まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.112 明日香(3)・謎の石造物

2015-04-30 10:09:15 | ふうけい
おはようございます。今回は明日香編、早速行ってみましょう。



近鉄飛鳥駅から出発するわけですが、明日香と言えばまず有名どころでここからも近いのが高松塚古墳、なのですが、自分(一人称)あまりここには興味ないんですわ。駅前から伸びる道は車が渋滞しないように広げられた風情のない道、その先にある古墳も歴史的な名所と言うよりは人が集うただの公園という感じ、実際に行ってみると期待も興味もそがれてしまうと思います(意見には個人差があります)。





公園から伸びる遊歩道、脇には白い彼岸花が咲いている。明日香の見所の一つがこの彼岸花、この先もっと咲き乱れる彼岸花が見ることができるだろう。小さな川が沿う道に出た所、高松塚の賑やかな雰囲気が一変したかのような静かで素朴な情景が目の前に広がってくる。小さな石橋を渡って西へ向かって進む。





前方右手側に見えてくる小さな山が欽明天皇陵、小さな交差点を右へ曲がり正面に古墳を見る様に進み、古墳の手前で相棒を止める。目の前にデンと構える欽明陵の手前にある森が吉備姫王墓、ここを回り込むように進んだ所の柵の向こうに鎮座する4基の石の像が猿石。見様によってはその顔面はコミカルにも、ユーモラスにも、もしくは恐怖心を与えるような表情にも見せているが、実際には謎多き石造物である。
明日香にはこのような謎の石造物が多い、この行く先にもいろいろと見ることができる。早速行ってみることにしよう。





今さっき走って来た道を戻り高松塚へ向かう遊歩道とは逆方向にある遊歩道へと入って行く。道は田園風景の中を進む上り坂、この辺りはレンタサイクルで走っている人達を多く見かける。確かに歩くには距離があって大変な所、自転車がちょうどいい塩梅なのでしょう、休日ともなればレンタサイクルも大盛況です。
さて、この上り坂の途中、右手側にまた何か変わった物が見えてきた。写真1枚目、鬼の雪隠である、いわば鬼のトイレと言ったところだろうか。ここに画像はないが、今通っている道をはさんでこの場所から階段を上った所にあるのが鬼の俎(まないた)。何で「鬼」なのだろう?この辺りに住んでいたと言うことか?





更に遊歩道を進むと飛鳥駅前から伸びる広い道が交差する、この道はつい最近できたもので、遊歩道はここは地下道を通らされることになってしまった、せっかくの明日香散策に水を差されるような迷惑な感じがする。車の渋滞を緩和するために作られたのだろうが、そもそも明日香に車で来ること自体が・・・もうやめときましょう、先を急ぎます。

地下道を出るとすぐに亀石へとたどり着く、これまたユーモラスな顔つきで鎮座していらっしゃいます。ところがこの亀石、物騒な諸説があって、今は南西方向を向いているが以前は北を向いていてその後は東を向いていたとか。こんなデカい石が動くのか・・・しかもこの顔面が西を向いた暁には奈良盆地が水没してしまうとか、まさにミステリー多き明日香の地の言い伝えと言ったところである。




この遊歩道はこの先東へ進んだ所で終わり、川原寺と橘寺にはさまれた県道へと合流する。この一角にはトイレや自動販売機があってここで少し休憩、次回は石舞台古墳方面へと走って行きたいと思います、今回はここまでです。     まちみち