まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.503 登録有形文化財巡り・神戸編(1)

2016-06-09 12:16:15 | 文化財
おはようございます。





今回は登録有形文化財巡り、神戸市へと向けて走っています。前回は旧西国街道を走って西宮までやって来ました、旧街道と言ってもずっと普通の住宅地が続く所でその痕跡はほとんど見ることは出来ない、それはこの先も同じ、旧西国街道は阪神電車の線路にまとわりつくような感じで神戸方面へと続いて行きます。








写真1枚目、お地蔵様に小さな道標、旧街道からちょっとだけ外れた住宅地の片隅にありました、およそ旧街道らしくない風景が続いてきただけにちょっと違和感のある場所と言う感じも、まあそれだけこの道があまりにも普通過ぎると言うことなのか。やがて芦屋市へと入り、まず最初に通るのが打出の町並、阪神打出駅前から国道2号線に向けて上り坂になっているが、その途中にあるのが写真2枚目、3枚目にある、蔦がまとわりついた建物。正門から見ると建物全体が蔦に覆われていてその全容は見ることができない、何か見様によっては不気味な感じもするが写真4枚目、角度を変えて見ると蔦がはだけたところからルネサンス風の建物だと言うことが分かる。この建物が登録有形文化財、付近は芦屋らしく閑静な住宅街と言う感じだが、ここの町名は「打出小槌町」と、振れば大きくなれそうな変な町名である。






阪神芦屋駅に近い所、橋の手前に写真1枚目、2枚目にある何とも文化財っぽい建物が出現した。建物の前の交差点は人通りが多く車の行き来が激しい所、反対車線側の歩道でカメラを向けていると怪訝そうな目で見られてしまう。芦屋と言っても高級住宅地のイメージがあるのは阪急が通っている辺りで、阪神の方は庶民的な感じ・・・と言っても尼崎や西宮と比べると上品なイメージがするわけだが。さて、この建物は何なのか、と思って近づいてみると写真3枚目に説明のプレートが掲げられていて、ここが警察署だと言うのが初めて分かった。アーチ型に石が積み上げられた入口、数段の階段の先には重厚そうな扉、保存されていると言うことで鎖が掛かっていて立ち入ることは出来ないが、昭和初期に建てられた建物が付近の住宅街が洒落た感じに変貌していく中でずっとその姿を残しているのはいい風景だ。









旧西国街道・・・と呼ぶにはあまりにも文章にできるほど見所のない味気ない町中の普通の道を進んで行きます。神戸市に入ってもしばらくは写真に撮るものもなくただ前を向いて走るだけ、この道中にある登録有形文化財は写真1枚目にある建物、入口には小さくが掲げられているのが見えます、でこの建物は何ぞや?と思って近づいて見てみたい気持ちもあったのですが、さすがにそれはできない、写真に写っている警備員さんに止められてしまいます。こうやって自転車で前をうろうろしてるだけでも怪しまれるくらい、ここは頭のええ子が通うことで有名な灘高、灘中、休日なのに学生さんもたくさん来ているようで、さすが名門はちゃうなあ~と言う感じです。
更に道を真っ直ぐ進んで行くと阪神電車の高架が近づいてきて、そこをくぐると間もなく阪神御影駅、写真2枚目、3枚目にあるのはその駅前に立っている道標。上部が折れてなくなっています、誰かが折ったのか、地震で折れてしまったのか、下部もヒビが入っていてまるでギブスをはめているような痛々しい姿です。阪神電車は神戸からの帰りによく乗るのだが、奈良行の快速急行は御影通過、駅は高架でホームは急カーブになっているので電車はスピードを落としてゆっくりと通過していく。この電車に乗る時は疲れ切っていてこの辺りは眠気に襲われる頃、この揺れ具合が心地よくて大概ここから眠りに堕ちてしまいます。
御影駅を後に神戸方面へと進んで行くと写真5枚目の交差点にたどり着く、表示には「処女塚交差点」とこれまた生々しい字体の交差点名だが読み方は「otomeduka」、この交差点の西側にあるのが処女塚古墳である。ここから西へ進んだ国道43号線沿いにひとつ登録有形文化財物件があるのだが、不覚にも見つけることができなかった。ああ、僕としたことが・・・と言いたいところだが簡単に見つけられるだろうと思ってただけに情けない気持ちになってしまう、まあ気を取り直して先へ進むこととするか・・・






次の目的も登録有形文化財物件、国道2号線を渡ってJR東海道本線が通る近くにあるはずなんだが、確かここらへんなんだけどなあ・・・と前以て調べておいた情報を頼りに探し回るがなかなか見つからない。さっき見つけられなかったこともあって気分がだんだんローになってくるが、ふと立ち止まった所でが掲げられている建物があった。それが上の写真にある建物、ここさっきから2回ほど通り過ぎていた所やんか~、しかも見た目普通のビルやんか~、まあ文化財の決め手になるのは見た目だけじゃないんだろうけど、付近は普通の住宅街でこの建物もあまりにも周辺に馴染み過ぎている感じなので分からなかったかも知れない。さっきの警察署のように分かりやす過ぎるのもありだとすれば、馴染み過ぎて分かりにくいのもまたありと言うこと、そのことは肝に銘じてこの先の登録有形文化財巡り神戸編、いよいよ市の中心部へ差し掛かって行くことと、ってその話はまた次回のお話、今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。        まちみち

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