ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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楊志の死に号泣

2007-04-23 17:52:49 | 壱百八星
皆様、ご無沙汰しております。
長く辛かった追いかけられるような工程から、ようやく抜け出したようです。2週間続いた午前様退社も当分することはないでしょう。明るい陽射しが見えるようです(笑)
といっても、たかだか2ヶ月間の話なので、「なに甘っちょろいこと言ってんだよ。」とお叱りを受けそうですが・・・まぁ、個人的に頑張ったって事で

そんなこんなで、先週末(21,22日)は会社に行く事もなく、家でのぉ~びりいたしました。20日は何日ぶりかの定時退社で、ウキウキと帰ったものです。
お店がいろいろ開いているので、タイヤキなど買って帰ったりしましたさ
夕方の町って、いろんな匂いがするんですね。焼き鳥屋の前では鳥を焼く香り、居酒屋の前では何かを作る香り・・・
ちょっと仕事に明け暮れた自分を反省しました。世の中と繋がって生きなければ・・・と(笑)←大げさ

でね、そんな余裕のある時間を持てたので、久々にずっと怖くて読めなかった北方水滸伝の5巻の後半を読んだわけです。
早く帰れたんだから、さっさと寝りゃぁいいものなんだけど、一向に眠くならなくってね テレビも面白いものが見つからなくってさ。風呂に入る時に水滸伝を持ち込んだわけだ
あ、なんで怖かったかと申しますと、北方水滸伝では、108星が梁山泊入りするまでに欠けてしまうと、どこかでチラ見をしていたからです。帯に不吉な影を感じ取りましたのでね。この巻で間違いなく主要人物がお亡くなりになるって事が解ってしまったのですよ。
主要人物を欠いたまま6巻の発売を待つことは苦痛だったので、6巻が出るまで5巻の途中で、読む事を止めていたんですな。しかし、仕事にかまけて見ないフリをしていた5巻を遂に読破する時が来てしまったのです

さてさて、読み進めて予感的中・・・お亡くなりになったのは、楊志だったのです(まぁ帯を見て、はじめっから解ってましたが。)
ありえない!楊志がこんなに早く死ぬなんてぇ~~~!!!
しかし、死に様的には、一番良い形であったとは思います。病死ではなく、討ち死にですから。しかも、義を貫き大切なものを守るために。。。うぅ。
雄雄しく美しい切ない死でした。
風呂の中で、号泣ッス

楊志はかなり好きなキャラだっただけに・・・特に北方版楊志はかなり高ランクインしていただけに、オイラのダメージでかくって・・・

しかし、これで峠は過ぎたのだと。お風呂から出た後、立ち直れないまま読み進めると・・・今度は二竜山と桃花山にも危機が!

でもね、楊志の死という大きな展開があったので、これ以上の死者はないだろうと高を括っていたんですな。オイラ。
楊志の死に際を見とり二竜山を託された石秀と、桃花山を託された周通が共に討たれるなんて

・・・嘘でしょう?

マジで呟いておりましたね。
もうね、心臓を握り潰されるのではないかと思うほど、衝撃の5巻でした。

ベッドで寝転んで読んでいたんだけど、布団の上にポタポタと涙が止めどなく落ちましたね。書いてる今も思い出して泣けてくる

北方さんがおっしゃるとおり、水滸伝は男達(一部女性もいるが)が死んでゆく話なのだよね。108人皆、心に傷を持っていて、守るべきものを持っている。だから華々しくもあり、雄雄しくもあり、哀しくもあり、切ないんだよなぁ。。。

今まで読んだ水滸伝の中で一番感情移入したかも。

未だ、楊志・石秀・周通の死から立ち直れず、6巻を読めずにいるオイラ。
7巻も出ていることだし、留まらずに進まなくては・・・と思うのであります。
楊令伝も読まなければなぁ。。。


久々に書く日記が、こんなに偏った内容でいいのだろうか。
昨日、諏訪殿がお亡くなりになったってぇのにね。ぜんぜん風林火山が書けないよぅ。ちゃんと見てるんだども。。。昨日は平蔵を捕まえた太吉が激可愛かった。

久々に水滸伝を語る、、、の巻き

2007-03-10 14:41:04 | 壱百八星
長らく水滸伝を語ることを忘れておりましたが、最近、北方版:水滸伝を読んでいるので、久々に語っちゃおうかと(笑)

ちなみに今までオイラは、苑子版:水滸伝→正子・森下版:絵巻水滸伝→漫画版:水滸伝(横山さんのではない上に途中^^;)→柴錬版:水滸伝→津本版:水滸伝・・・そして現在、北方版:水滸伝・・・という経緯で水滸伝を読んでいるに至る。

一番お耽美な水滸伝は、やはり苑子さん版。柴進と林冲への愛が特に大きいと思った作品。でもね、お話自体が途中で終わっちゃうんだよねぇ~
一番エグイのが柴錬版。ガンガン人を食べまくります^^;(ミートパイではないけれど、トッドさんみたい・苦笑)
今読んでいる北方版は、今まで読んだ水滸伝と切り口がちょっと違うんだよね。今までの、要るのか要らないのか(要るんだけど^^;)私にはよく理解できないウジウジ宋江ではなく、かなり男気のある宋江なんだよね。北方さんが別格と位置づけるだけある描かれ方っぽい気がする。ただ今3巻に突入ッス。今んトコロ、林冲と魯智深が・・・特に魯智深が異常にカッコイイ♪今後どうなっていくのか、続きが気になるところなのだ。


■魯智深■

天孤星で13番目の席順。
あだ名を花和尚。花和尚の花とは刺青を指す。(刺青和尚ってことだねぇ。)花とついているがこの花は可憐ではなく、勇猛果敢な花なのだ(笑)
提轄(警察みたいなもの)を勤めていたが、素手で人を殺めて寺へと逃げ込み、出家して和尚となった。元々は魯達という名だった。智深は法名である。北方版では、幼少の頃に身寄りをなくし、寺に預けられ出家した事になっている。
魯智進は一般的に、豪胆かつ気持ちが優しい、しかし粗野で怪力な好漢とされている。オイラ的にも、ガハハなオヤジなイメージがあった。しかし、北方版では思慮深い人として描かれており非常にカッコイイ どの人が描いた魯智進も李逵のアニキ分みたいな感じで、憎めない男として描かれている。
4尺ほどの鉄の錫杖を振り回し、戦場を駆ける坊さんって凄いよね。
林冲とは義兄弟の契りを交わしており、京劇の野猪林は、滄洲へと移送される林冲が高求の刺客に狙われるのを助けるという、友情物語でもある。


■史進■

天微星で23番目の席順。
九紋龍とあだ名される好漢。若くてボンボン育ちの暴れん坊だったが、王進との出会いによって、自らが井の中の蛙であることを知る。王進を師と仰ぎ、後に義勇に目覚め梁山泊の一員となる。
結構派手な存在のはずなのに、オイラの琴線にはあんまり触れることがなく、印象が薄いお人なのだ。
棒術を得意とし、一騎当千の働きをする。


■孫二娘■

地壮星で103番目の席順。
あだ名を母夜叉。女夜叉って意味ですね。
水滸伝唯三の女傑の内の一人。峠で旦那と二人で茶屋を開いていたが、気に入らない客は殺していたという、ある意味賊みたいなことをしていた。金品は強奪して、肉は饅頭の餡に・・・きゃぁ。こっちの方がスウィニー・トッドじゃないッスか・・・あ、でも、こっちは12世紀のお話だから、トッドさんより先に中華ミートパイを作ってたことになるね。
孫二娘の印象は実は少ないの^^;後の二人の女傑の方がオイラの好みだからかもしれん・・・


以上までは、中国で購入した泥人形の写真があるんだけれど・・・ここからはないんですよねぇ。。。(残念)
オイラの一番好きなお方はまだ出てきておりません。ぷぷぷ。


以前書いた分に宿星と席順を追記いたしました。興味のある方は、どぞ。
■ 水滸伝を語ってみちゃう??? ~その1~
■ 水滸伝を語る ~その2~

水滸伝を語る ~その2~

2006-06-14 13:14:40 | 壱百八星
案外読んでくれている人がいる事が解ったので、続きを書いてみる・・・(笑)どこまで、何人書けるかは微妙だけどね~



■楊志■

天暗星で17番目の席順。
青面獣というあだ名を持つ楊志。この方も元・官のである。顔に痣があることから青面獣というあだ名を付けられているが、剣の腕はかなりのものである。
林冲が太陽のような輝きを持つなら、楊志は月ってイメージがあるんですがね。二人はなんとなく陰と陽の関係のような気がします。どうでしょうかね?

■武松■

天傷星で14番目の席順。
水滸伝のなかで2番目に好きなキャラである
行者というあだ名は、行者に化けて逃避行をしていたためについたもの。虎を素手で殺しちゃうとか、ありえないくらいの豪傑なんだけど・・・女に弱く、女でしくじった武松。。。まぁ、水滸伝の方々、女でしくじる場合多いんですけどね
豪腕な武松なんだけど、個人的なイメージは大男ではなく、かなりのイケメンなんだよね(笑)やんちゃで眼が離せないってイメージ☆なのだ。

■李逵■

天殺星で22番目の席順。
二丁の斧を武器に戦いを駆け巡る、愛すべきキャラ。黒旋風の李逵。粗野で短気で頭が悪い李逵ではあるが、憎めない可愛い純朴さがあるんだよな。
喧嘩して仲良くなるってタイプのおばかちゃん李逵。涙が出るくらい、従順な李逵。なんだかなーって思いつつも、嫌いになれないキャラなんだよな。お徳(笑)
イメージは熊ね。くろーい熊。

■扈三娘■

地慧星で59番目の席順。
一丈青というあだ名の扈三娘。扈さん家の娘さんという意味で、多分名前ではないと思う。108星の中で女性はたった3人しかいない。その中でもとびきりの家柄で、とびきりの美人が扈三娘である。
日月二振りの刀を使いこなす、女性ながらも侮れないお方。家同士で決められた結婚相手(祝彪)がいたが、実はその一族は悪い人だったので梁山泊に寝返えることとなる。初め祝家を援護していた扈家であるので、梁山泊と戦う立場であった。そのとき王英と剣を交えているのだが、後に梁山泊内で王英と結婚している。美女と野獣カップルなのだ。



ままま。今回はこのアタリで終了~
まだ、オイラの一番好きなお方には辿りついておりませんわ~

水滸伝を語ってみちゃう??? ~その1~

2006-06-08 20:27:24 | 壱百八星
数年前に中国へ行った時に買ったもの。泥人形である。

京劇の隈取にしようか、物語の登場人物のにしようか・・・さんざ悩んで物語のものにした。
10人入りで小出費にするか、50人くらい入りの大出費にするか・・・さんざ悩んで小出費に留めた。
それが、今回のお写真の10人でござる。

中国と言えば三国志が有名であるが、おいらは三国志を読んだ事がないので(川本喜八郎さんの人形劇三国志は大好きで、ある程度見てましたが・・・古^^;)、大好きな物語『水滸伝』にいたしましたの。

水滸伝の名はご存知であろう。
幻想水滸伝とかゲームになってるしね(←ゲームしないので、内容はさっぱり解りませんが^^;)
三国志より時代の下った宋の時代。腐敗した政府に反乱を起こした実在人物、宋江の反乱をベースに講談師が語り継ぎ、形作られたのがこの物語。36人で決起をした乱であったが、講談師達の創意工夫によって最終人数は108人。(笑)
108人の好漢が108の星の下に集い、政府に対峙する物語のだ。
日本には江戸時代に伝わり、一世を風靡。馬琴の代表作『南総里見八犬伝』もこの物語がべーすとなっているとか。
現在日本で訳されているのは、主に71回本と100回本。
更に詳しく知りたいって方はこちらをどうぞ

さて、ここからはオイラの個人的キャラ見解っちゅーことで。


■宋江■

天魁星で1番目の席順。
108星を率いる『水滸伝』の主人公。何故かこの人形では顔が半分以上隠れております(笑)
及時雨とあだ名されるほど、人に施しをする慈善の人である。
異常なまでに好漢から信頼を寄せられるお人なのだが、オイラ的にはかなり苦手。オイラが読んだどの本をみても、ウジウジとしてて自分では人を殺めない。さらに頑固☆者ときている。
どうしても最後まで掴めないキャラだったんだよね。


■呉用■

天幾星で3番目の席順。
イワユル108星のブレーン。三国志で言うところの諸葛亮孔明的役どころ。
あだ名は智多星。ようは星の数ほどの智を持ってるっちゅーことでしょうな。
秀才肌の文系な人かと思いきや、案外チャッカマン的な性格も併せ持った好漢であったらしい。
特に好きーという感情もなければ、ウザイという感情もなし。フツーにふつーな感じかな。本来、好き系の人のはずなんだけど、この物語、オットコ前が大量におりますからね、薄れちゃうのかもなぁ。。。


■林冲■

天雄星で6番目の席順。
豹子頭といあだ名を持つ彼は、義に熱く、貞節を知り、その上、武術に優れた、もう、文句なしの好漢なのである。三国志で言う張飛をなぞらえているらしいっす。槍術に長けた人で、もともとは禁軍の教頭をしていた官の人である。中国で教頭といったら、この人を指すらしい。
上司に妻を横恋慕されたり、友達に裏切られたり、罪に問われて服役中でも刺客がきたり、本当はお天道様に顔向けできない不正を一番嫌っていたんだけれど、結局無頼となって義勇の為に働かざるをえなくなったっちゅー・・・かなり不幸なお方。。。でも、林冲は大好きでする
京劇でも、林冲と智深が出会うところなんかが、武術と友情の見せ場が多くて面白いらしいね。オイラも見たけど、ワクワクしたもん



一先ず、今回はこのあたりで。。。
そんなに語るほどの知識があるわけではないんだけどね。オイラの一番好きキャラまでは語ろうと思うなりよ。108人全員は語らないと思う。。。たぶん。。。