まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.92 中山道(醒井宿~関ヶ原宿)

2015-04-08 10:32:46 | みち
おはようございます。今回は中山道を醒井宿から東へ向けて走ってみようと思います。



スタートはJR醒ヶ井駅、国道を渡って中山道へと入って行く。小さな川に沿う道は何度来ても飽きない所、いつもは相棒を押し歩きでゆっくりと雰囲気を楽しみながら行くのだが、今回は先があるのでさくっと通り過ぎるにとどめる。


(醒井宿)

宿場町の終わり付近からは名神高速に沿う細い道を行く、この道が中山道で途中国道21号線に合流する部分を通って、その後はまた細い道に入って行く。旧街道の雰囲気を残す町並と所々にある松並木の中をくねくねと進むと、やがて柏原宿へと差し掛かって行く。
柏原宿は近江路の終わり(東からは始まり)となる所、しっかりとした造りの旧街道の町並は明るい雰囲気を感じる。愛知川宿や高宮宿のような町中の宿場町とは違い、背後には伊吹山がそびえる山に所に位置するので、ざわざわした感じはなく静かでのんびりとした感じだ。





宿場町の終わりの所でJR東海道本線の踏切を渡り左手側に山と右手側にJR線が沿う道へと入って行く。しばらく走ると長久寺の集落へと入って行く、ここも旧街道の雰囲気を残す町並で、その外れとなる所が滋賀県と岐阜県の県境にあたる所で、この付近は『寝物語の里』と言われている。県境には幅数センチほどの水路があって、それを左右にして岐阜県と滋賀県の境界となっている。近畿と東海の境界と言うとうどんのだしの色が変わるとか、アホとバカの言い方が変わる所とか・・・





ここから道は下り坂のカーブとなって国道21号線の今須交差点を渡って細い道へと入って行く。やがてたどり着いたのは今須宿の町並、地味な印象の宿場町だが、近くに国道が沿うこともあって明るい雰囲気を感じる町並だ。
ここを抜けるとまた国道21号線に合流、中山道はここから少し行った所で左に分かれて行く細い道となるが、この区間には交通量が多い国道なのに信号がない。何とも不親切な気もするが、街道歩きをする人以外はここを通る人がいないから必要ないのだろう、これもまたこの地方の生活の一面が窺えるところ、文句を言うのはやめておきましょう。


(今須宿)

(国道沿いにある一里塚跡)


ここからの道は山の中を行くことになり、何か出てきそうな感じだ。途中でJR線の踏切を渡り少し行くと小さな集落に差し掛かってくる。旧街道には不釣り合いな新幹線の高架の下をくぐり更に集落を進むとまたまた国道21号線の交差点、ここを渡って脇に中山道と関ヶ原町の表示が立つ細い道へと入る。やがて旧街道の雰囲気を残す町並の中を走り坂を上って行くと不破の関跡へとたどり着く。


(不破の関跡付近)

(関ヶ原にて)

街道はその後国道21号線に合流、狭い国道で交通量は多いが、沿道の風景と少しくねった感じの道が街道の気配を漂わせている。伊吹山方面へと向かう国道365号線との交差点を過ぎると関ヶ原の中心地へと入って行く。JR関ヶ原駅付近は普通の町中という感じの通りだが、その一角に建つ古い建物に旧街道の雰囲気を感じることができる。関ヶ原は歴史的にも重要な場所であり交通の要所でもある所、ここをじっくり巡るのはまたの機会として、今回はここまでとしておきます。     まちみち