで、左端がオイラが飲んだワインだったかな・・・ちょっと酔っぱらい蔵で覚えてない^^;



〆にコンレチェをいただきました。
全体的にガツンと濃いお味だったので、コーヒーで更にガツンと(笑)


今回は肉料理を全く注文しなかったんですが、赤の強さを十分受け止めることのできる味だったと思います。
次回は肉注文したいね~って言いながら、お店を後にしたのでした。








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正倉院見学会 その3 お食事~フィニッシュ編

2013-03-20 10:53:14 | 食べる・食べる時・食べれば・食べれ
心がホッコホコに満たされたゆかちゃんとオイラ。
次はお腹を満たす番です(笑)

この日チョイスしたお店は、いつもお伺いしているブログで紹介されててずっとずっと行きたかった「山岡ピザ」。
二年越しくらいでしょうか。ちゃんと予約しておきました♪(遅刻していったけれど^^;)

生駒の駅からタクシーで、ものっそ急勾配を登っていきました。
タクシーの運ちゃん、オイラ達が乗るときには怒ってる?って感じだったのに住宅街をのけたら突然にこやかに話しかけてくれました。


タクシーの運ちゃんのおかげで、無事到着。
山小屋風でいい感じ~♪

二人でうんうん悩みながら注文を決めました。
だって、どれも美味しそうなんだモーン。

ゆかちゃんはコーラ、オイラは辛口のジンジャーエールを注文。


ピザはペペロンとチリとイタリアンサラミで悩んだんですが。。。チリに決定


もうひと品はおすすめメーニューから、前菜の盛り合わせを。


照明も雰囲気出てます。


前菜の盛り合わせ
キノコのソテー、レンコン、レンズビーンズ、パプリカ&ブロッコリのトマトソース、キャベツ、ソーセージ、オムレツ、生ハム・・・盛りだくさんの前菜は2~3前ですが、ガッツリ2人でペロリと食べちゃいました♪


お楽しみのピッツァ♪
でかい!


モッチモチのモツァレラチーズがチリの辛さを引き立てます。
辛い!でも美味しい!!
っつか、生地が激ウマ。

心残りはバナナとはちみつのシナモンピザ。。。食べたかったなぁ~(お腹的には無理でしたが^^;)


お天気よかったから、外で食べても良かったかも~♪

お腹も満プクプクになったのでありました。


さて、次なる目的地、宝山寺を目指して腹ごなしに歩く!
ゆるゆると生駒の山を歩くのって楽しい~♪
木々の切れ間に見える景色も良いです。
ただし、車の通りが微妙にあるので要注意。

ポチポチ歩いて(人に訪ねたりもして)無事宝山寺に到着。

宝山寺さんはゆかちゃんが御朱印をいただいている西国不動の一つなので来たのですが。。。
ゆかちゃんってば、御朱印帳は重いのでこの日は持ってこなかったと(爆!)
お不動さんをお参りした後、奥の院までちゃんとお参り致しました。
ま、ね。別件のお参りでこの日はゆかちゃん的に目的達成だったらしいのでOKとしますか(笑)
急いで回らなくっても、何度でもお参りしたらいいんだしね♪


帰りはケーブルで帰ります。
ワンワンでございました。

にゃんこケーブルにはまだ乗れておりません。。。


生駒の駅でちょいと休憩。

お茶でもしよっか~と言いつつ、サンデーを頼むおこちゃまなオイラ達(笑)


ゆかちゃんはいイチゴ、オイラはブルーベリー。(写真はどっちもブルーベリーだが^^;)
この、アイスでもないシャーベットでもない、ソフトクリーム独特の柔らかい口当たりと食感がいいんですよね~♪

でも食べ終わると寒くなりました(笑)


ゆかちゃんは主婦なので早めの解散。
柔らかい夕日の中、充実した一日が終わったのでした。

ゆかちゃん、一日お付き合い有難うね!
次回はみんなでディナー(お酒控えめ)して、来年は奈良公園でピクニック致しましょう!










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正倉院見学会 その2 屋根編

2013-03-19 10:09:49 | 好き・応援
さて、更に上に登ると屋根の足場へとたどり着きます。

瓦がすべて下ろされ、身軽な感じの屋根。



北倉部分から見えた垂木の見える天窓状態の部分。上から見ると、屋根の層がわかるようになっています。


屋根を構成する部材の名前のほとんどは知らないんですが、野地板などは仕事でちょくちょく見かけるので「なるほど、こういうものか」って気持ちで見ちゃいますね。


展示コーナーに、実際に乗っていた瓦が展示されています。

ずらっと年代順に並んでおります。


こちらは創建当初の瓦。布地の跡や縄の跡が残っていて、造り方を今に伝えています。
全部で800枚ほど残っていたそうです。今回の修復の後、屋根に戻されるのはその中でも250枚ほどだそうです。
南側の条件の良いところに並べられるそうなので、工事が終わったらあの辺かな~とか言いながら屋根を見るのも楽しいかもしれません。


こちらは非常に条件の良い状態で残っていた鎌倉時代の平瓦。
唐草に縁どられた東大寺の文字。
この写真では見えにくいんですが、右から大東寺(写真通りの並びだと「寺東大」)と文字が並んでいます。(一文字づつでも縦書きなので、右から読むんですよ)
これはオイラの仮説ですが、丸瓦に東大寺の文字が入る場合、

  東
 寺 大

の形で丸の中に入ります。
平瓦にした時、至極素直に「ギュッ」と平べったくしたのではないでしょうか。
  東
  ↓   → 寺東大
 寺 大
こんな感じで、東がそのまま下に押されたって感じかな。違うかな(笑)


丸瓦も三つ巴紋だったり、連珠紋に東大寺の文字であったり正倉院の文字だけだったり、時代によって様々です。
平瓦も唐草があったりなくなったり・・その時代を反映しているようです。

鎌倉期にも大きな修復があったらしく、先ほど書いたように鎌倉時代の瓦は多く残っているそうです。しかも非常に良い作りなんだとか。
それに比べ、江戸時代の瓦は量産にありがちな質のよくない瓦なんですって。やっぱり江戸時代ダメだなぁ(苦笑)

今回の修復で乗せられる新しい瓦(約7~8割は新しくなるそう)は、東大寺さんの敷地から発掘された創建当初のものと思われる瓦を元に復元した、蓮弁の丸瓦と唐草の平瓦です。ちょっとゴテゴテっとしている感もありますが、風雪を凌いで時代が過ぎると、きっと今見る室町や鎌倉の瓦のような生々しさのとれた姿になるんでしょうね。


さて、瓦を説明してくれていたお兄さんをおばちゃんたちに乗っ取られたので(笑)屋根をぐるりと回ることに。

野地板の上に土居葺という、屋根全面に見えている薄い板があるんですが、これって大正の大修理の時に施されたものらしい。
土居葺を施してから土を乗せて瓦を葺くことで、垂木や野地板への負担が軽減し雨漏りなども少なくなるんだそうです。お茶室の屋根などに葺かれているんだって。
この他にも、屋根を支える小屋組(だったと思う)の方法が、大正の大工事の時に洋風に替えられたんだとか。それまでの組み方では、どうにも屋根が支えきれなかったらしい。(つっかえ棒をしてたんだよ)
今後の研究で、いつか創建当初の組み方に戻ることもあるっておっしゃってました。
そうそう、余談ですが南倉・中倉・北倉と内部は壁で仕切られておりますが、小屋裏は3倉がつながっているとのこと。ひとつの屋根を3倉に掛けているからでしょうか。質問しておけばよかった!!


綺麗な板は今回の修復でなおされた部分、鄙びた色は大正のお仕事。
修復って、今と昔が共存してて面白いですね。


垂木の中にも、綺麗な角ばった垂木と、角がとれて丸まってきている朽ちた垂木とあります。
使える木材を最大限に使い、どうにも使えない部分のみ新しいもので補う。これが修復です。


瓦を葺いたらこんな感じ。


棟部分に輪のついた避雷針のようなモノが幾つかあります。
「あれはなんですか?」と訊ねると、「昔の人が屋根に登った時に、命綱を繋ぐところです。瓦を乗せると輪っか出る程度で隠れてしまいますね。」とのこと。

今は立派な、200人程が乗っても大丈夫な丈夫な足場があるけれど、少し前までは命懸けのお仕事だったんだなぁと改めて感じた瞬間でした。


早めの時間をチョイスしたからか、人もまばらでゆっくりと、一時間以上正倉院の姿を堪能させて頂きました。

こんな素晴らしい技術の集大成が今日に残っているって、本当にすごいことだと思います。
今から見ると残念な修復ももちろんあるそうですが、それさえも打ち捨てていなかった証なのです。
日本は木の文化ですから、「残そう」「守ろう」という気持ちが働かないとこういった建物は残りません。
単なる美術的価値や技術の伝承ということだけでなく、人々の想いがあってこその遺産なのだなとつくづく思うのであります。


こーして、ゆかちゃんとテンションMAXで正倉院をあとにしたのでありました。


その3 お食事からフィニッシュ編へ続く












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正倉院見学会 その1 本体編

2013-03-18 15:11:57 | 好き・応援
天平・校倉といえば、正倉院。
日本人なら一度は聞いたことがある有名な倉。

現在正倉院正倉では、屋根の葺き替えを主とする大整備工事が行われております。
有り難ことに、この工事の足場を利用して現場の公開をして下さいました。
オイラが行ったのは、第一回第二回に引き続き行われた第三回目。

事前に公開日と時間割が発表されているので、その中から希望の日時を第一希望、第二希望と書き込み、参加者の住所氏名と共に宮内庁へ申し込みます。
オイラはお友達のゆかちゃんと申し込みを致しました。
第一希望の3月16日10:00~の見学です。

ここ数日不安定だったお天気とは裏腹に、とても穏やかなポカポカの陽気。
ゆかちゃんもオイラもウキウキで奈良へと乗り込んだのであります。

正倉院なんて、ン十年行ってません。場所もちゃんと覚えていなかったので、地図をちゃんと持って行きました(笑)

特に大きく迷うこともなく、10:15頃無事に到着。
身分証明書と参加証を受付に提示し、早速見学です。

門の中に入ると、宮内庁警察の方々ががっちり警護しております。
ネーミングだけで「かっちょいぃ~」とテンションの上がるゆかちゃんとオイラ。
好き好きポイントが似ているのであります(笑)


豪気なことに、正倉院見学では三脚を使わなければ写真撮影がOKなのであります。
しかもいたる所に係りの方がいらっしゃるので、オイラのようなおしゃべりさんは係りの方をとっ捕まえて、説明をガンガン乞う訳です。
旅の恥はかき捨てよ(苦笑)


まずは足元。束柱部分。
って、しまったことに束柱写してなかった~~~゜(゜´Д`゜)゜


こちらは束柱が見える位置から南倉の金物を写したもの。
台輪の先端部分と扉に金物がついています。
台輪の先端部は木材の保護のために付けられたと考えられますが、扉の方は飾りとして付けられたもののようです。
元々「倉」でありますから、装飾や彩色は全くなかったそうです。
扉の方は勅使の方を迎えるにあたって、飾りを施したのではないかとのこと。
この金物、江戸時代の修理で付けられたもので、非常に荒い仕事でイマイチなんだとか。
ところどころに見える白い点々は、大正期の修理の時に虫食いや隙間に詰め物をしたんだろうとのこと。
江戸時代の仕事はどうやらイマイチだったようです。ゆかちゃんとオイラの中で江戸時代の評価がダダ下がり(笑)

三角の角材を重ねた校倉造り。
隙間なくミッチリ重ねられているように見えますが、実は隙間がたくさんあって、通風に優れているんだそうです。
倉内に湿気た空気が停滞しないように、空気が流れるように造られている。
中に収められている宝物は生身でポンと置かれているのではなく、唐櫃に収められ、更に高価なものは漆の箱に納められて保管されておりました。
この唐櫃が優れもので、温度湿度共に通年、ほぼ一定の値を指しているそうなのです。(それは現在も同じなんだって!)
通気の良い倉に安定した空間を作り、宝物は保管されていたわけです。
奈良の時代の匠、スンバラ。


一階上に上がると、南倉・中倉・北倉のフロアです。
南倉の扉は閉じられております。

中倉の扉が開かれております。第一回、第二回の時は公開していなかったんだそうです。(北倉は扉の中を公開していたようです)

倉の中は1階二階屋根裏となっております。
1階部分は階高が低く、180cmほどでしょうか。


二階部分に上がる階段及び二階部分の手すりは、大正の大修理の時に付けられたものだそうです。
木の色が違うのでよくわかりますね。


屋根裏への吹抜け。
これは創建当初から吹き抜けだったそうです。


南倉と北倉は校倉造りですが、中倉は板張りなんですよ。
オイラ知らなかったので、目からウロコです。

作った年代が違うのかな?と思ったのですが、年輪年代法で調べたところ、南中北共に同時期の木材なんだそうです。このことから、それぞれの倉が別々に作られたのではなく、一気造られたことがわかります。
校倉である部分と板張りになっているのとは、意匠的にわざと違えたのかもしれませんね。


北倉の屋根は一部剥がして垂木が見えるようにしてあります。
天窓効果で、北倉の中は明るくて見えやすのです。


中倉では暗くて見えにくかった奥の壁の補強。
階段の奥に2本の柱が見えますね。これは大正の大修理の時に屋根を支えるためにいれた柱なんだそうです。


その柱を囲うようにコの字型に入っている真新しい木材が、今回補強された部分です。
コの字の角部分は、L型金具で留めてありました。


あ、この写真、L型金具がよく見えますね。
北倉の奥の壁は校倉作りの内側となります。三角の底辺が連なるので板張りのような見え方です。


北倉と中倉との間の壁を中層側から見ると、校倉のカクカク部分が見えるんです。
当たり前の事なんだけれど、こうやって直に見ると「そうなんだぁ~」と実感できて面白いですね。



北倉の角部分。
木組みがしっかり見えます。


ワタクシ、意外と三角が小さいことから、1本の木から2本くらい三角の材木を取るのかな~と思ったんですが、よくよくしっかり見てみると、年輪の中心がすべての木材にあります。
ということは、1本の木から1本の木材しか作り出していないってことですね。
しかも、中心の位置は木ごとに大きく違います。
どこが一番強いのか、ちゃんと考えられて三角に成形されてるのかなと思いました。


長くなってきたので、その2(屋根編)に続く。












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林英世 ひとり語り 2012 最終演目

2013-03-14 11:49:29 | 舞台関係
2012年度の英世さんのひとり語りの締めくくりは、かちかち山。
3月9日に聴いてまいりました。

何年くらい前でしょう。一度聞いたことのある作品です。
が。
なんだか多分、以前と全然違う語りだったのではないかと思います。

とにかく今回の英世さんは、めっちゃ表情が、声質が、クルクル変わるんです。
テンポもめっちゃよくって、ものっそご楽しい語りです。

衣装は亀甲に菊だったかなぁ。。。かなり渋い感じだったんですが、語りのテンポはノリノリで留まるところ知らず。
ツルツル言葉が口から飛び出してくる感じなんですよね。
素の英世さんのおしゃべりにちょっと近い気もしました。

たぬきの時の表情がものすごいんです。
上目遣いにおねだり。。お伺いするときの表情なんか、忘れられないイヤラシさがありました。そのイヤラシさが面白みでもあるんですね。

英世さんの語りで、会場にこんなに笑いが起きるのって珍しい。

太宰って堅苦しいイメージしかなかったんですが、こんな受け入れやすい皮肉いっぱいの作品も書いてるんだなぁって、改めて思った次第です。



約2ヶ月に1本の割合で演じられた2012年度のひとり語り。
それぞれに違った趣の綺羅の作品が、英世さんの語りで紡ぎ出されておりました。

最近妙に流行っている「朗読劇」とは違う「語り」。
英世さんの語りには身振り手振りはあるけれど、あくまで物語るんですね。朗読劇のように役を演じるのではない、そこが語りの魅力のような気がします。


2013年度はまた新たな試みをされるそうです。
ザクっとしたラインナップが出てました。
沢山やるぞ!だった2012年度。2013年度はいろんなところでやるぞ!らしいです(笑)

いくつかは平日公演なので仕事で行けないのですが、三重の四天王寺さんの公演は時間の都合をつけて行きたいなって思っています。







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沈丁花

2013-03-13 10:22:56 | 呟き
2009年の暮れに他界した祖母の家から、2012年の春に挿し木にして椿の枝を分けてきました。
その時一緒に沈丁花の枝も3本、挿し木にしたのですが・・・
1本は根がつかず枯れてしまったんですが、昨日の朝、お水をあげた時に気づきました。


じゃじゃん!
まだ、こんなに小さくて新しい芽さえ出てないのに、お花を咲かせてくれてました!!

スンバラですね。
根性ですね。
自然の力ってすごい。

今は5か6号のポットに入れてるんだけれど、もう少し大きな植木鉢に植え替えしようかな。



もう少し暖かくなったら、椿も欲しいと言ってくれてた叔母のお庭に持っていこうと思っています。








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南無観椿と庚申様

2013-03-12 11:54:02 | 食べる・食べる時・食べれば・食べれ
東大寺さんの修二会について調べていた時に見つけてテンションの上がったブログ「★ちょっと奈良まで行ってきます」さんの記事の中に、非常に興味をそそる和菓子の記事が載ってました。(こちら→

見た瞬間、オイラも欲しい!って思ったんですよね(笑)

で、迷うことなく週末に奈良へ行った訳です。
自分撮りをした日の奈良へ行く最大の目的は、この南無観椿だったのであります(笑)

中西与三郎(旧なかにし)さんのお菓子は、素朴さと上品が共存する奈良らしいお菓子だと思うのです。以前から笹団子などお菓子は何度も購入しておりました。
しかし、さすがに季節のお菓子を網羅しているわけではなかったので、南無観椿を見つけたときにはその美しさにため息し、絶対食べる!って思いました。(←食いしん坊の方が勝りました・笑)



ならまちにあるお店。
看板がまだ「なかにし」でした。
ならまちには庚申堂があるので、街中を歩くと庚申さんがいたる軒先にぶら下がっています。もうそれだけでテンションが上がるオイラであります。


箱も文字も綺麗ですね。



練行衆が作る椿の花を模して作られたお菓子。



赤い花びらが3枚の椿は黄身あん。
白い花びらが3枚の椿は白あん。



オイラのおうちにはお薄はないので、粉末緑茶でいただきました。
少し硬めの練り切りの花びらと、柔らかい雄しべのあんが絶妙です。
多分、雄しべの部分には薄い求肥で包まれてたような気がするんですが。。。気のせいかな?


さて、欲張りなオイラは庚申さんも連れて帰ってきました。

庚申さんも白あん・こしあんの二つのお味があるのですが、この子はこしあんです。
白あんの庚申さんは、前掛けのような白い斑がひとつ入っているのです。



こちらはハーブティで頂いてみました。
日本茶じゃなくても美味しくいただけましたよ。


一時期はたまうさにハマっていたおいら。
最近は奈良に行くと、すぐに柿の葉寿司とぶと饅頭を買っちゃうんですが・・・もう少し足をのばしてなかにしさんの暖簾を潜るのも季節を感じられていいかも♪
っつか、そんなことしてると、お菓子で荷物いっぱいになっちゃうんですけどね^^;










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自分撮り・・・からのぉ~螺髪!

2013-03-11 17:34:50 | 食べる・食べる時・食べれば・食べれ
仕事ではパソコンを使っておりますが、まったくの機械音痴なオイラです。
ゲームなどもまったくしないので、日常一番よく使う機械は携帯なんですよね。
デジカメは母が持っておりますが、ビデオはございません。(デジカメの機能のひとつとしてはありますが。)
自分が仕事で作業すること以外には、ホンットに機械がさっぱり解らないオイラなのであります。

自分の家にビデオはありませんが、姪っ子の運動会などでビデオ係りをしていますので、撮ることはなんとかできるのであります。

そんなオイラにこんなご依頼がきました。

「ビデオレターでメッセージ頂戴」


・・・・Σ(゜д゜lll)


なんつーミッションでしょうか。



携帯のムービーで済まそうと思ったんですが、データの移動方法がイマイチ解らぬ・・・と言うことで、義兄にビデオを借りて撮影することにしたのであります。


どこで自分撮りを決行するか考えたんですがね、週末に奈良へ行きたかったので、行ったついでに撮ることに。



こんな子達と戯れる画を撮りたかったんですが、自分撮りって大変ですね。
そんな余裕なく、アワワとなりつつ撮したのでありました。


ビデオに向かってメッセージを垂れるのって、めっちゃ照れますね。
一発で上手に言えないし、一人しゃがみこんでブツブツ言ってるオイラは、観光客の目にはきっと変わった人に写ったことでしょう。

この子の目にも変わった人に映ってたかな~?

5日に来た時に山門にいた子。

この日も山門の所におりました。
左目がね、失明しているようなのです。なので、左から近づくとちょっと嫌そう。
いつもは鹿せんべい買わないんですが、この子にあげたくて鹿せんべいを購入しました。



自分撮りの前半は東大寺さんで。
後半は薬師寺さんでって決めてました。

の・で。
前半終了後、急いで前回食べに行くのを諦めたRAHOTSUさんへ。

どれも美味しそうだったんですが、お財布と相談して3月のランチ「カオカーム」に致しました。


まずは、前菜3種。
左から鶏の燻製・・いや炙り?ロースト?ん??調理法がイマイチ分かっておりませんが、お味がしっかりしてて、めっちゃ美味しいです。鶏好きにはたまりません♪
中央は春雨。意外としっかりした味付けで、これまた美味しい☆
右端の三角形のは、豚のひき肉のパンフライ。スイートチリをつけていただきますが、めっちゃ美味しいんです。
前菜だけでも、かなりのボリューム。。。



メインの、大和豚のトロトロ煮かけご飯。
豚さんがめっちゃ美味しく、柔らか~く煮られています。
個人的には最後の方、ちょっと油がきついなって印象でしたが、お味はめっちゃ美味しかったです。辛い系のスパイシーではないものの、かなりスパイスきいてます。
なので、スパイスが苦手な人はちょっと無理かも。
スープは、見た目は濃そうな癖のありそうな印象ですが、口に含むと第一印象と全く違い優しいお味でホッコリします。
メインもめっちゃボリュームあります。



デザートは、ドライフルーツ入りのココナッツアイス。
アイスなのにあんまり冷たい印象がなかった。いや、ちゃんと凍っているんだけど・・・口当たりがね、「ちべた!」ってならない不思議なアイスでした。
飲み物はマンゴージュースにしちゃった♪
ガッツリいただいて、マンプクプクで大満足でした。

こんなに盛りだくさんで1000円なのだよ。安すぎる。。。

お腹を満たしたので、次の撮影場所。薬師寺さんへ。
大降りだった雨も少しマシになってました。


お薬師さんは、東塔の初層でお舎利の特別拝観中。
雨降りも手伝って、この日の参拝者は少なかった。
ゆっくりお舎利にお参りをし、境内の片隅でこっそり自分撮り。
やっぱり恥ずかしいね。


梅が満開で、とってもよい香りでございました。



なんとか無事自分撮りを終え、編集をしてもらいに義兄の家へと帰路に着いたオイラでありました。

義兄がかっこよく編集してくれたんですが・・・しかしまぁ。。。ぷくぷくブルブルの二重顎・・・これはさすがに修正できなかった。。。
ヤバイヤバイと唱えながら、おうちに帰って晩御飯を食べました。









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東大寺 修二会 その2

2013-03-08 15:11:50 | 奈良
声をかけさせていただいた方は、ほんとうに良いお方で。
お母様と修二会にこられたんだそうです。
こぶ平さん(今は正蔵さん)に似た感じで、とっても優しそうな方でした。以降こぶちゃんと呼ばせていただきます。

さて、二月堂の西局(にしのつぼね)で日中の行法を行われるのを待つオイラ。
西局はいわゆる二月堂の正面です。格子戸の向こうに大きな扉がありまして、その前に向かって右側に五体投地の台(五体板)、左側に数取懺悔の畳があります。中央には高めの台みたいなのが置いてあって大きな鉢みたなのが置いてありました。

11時前くらいかなぁ。大きな鉢を取りに来て、11時半から食堂作法なのでそのまま食道へ行った模様。
食堂作法も見たかったけれど、あれもこれもは一回には無理ですから、オイラはおとなしく西局で待つのでありました。

ちなみに、こぶちゃんも食堂作法は見に行かずに、舞台の上から生飯投げ(さばなげ)を見ていたようです。(この頃はまだ、こぶちゃんに声をかけた程度)

しばらくして、練行衆の方が上堂され、目の前の扉が開かれました。扉の奥が内陣です。
扉の内側には白い長い布が垂れ下がっており、内陣が見えないようになっています。その端っこをクルクルっと巻き上げて、内陣の清掃が始まるのです。
なんか、内陣からいっぱい掃き出されてくるんです。小さな白い紙切れのようなものと粉が入り混じったモノが・・・あれはなんだろうと思いつつ、掃除風景を眺める。
外陣と内陣とは扉で隔てられ、橋を架けてあるんです。橋とゆーのは、大きな扉の前の部分が一段下がった造りになっているので、そこに板が架けられて橋の役割をしているのであります。
その一段下がったところに内陣から掃き出されたもろもろを落とし、大きなちりとりで集めてお堂の外に持っていきます。
内陣を掃くのは練行衆の方。内陣外は練行衆の身の回りのことをする人(←役名が解らない^^;)が担当されてました。

内陣が清められて、クルクルっと巻き上げられていた帳が降りて(端っこの方の少しだけ巻き上げた状態まで帳が下がります)、いよいよ行法の始まりです。

帳の奥で。。。ボツボツボツ・・・と低い声で声明を唱えているようです。隔たりがあるので外にはあまり中の声が漏れてきません。
途中で大きな声明になったり、小声になったり・・・節回しもお薬師さんで聴くお経さんとは全然違います。
途中で内陣を回ったり、出てきて何かを取り替えたり・・・いろいろ作法があるようです。

宝号を唱える頃にはだんだん大きな声になり「なむかんじざい」と言い出すと、南無観のコーラスへと突入。オイラが一番聴きたかった部分です。だんだんとスピードが増し練行衆の方がどんどん没頭していくのが感じられます。
「南無観」を何度も何度も繰り返すあたりは、聴聞しているオイラもトランス状態(笑)
南無観とは、南無観自在菩薩の事。興奮のあまり縮まって言われてるんですね。
花会式の時の「なむや~」と同じです。(こちらは、南無薬師如来が縮まって「なむや」になってます。)

南無観コーラスの後、一人の練行衆の肩が出てきて五体投地が始まります。

五体投地を間近で見たんですが、ものっそ迫力!ってか、痛そうです。
いわゆるインドの巡礼で見るような、中国やチベットのお寺で見るような五体投地ではありません。
大きく弓のように体を反らせた後、右の脛を中心に全身を五体板に打ち付けるんです。(右膝を着いたような格好になります)
聴聞の人たちの小さなため息のような感嘆の「おぉ」が漏れ聞こえます。

五体投地の後しばらくして、数取懺悔が始まります。

数取懺悔は毎日あるのではなく5、7、12、14日にだけあるそうです。
畳が敷いてあるのと「数取」という響きだけで、勝手に箸で豆を右の皿から左の皿に移す様な作法をするって思い込んでました。(←まなさんのブログで「激しい礼拝」って予習しているのに、思い込めるところがすごいでしょう?)
目の前の格子が少し開かれ、数取懺悔が始まりました。(チョーラッキーでしょ♪)
体を大きく反らせ、弓なりの姿勢から腰をかがめて礼拝する。
五体投地の様な痛みはありませんが、数回続けて休むことなくこの礼拝をするのです。
練行衆といえども行中に過ちがあったりするので、それを懺悔しているのだそうです。
独特の数え方で「千遍」「二千遍」「三千遍」と数えていきます。
どうやら4の数字は飛ばしていたようです。
数え方を調べたらこんな風に数えているらしい・・・

「同時に、
  一遍、 二遍、 三遍、 五遍、 六遍、 六遍、 七遍、 八遍、 九遍、
  十遍、二十遍、三十遍、五十遍、六十遍、七十遍、七十遍、八十遍、九十遍、
  百遍、二百遍、三百遍、五百遍、六百遍、七百遍、八百遍、八百遍、九百遍、
  千遍(せ~んべん)」
これが1セット。

これで分かるように、位が上がると途中を飛ばすんです。
そして、「四」が避けられます。
そのかわり「六遍」、「七十遍」、「八百遍」をダブルカウント。

(ブログのちょっと奈良までいってきます を参照させていただきました。ってか、こちらのブログ、めっちゃ素敵!お気に入り登録しちゃった♪)

こんなからくりがあっても、このセットを3回もするので、ものっそしんどそうでした。


あ、ちょっと余談ですが、この数取のときに数を数えていらっしゃったのが堂司さんだったらしいのですが、びっくりするくらいええ声の方でした。
いやね、帳の中でお経を読まれている時にも、一人ものっそええ声の人がいたんですが。
いかんせんお顔は見えませんからね、気になってたんですよ。
謎も解明されて、ホクホクです(笑)


日中の行法が終わると、西局にぎっしり詰まってた聴聞の方が三々五々散っていきます。
気づくとこぶちゃんもいなくなってました。(後から聞いた話だと、北局に移動されてたんだって)

もう一度内陣の清掃が始まります。
そして日没の法要となるのです。

何がどう違うのかはわからないんですが、日中の時とお経の読み方が違う気がします。
南無観のテンポも微妙に違う気がします。
何ぶん初めての悔過法要なので、どこがどう違うかさっぱりわからないんですよね。何度もお参りさせていただくと違いがわかってくるのだと思います。
毎年一回は来ないとなぁ~。

日没の法要が終わり遅昼へ出かけようとした時、内陣から出てきた件の「モノ」と遭遇。

こちらがその「モノ」
小さいものなので見えにくいですが、お堂の職員さんに聞いたところ、櫨の実だとのこと。
元々は米を撒いていたようですが、手に入りやすいもので櫨に代用されたのではないかとのことでした。(本当のトコロは解らないですけどね。)
この櫨の実とお香を撒いて内陣を清めているそうです。いわゆる、畳を掃除するときにお茶っ葉を撒いて汚れを引っ付けながら掃除しるのと同じで、ハゼの実とお香に穢れや埃をくっつけて内陣から出す・・・ということらしいのです。
くしゃくしゃになっている紙は、油などを拭き取ったあとだとのこと。
どこに油が?って思ったんですが、お灯明の油なんですって。

オイラと同じようにこの「モノ」が気になっている方がいました。
係りの人に聞いてらっしゃったので並んで一緒に聞いていると。。。なんとこぶちゃんでした(笑)

日中が始まる前に話していたこともあって、なんとなく意気投合。
その後の予定を話し合ったところ、こぶちゃんも初夜からの法要をお参りされることが判明。ご一緒に居られたお母様は、日没で帰られるとのこと。
北局でご一緒することにしました(笑)

遅昼に行くオイラにこぶちゃんはこんなものを教えてくれました。

じゃーん。さだまさしさんの奉納されたお松明。8日に使われるそうです。
その後、被災地に持っていくらしいです。


練行衆の方は初夜までの間に湯屋へ行き仮眠を取るそうな。
その湯屋の横では餅つきしてました。
8日の壇具になるそうな。


おくどさんで蒸し上げられるもち米。

一旦こぶちゃんとお別れし、オイラはお昼を食べに。。。どこで食べれるかなぁ~って探してたら、二月堂のすぐ近くの茶店が開いていたのでこちらで食べることに。
ものっそお腹空き空きちゃんだったので、ガッツリ注文。

かやくご飯とあんかけ玉子とじうーどん♪
なんだか、ベロンゴックンの勢いで食べちゃいました(笑)

早々に二月堂に戻り、お堂の周辺をゆっくりめぐります。来た時は法要法要!って思ってゆっくり見てなかったので^^;

舞台の欄干に行って奈良の街を見渡していると、となりの方が「お帰り」って声をかけてきました。こぶちゃんです(笑)
こぶちゃんはオイラがお昼に行っている間、奈良の街を見ていたようです。
そのへん回ってきます!とこぶちゃんに言って、お堂を回りだすオイラ。

こんな吊り灯篭、ぜんぜん気づかなかった~。


垂木の重なりや、柱の重なりを見るのは大好きです。
綺麗だよね。


正面の額


舞台から見た奈良の町。


お堂から参籠宿所へと続く階段には、この日使われるお松明が用意されてました。


いたる所に張られている結界。
これは服忌令という決まりで、穢れを忌むために修二会の間は服喪中の人は入ってはいけないというもの。僧侶はもちろんお堂の職員の方もこの結界内に入れないんですって。


食堂で練行衆の方が食事を取られる時に使う食器。。。だと思う。


蒸されるのを待つもち米たち。


これ、井戸なんですけど。。。


釣瓶はこーんな感じで上げ下げされるんです!!


今回初めて知ったこと。
お松明に使われる竹って、根っこから引っこ抜いてくるんだ!!


お松明を見るところ、柵が設けられています。


手水には十一面観音様の梵字「キャ」が。。。
ここのお水は飲めません。

ぐるぐる回って疲れたので、北局で場所取りがてら休憩する。

しばらくするとこぶちゃんも休憩にきました(笑)
局の中でこぶちゃんといろんなお話をしながら時間潰し。
こぶちゃんは28日の別火にもこられてて、前日にも来てたらしい。で、ビデオでいろいろ撮していたので、オイラの見られなかった食堂作法や生飯投げなどを見せてくれました。
やっぱり何日か通うのっていいなぁ。。。
こぶちゃんは地元なので、お仕事の帰りに聴聞に来ようかなって言ってました。羨ましい。。。いや、オイラも聴聞だけなら聴きに来れるか(爆)

実はこぶちゃん、この日は娘さんが修学旅行から戻って来る日だったらしい。。。でも、「パパは修二会を選びました!」って笑って言ってました。
娘さんに怒られてないかな?

こぶちゃんと話してたので、待ち時間もすぐに過ぎていきました。
で、初夜。

西局から見てた外からの法要と違い、内陣の一部が見えるので、これまた神秘的です。
局にいるので、お松明を見ることはできないのだけれど、お松明の爆ぜる音や焦げる匂いはわかります。
次々に内陣に入ってくる練行衆。差懸の音が響き渡ってなんだか荘厳です。
全員が内陣に入る=お松明終了なので、このあたりからお外がザワザワ(笑)
お松明を見た方が聴聞のため局に入ってきます。

なんていうんでしょ。
ある意味、奈良時代のおおらかさでしょうか。。。ザワザワキャッキャしてても、まったく意に介さず法要は続けられます。
この日は実忠忌があったんですが。。。内陣の見える北局で聴聞していてもさっぱりお経さんはわかりませんでした^^;

こんな時にもこぶちゃんが小声で行法の推移を教えてくれたりして、ホント助かりました。

オイラが唯一わかったのは、やっぱり南無観コーラス。
そして神名帳のなかの「ふたかみのみょうじぃ~ん」っての♪この部分はテンション上がった!!
電車の時間の関係上、オイラは10時過ぎには二月堂をあとにしなければならず、過去帳が聴けるか聴けないかの瀬戸際でした。
こぶちゃん、大阪のどこ?車で遠いの?と気にかけてくれます。
思わず「こぶちゃん送ってくれそう。。。過去帳聴けるかも。。。」とか思ってしまいましたが、いやいや明日もお仕事あるので、こんなところでご迷惑はかけられん。と自粛しました。(当たり前です)
でもね、なんと過去帳の「聖武皇帝」「光明皇后」は聞いた!(ちょっと・・・さんのブログによると、聖武天皇と光明皇后の間に「藤原宮子」のお名前があるようです)
とにかく、この日の目的は達成されました。
時間もそろそろリミットか。

こぶちゃんに別れを告げ、聴聞の方の足を踏み踏み(ごめんなさい)、局を出て帰路に向かうオイラ。
たくさん親切にしていただいたのに、結局こぶちゃんにお名前を伺えずじまいでした。


吊灯篭に灯がともり、昼間とは全く違うお顔の二月堂です。


うーん。。。堪能する時間がない^^;
ってことで、急ぎ帰るんですが。。。昼間と見え方が違って道がわからぬ~(爆)
早めに出てきてよかった(苦笑)
それでも東大寺さんの境内は明かりがちゃんとあるので、それに沿って下っていくとなんとか大通りまで出ることができました。


。。。んが!


奈良博を越えたあたりからの大通りの真っ暗なこと!!!
ビックリするくらい暗いのです。もうね、笑っちゃうくらい。
前から来る人が見えぬ。。。
夜の泉涌寺もたいがい暗かったんですがね、奈良公園の比じゃないですね。
人が潜んでそうとかそういった次元ではなく、「闇」に対する本能的な怖さがありました。
あまりに怖いので走っちゃいました!!!
駅までは緩やかな下り坂ですのでめっちゃ早く走ることができ、駅まで30分を見込んでたのですが20分もかからずに二月堂から駅まで出れたと思います(笑)
早く帰れたので、近鉄奈良駅前のコンビニで肉まん買いました。

帰りの電車で肉まんを頬張ったのはオイラです。

こうしてオイラの東大寺修二会は満足のうちに終えたのでありました。
長々と(そしてダラダラと)した文章にお付き合い、有難うございました。









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東大寺 修二会 その1

2013-03-07 17:19:20 | 奈良
小さい頃、親に連れて行ってもらってたかもしれませんが、全く記憶にないので初めて行ったも同然。。。奈良に春の訪れを告げる風物詩。

修二会

お水の取りの名前の方が世間ではよく知られていますね。

オイラはもっぱらお薬師さんの花会式ばかり行ってて、東大寺さんの修二会にはちゃんとお伺いしたことがなかったんです。
ブログでのお知り合いの方に、東大寺さんに非常に詳しい方がいらっしゃるのです。
お話を読ませて頂いていると、修二会にも行かなければ!という気持ちになったので、この度ガッツリ聴聞に行ったのであります。

修二会とは何かをザックリ・・・めっちゃアバウトに説明致しますと、一年の穢れを観音様に報告し清めていただく法要のことです。
花柄式では報告するのがお薬師さんな訳ですね。
「穢れ」とは、知らず知らずに人々が溜め込む三毒=貪欲(むさぼり)・瞋恚(いかり)・愚痴によって生まれる罪過の事です。
これを懺悔(さんげ)し、心を清浄にしていただきます。
(先日教えて頂いたのですが、仏教用語では懺悔(さんげ)と読み、キリスト教では懺悔(ざんげ)と読むそうです。)
これを個人の単位でするのではなく、国家全体の懺悔を代わって行ってくれているのが修二会の悔過(けか)法要なのであります。

東大寺を開山した良弁僧正の高弟、実忠和上(じっちゅうかしょう)が夢で垣間見た、観音様にお参りする仏様の姿を人間界でも再現したい!と思って行ったのが今日の作法なんだそうです。
東大寺さんの修二会の素晴らしいところは、2度の焼討による伽藍消失の折も戦時中も、途絶えることなく続けられた行法であると言う事。
うち一回は、お寺的には今回は無理!って決断を下したのに、僧侶の有志によって規模を小さくしながらも続けたんだそうです。
今日、古の行法を体験させていただけるのは、そういった東大寺の僧侶とそれを支えた人々のお蔭なんですね。



さて、オイラが行きましたのは3月5日の実忠忌のある日。
なぜこの日にしたかと言うと、前述のブログで知り合った方にお勧めしていただいた日だったからです。
二七日(ふたなのか)ある法要の中身は、日によってそれぞれ微妙に違います。この日はこれをするけれど、この日には別の事をする・・・みたいな感じなのであります。
オイラが行った5日は実忠忌がある分、通常より法要が後ろにずれ込むのだそうですが、盛りだくさんを聴聞できて聴聞ニスト(っていうのか?)にとっては聴きどころ満載の日なのだとか。


朝は会社に行くより少しゆっくり目に家を出ました。
本当はいつも通りには出たかったんですが、ダラダラしてしまったんですよね^^;
奈良には10時半くらいに着いたでしょうか。

前もって予習していたこの日のざっくりとした予定は、
11:30頃 食堂作法
12:00頃 日中
13:00頃 日没
19:00頃 初夜(実忠忌含む)以降、晨朝まで法要はずっと続く・・・
と言ったもの。
ドットの真奈さんからも、いくつも時間割や見る場所などの説明のコメント返しを頂いてたのでバッチリ♪って思ってたのにぃ・・・
実際行ってみると、意外とどこがどうで何なんだからさっぱり解りません^^;
まず、お堂のどのへんで法要をするのか見当がつかず、お堂の職員の方にご説明をしていただきました。
その時職員の方がおっしゃっていたのですが、「行われている事はすべて行法ですので、扉を開けている、そのひとつにも意味があってしていることです。決して見ている人のために開いているのではないことを心に留めてください。我が我がの気持ちで無理に見ようとするのはだめですね」と。
もう、正しくおっしゃる通り!!激しく頷いてしまったわ(笑)
お堂の職員の方に説明してもらってもなお解らないことが多々あったので、見るからに観光客!って人を避け、聴聞に来てますって感じの方に声を掛けて、更に詳しく教えていただいたオイラなのでした。

あー。こーゆー時に人見知りで内気な人じゃなくってよかったと思います。
オイラ、旅の恥はかき捨てタイプなので(^ω^)

さて、ようやく法要の感想にはいろうかと思うんですが・・・
あまりにも長くなってきたので、続きはその2に書こうと思います。

その1は前フリだけで終わってしまった^^;
今回はほとんど写メ撮ってないんですが、その2には少しは修二会らしい写メをアップしますね。











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