まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.97 河内長野(前編)

2015-04-14 10:10:07 | 旅行記
おはようございます。今回はこの前の休日、河内長野を走ってきた記録を前後編に分けてお伝えしてみようと思います。河内長野は2年前まで勤めていた仕事の関係でほぼ毎日行っていた所、仕事を辞めた後は2度ほど自転車で通り過ぎただけ、何回か前にここで東高野街道のことを書いたこともあって、久しぶりに目的地として行ってみることにしました。



奈良から国道25号線を経由して柏原市内へ、近鉄国分駅からは堺方面への府道を通って石川の河川敷の道を行くことにする。この日は早朝まで雨が降っていて、家を出る時間には何とか上がってくれたが、今のも降ってきそうな空模様、本当にここんところの連日の雨には辟易している。河川敷をしばらく走ると何か大小の丸い物がポコポコと埋められている公園が見える、あの丸い物は何だ?下りて行ってみることにしよう。



ここは石川河川公園星の広場、丸いポコポコしたものは太陽系の惑星をモチーフしたもので、太陽を中心とした距離と星の大きさが分かるようになっている。ちなみに一番遠い冥王星、太陽から遠く離れた所にただの粒です、ふびんやなあ~。木星の一目瞭然のデカさに比べると地球もほんのピン球に過ぎない。いやあ、なかなか勉強になる公園であった。






羽曳野市に入り近鉄古市駅へと向かう竹ノ内街道を通って石の道標が立つ交差点へ、ここからは東高野街道を走って富田林へと向かうことにする。
富田林の中心に入り、やっぱり今回も寺内町を走る、もうワンパターンの行動である。古い町並の中をゆっくりと走るが、前方にはこの町並とは全く場違いな感じで建つパブリックリバティの白い塔。通称PLと呼ばれる宗教団体の本部があるのがここ富田林、決して球団名ではありません。そう言えばPL学園も甲子園ご無沙汰になってしまったなあ、高校野球最強校の座も完全に大東市に奪われてしまったし。いや、敦賀気比に11点も取られるチームは最強じゃないわ、奈良大付は3点しか取られてないわけだし・・・


(鉄塔の横にぼんやりとPLの塔が見えます)


話が逸れてしまいました、寺内町に戻ろう。古い町並の至る所で写生をしている人を見かける。最近は写生が流行っているのか?走っているついでにチラリと覗いてみると、皆さん結構うまいじゃないですか。雨が降らなくて良かったですねえ、ただ、はっきり言います、自転車で走っている自分(一人称)にとっては結構邪魔です。まあ向こうもそう思っているのかも知れないけど。




(やあ、いい子だねえ~)

(日本の道100選の碑)


国道170号線を経由して河内長野市へと入る。前にここでも紹介した桜の樹の立っていた三叉路を通って南海河内長野駅前へとたどり着く、ここは前と変わってないなあ。さて、町巡りを始めるか、その前に確かめておきたいことが・・・うん、大丈夫だ!
高野街道はここ長野駅前で東と西が合流して、一路高野山を目指す道となる。駅前に近い長野神社前から細い道へと入ると古い町並が軒を連ねる通りとなる。近年街道筋として整備されたのだろうか、以前はこんな感じじゃなかった記憶がある。この通りは酒蔵通りという名前がついていて、途中には天野酒造の由緒ある建物の前を通り過ぎる、自分の背よりも高そうな木樽が威風堂々と構えている。





この通りを左へ曲がると石川に架かる橋の向こうに激坂@自分(一人称)、こりゃ押し歩きか、でも走ってみると案外上れるものだ、自分(一人称)の脚力もまだまだ捨てたもんじゃないな、さあ先へ進もう。すぐに国道371号線へ出る、高野街道は国道を渡った向こうの道、これもまたとんでもない上り坂・・・さて、河内長野駅前で確認しに行ったのは何だったのか?というのも含めてこの続きは次回へ、と言うことで今回はここまでとしておきます。     まちみち

No.96 明日香(2)・高取町

2015-04-13 10:46:50 | ふうけい
おはようございます。



近鉄飛鳥駅から国道169号線を南へ、右手側に近鉄吉野線が沿う田園風景の中を進む。吉野方面へ向かう道だがこの辺りはまだ平坦な区間、やがて高取町へと入って行く、道端には『くすりの町高取』の看板が立っている。
町の中心に差し掛かる辺りで左へと分かれる細い道へと入って行く。土佐街道と呼ばれるこの道、緩やかな上り坂を行くと旧街道の雰囲気を残す町並の通りとなる。古い造りの家屋が両側に軒を連ねる通りは普通の生活感が漂っていて、むやみに観光に走ってないところがいい。どちらかと言うと観光地からは外れた所なので、観光客誘致もあくまでもささやかに、と言ったところか。



(土佐街道の町並、案山子が出迎えてくれてます)


坂の途中で右に分れる道を行くと、田畑の中に放牧されている牛や山羊の姿、それをベンチに座って見ている人達・・・いや、これは案山子だ、全然動かない、それにしてもリアルに作ってあるなあ。その向こうには天守閣、あれ、高取城ってこんな所に逢ったっけ?そんなわけない、よく見るとこの天守閣、ビールの空き缶を積み上げて造られている。手前の看板には『高取城』とある、観光客誘致の目玉にでもするつもりか・・・





土佐街道に戻って更に坂を上って行くと道端に石の道標が立つ札の辻の交差点へとたどり着く。観光的な見所はここで終わりとなるが、道はまだ先まで続いているのでこのまま進んでみることにする。道は上り坂、所々に立派な構えの民家を見ながら狭い坂道を上って行く。


(札の辻)


やがて家並は途切れ途切れとなり前方には田園風景と山の景色が広がってくる。途中で広い道と交差するがそのまま真っ直ぐ、更に続く上り坂を進みだんだん山の方に入って行く。両側を森が覆う道となり川が沿う所に小さな水車小屋がある。この道はまだまだこの先更に厳しい上り坂で高取城まで続いているが、今回は明日香を走るのが目的なのでここで引き返すことにする、と言うか、この先の坂道はとても上って行く気分にならない、山も深くなってきて何か出そうな気がするし・・・



(この先高取城へ続く山道へ)

と言うわけで、今来た道をそのまま引き返し、再び土佐街道の古い町並へと戻ってくる。さっきはゆっくりゆっくり風景を見ながら上って来た道、下りもゆっくりと行くことにする。どこかの店の軒先にくるくる回る風鈴みたいなものを見かける、なかなかきれいな模様で回っているなあ・・・とよく見てみるとこれもさっきの高取城と同じ、ビールの空き缶だった。新しい空き缶のリサイクル方法なのだろうか、空き缶細工の風鈴、最近至る所で見かけるようになったが初めて見たのはここでだった。それにしてもうまいこと作っているなあ、自分(一人称)は手先が不器用なので作るのは多分無理だと思います。


(写真は別の場所で撮ったもの)

近鉄飛鳥駅前に戻って、さていよいよ明日香を巡る走りが始まるわけですが、それはまた次回のお話として、今回はここまでとしておきます。      まちみち

No.95 箱根の旅(8)・小涌谷

2015-04-12 11:51:41 | 箱根
おはようございます。



さあ、下りが始まった、自分(一人称)にとってはここからは恐怖の区間だ。ペダルを漕がなくていいのは楽だがカーブが連続するのでハンドル操作に気を使う所、スピードが上がり過ぎないように注意しながら下りて行くことにする。



時間はもう昼を過ぎている頃、ややっ、坂を上ってくる自転車がいますねえ、箱根湯本からずっと上って来たのでしょうか、猛者はどこにでもいるもんです。自分(一人称)はこの坂は小涌谷から上ったことがある、上ったと言っても半分以上は押し歩きだったけど・・・
恵明学園前のカーブを過ぎるとスピードがついたままの状態で小涌谷温泉へと差し掛かる。気分は箱根駅伝6区選手、いやいやそんな悠長なことを言っている余裕などありません。体力的には全然疲れてないが気分的な疲れを抑えるために少し休憩、蓬莱園バス停前で相棒を停める。向こうに見えるのは自分(一人称)には縁がない所であろう三河屋旅館の建物、道をはさんだ右手側の庭園は季節によってつつじや紅葉が美しい蓬莱園。休憩と言うよりは花の美しさに目を留められたと言ったところか。




(蓬莱園前バス停にて)


再び走り始めてすぐに小涌園の曲がり角、ここで先頭とのタイム差を図ってみましょう。急カーブの下りは更に続き二ノ平入口バス停へ、左へ分岐する道は彫刻の森美術館から登山鉄道の強羅駅へと続いている。先へ進んで登山鉄道小涌谷駅前を通り過ぎると駅伝でもお馴染みの踏切を渡り、消防署、郵便局前を過ぎると一番下りのきつい部分へと差し掛かって行く。やがて箱根駅伝でもランナーを苦しめる急カーブ、何年か前にはトップ争いで並走していた選手の一人がここで転んで滑って先頭に躍り出ると言う珍プレーもあったっけ、自転車で転ぶとシャレにもならないので慎重に慎重を重ねてここを通り過ぎて行く。






道はやがて国道138号線が合流する宮ノ下交差点へ、合流地点付近は道が狭く斜度がきつく、しかも人も車も多くて走りにくい所。なんとかしてという感じで交差点へとたどり着くが、三方から集まってくる車で上下線とも渋滞している。交差点を右に曲がるとすぐに世界的にも有名な富士屋ホテル、特徴のある造りは箱根の象徴としてよく紹介されている。通りは店が軒を連ねていて、しかもこの付近は温泉施設も多くあるので観光客でいっぱい、狭い車道にも人がはみ出して歩いているので走りにくい所。まあこれも箱根の一風景と言うことで、ここは熱くならずにゆっくりゆっくりと進むことにしよう。


(富士屋ホテル)


(宮ノ下付近)

次回はここから国道1号線をいよいよ箱根湯本へと向かって走ります、今回はここまでです。    まちみち

No.94 桜の道

2015-04-10 06:56:22 | 
おはようございます。



このところ雨の日が続いています。週末も大概が雨で満足に走ることができない状態、今週もなんか微妙な予報になってます。そんな中、先週末、たまたま雨が止んでくれた時間があったので、近場で今年の桜を見に行ってきました。今回はその時の写真を中心にお伝えしていきます。





まずは富雄川沿いの自転車道から。それにしてもこのところの天気は何だ!甲子園は1日も順延なしに終わったのに、まあ準々決勝は雨の中で強行でやったけど。センバツが終わって桜が咲いたらそれを狙ったかのように雨雨雨・・・この日も生憎の曇り空でこの後は雨が降る予報、途中で空が泣き出さないことを祈って先を急ぐことにする。





大和郡山城へと入って行く、やあ!ここは満開ですね~。そして人が多い、それもそのはず、いまは桜祭の期間中で通りには露店が続いている、ここは相棒を押し歩きで行くことにする。





大和郡山城は桜の名所、人が多いのは仕方ないこと、それを承知での中央突破なのでここはあくまでも控えめに進むことにする。坂をき下って近鉄橿原線の踏切を渡って車道に出てホッと一息、さて、次の見所へと向けて走って行くことにしよう。





近鉄九条駅から奈良口交差点を通り過ぎて東へ、JR関西本線の踏切を渡って道の先に工場の殺風景な見ながら佐保川に沿う狭い道を左へと折れる。車がすれ違うにも苦労するほどの道、再び踏切を過ぎるとそれまでの景色が一遍して沿道には桜並木が広がってくる。ただし道はゴツゴツしたアスファルトの通りであまり走り心地は良くない。
国道24号線の高架の下をくぐりさらに先を進むと、やっと桜の美しさをゆっくりと眺めながら走ることができる所へとたどり着く。車道は車が多く、選挙の宣伝カーがうるさいので遊歩道の方に入って、ゆっくりと進むことにする。この道は奈良の桜の名所として紹介されることはあまりない、いわば隠れたスポットという感じである。






道はこの先県道1号線、国道369号線、近鉄奈良線、JR関西本線と過ぎて船橋商店街通りまで行くが、天気が心配になってきたのと、GWの旅の切符を購入するためJR奈良駅に行かなければならなかったので、走りはここまでとしておく。天気はなんとかここまでもってくれた、生憎の曇り空の下、意地悪な雨を恨みつつもグレーの空をバックに咲き誇る花もまた乙哉!と言ったところ、今回はここまでとしておきます。     まちみち

No.93 中山道大井宿

2015-04-09 09:42:06 | みち
おはようございます。2006年のGWに馬籠、妻籠を走った時の記録を何回かに分けてお送りしていきたいと思います。ただし、もう相当前のことなので、当時の記憶を旅の写真から紐解きながらお話していくことになります。



今回は1泊2日の旅の1日目、大井宿から中津川宿へ向けて走ります。


(JR恵那駅)

新大阪から新幹線、名古屋で中央線の快速に乗り継いでJR恵那駅で下車する。時間はもう夕方近く、午前中は所用があってこんな遅い時間のスタートとなってしまった。今夜は中津川のビジネスホテルで宿泊の予定、その前にひとつ手前の大井宿から走ってみようと思いこの駅からスタートすることにした。




相棒を立ち上げて行くわけだが、夕暮れ時にはまだ時間もあるので、旧中山道を岐阜方面に戻るように走ってみることに。駅前の道からJR線沿いを少し行った所で中山道に合流、五叉路の坂の上交差点からJR中央線沿いの県道を進む。旧街道は県道を分かれて石畳の道となり山の中へと入って行く。




石畳の道はやがて未舗装の道へと変わり町を見下ろす山の高い場所を走る。ややっ、GWなのにまだ桜が咲いているではないか、標高の高い所なので開花が町よりも遅いのだろう。付近には桜百選の石碑が立っている。ここを少し行くと石の道標が立つ槇ヶ根の追分、中山道は右へ次の大湫宿へと進んで行くがさすがにそこまで行くわけにはいかないので、ここから坂を下って国道19号線へと出て恵那方面へ戻ることにする。




(大井宿にて)

旧中山道を走って大井宿の中心地、旧街道の雰囲気を残す町並の中を細かく右折左折しながら抜けて行く。宿場町を過ぎるともう夕暮れは近い、急いで中津川へ向かわなければ。


(街道の風景)



この区間も足を止めて見てみたい所はいろいろとあったが、とりあえず先を急ぐことを優先する。目の前に迫る木曽の高い山々、明日はあそこを走ることになるんだろうな、ふと後ろを振り返るときれいな夕焼けの風景が、ああ、泣けてくる風景だ。今回は遅い時間の出発で駆け足で通り過ぎてきたが、今度はもっとゆっくりじっくり走ってみたい大井宿であった。今回はここまでとしておきます。     まちみち