まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.499 登録有形文化財巡り・堺市編

2016-06-04 19:38:48 | 文化財
おはようございます。










登録有形文化財巡り、今回は羽曳野市から堺市に向けて走ってみようと思います。まずは写真1枚目、2枚目にある何とも重厚そうな家屋、場所は羽曳野市の長尾街道沿いにあって国の重要文化財に指定されているとのこと、付近は普通の住宅が建ち並ぶ所でここだけがあまりにも異空間と言う感じ。ここから長尾街道を進んで松原市に入り、市の中心となる近鉄河内松原駅付近を通り過ぎてしばらく走ると写真3枚目、4枚目の民家へとたどり着く。この家屋が登録有形文化財物件、場所は近鉄高見ノ里駅に近い所で少し下町風な雰囲気の町中にあって、こちらはその地域に溶け込んでいるような、さっきの重要文化財の家屋とはまるで対称的な感じであった。






長尾街道は近鉄布忍駅前を通り過ぎるとやがて堺市へと入る。うねうねと緩く曲がりくねった道に上の写真にあるような歴史を感じる建物があって、旧街道の雰囲気を感じることができる所。更に進んで行くと商店街へと差し掛かり、その先でJR堺市駅前へとたどり着く。ここはJR阪和線を踏切で過ぎることになるのだが、この踏切が結構難所で運悪く閉まってしまうとしばらく足止めを喰らってしまう。実はこの走りの時もこの踏切に行く手を阻まれてしまった、しかも電車が上下に何本も通り過ぎてなかなか開く気配がない、待っている人も多くなってみなイライラ感を募らせている。しばらくすると駅員が出てきて、近くの駅でホームから落し物があったとかで電車が遅れていてしばらく開かないかも知れないとのこと。「またかぁ・・・」JR阪和線お得意の電車の遅れにぶち当たってしまった、とにかくこの路線は人身事故やら乗客の体調不良やら、ホームから人が落ちたとかで電車が遅れることが日常茶飯事、まあ大阪人はなので仕方ないと言ったところ、待たされている人たちも「ええ加減にしとけよ!」とか「今日はこれくらいにしといたるわ!」とか捨て台詞を吐きながらどこかへ去って行ってしまった。自分(一人称)はそれでも踏切が開くのを待つことに、奈良県民は我慢強いんです、その甲斐あってか結局10分近く待たされてやっと踏切が開いた、さあ、気を取り直して文化財巡り堺市編、行ってみることとしよう。









この先で府道へと合流して南海堺東駅方面へと進んで行くとまずは写真1~3枚目にある旧天王貯水池へとたどり着く。この道は南海堺東駅から東へ続いている道で、以前よく歩いたことがあるのでここは結構気になっていた所だが、柵に囲われているので中に入って見ることはできない。付近は古墳が多い所なので最初はここも古墳だと思っていた、どんな所なのかはこちらをご覧になってみてください。
この向かい側にあるのが三国ケ丘高校、ちょいと失礼・・・てな感じで写真を撮りました、写真4枚目、5枚目にあるのがそうなんですが、そこに朽ち果てた木の看板が立っています、それを拡大したのがこれ↓↓↓
 


見た通りボロボロになって字が擦り切れている部分があって、もうほとんど役割を果たしていませんが、そこに書かれているのは写真4枚目にある白い建造物が登録有形文化財物件であると言うこと。学校なので勝手に入ることは出来ない、入ったらおっかないおっちゃんの所へ連れて行かれるもんね・・・と言うことで鉄の門を少しだけ乗り出して見てみると、入口の所にが掲げられているのが見えた。最後の写真はここから北へ行った所にある病院で、この石の塀の上に立つ建物が登録有形文化財物件、用事がない限り病院内へ入って行くのは気が引ける物なので、ここは道路側からその姿を見るだけにとどめておく。学校やら病院などが文化財となると敷地内に入れないことがしばしばなので、今回は少しフラストレーションがたまる文化財巡りである。









南海本線堺駅と高野線堺東駅に挟まれた辺りが堺市の中心部分に当たり、大きな通りには阪堺電車が南北に貫いて通っている。写真1枚目、2枚目にある住宅はその中心部から少し北に行った所、阪堺線綾ノ町駅近くにある重要文化財物件、江戸時代からあった建物らしく、周辺の町並がだんだん現代風に生まれ変わっていくのを横目に、ずっとその姿を歴史と共に保ってきたのだろう。堺市は政令指定都市にも選定されているほどの大きな町だが、所々に歴史を感じる風景も多く、大通りを1本中に入った狭い道などにはそう言った雰囲気が漂う町並に出会うことができる。
写真3枚目以降はそれまで路面電車で走っていた阪堺線が専用軌道に入った辺りに繰り広げられている町並、その中でも鉄砲鍛冶屋敷は観光地としても名高い。狭い範囲に碁盤の目のように狭い道が通っていて、紀州街道を中心にしてその界隈には古い町並、北旅籠町と言う歴史を感じる地名。これから政令指定都市として新たな歴史を積み上げていく堺市の中にあって、時間が止まったような雰囲気を感じることができる風景は変わっていくことはないだろう。今回は登録有形文化財巡りとしては少し不満が残る内容だったが、堺の古い町並をまた違った角度から見ることができたと思うのでこれで良し、としておきましょう、今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。        まちみち

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