まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1602 吉野川分水(4)・・・国営東部幹線水路、その3

2021-07-08 10:52:20 | 吉野川分水
よろしくお願いします。

























吉野川分水、東部幹線水路を追って大和平野を北へと向かっています、前回は明日香村を貫くように流れる水路を巡りました。藤原京時代には山田道だった所は現在は県道15号線、前回はその明日香村と桜井市を結ぶ道でほんのちょっとだけ姿を見せた水路でしたが、またすぐ暗渠へと隠れてしまった所で終わりました。今回はその続きから始めるわけですが、道はここで低い峠になっていて一気に上って緩やかな下りとなる、その下りの右手側にさっきトンネルに隠れた水路がひょいと姿を現している。水路はコンクリートのフタがかぶせられ周辺には柵が為されていて、集落の外れを蛇行しながら再び台地となっている所へと消えて行ってしまった。県道15号線を下って木材団地のある辺りで右へと折れて、談山神社へと至る旧街道へと入る、以前万葉歌碑巡りで訪れたことがある聖林寺までは緩やかな上り坂、その上りの途中に吉野川分水の看板を見つける。街道を外れて横を流れる寺川に架かる橋を渡ると寺川サイホンへとたどり着く・・・って「サイホン」て何ぞや?と言うことで調べてみると↓↓↓

「隙間のない管を利用して、液体をある地点から目的地まで、途中出発地点より高い地点を通って導く装置」

とある。













まあ文章に記すると難しく感じてしまうが、要は灯油を吸い上げる市販のポンプ・・・あれ本来は醤油を汲み上げるために発明したものだとドクターなんちゃら?と言う人が言ってましたね・・・と同じ働きをする所と考えればいいでしょう。この水路を伝って流れる水は大和平野の各地に広がる田畑に供給されるわけだから順調な流れを提供しなければならない、その流れを滞らせないためにもこのような装置が県内の各地で活躍している。

ここからは桜井市の中心部を抜けていくこととなるが、水路は再び姿を消してしまい、しばらくは水路を地上では見ることができなくなってしまう。町の中なのでどこを通っているのかは予想しなければならないが、その手掛かりとなるのがマンホール、ただこの巡りを行った時はまだその手掛かりに気づいていなかったので、この区間についてはまた再訪を、と考えています。さて、水路の姿をやっと見つけることができたのはJR万葉まほろば線三輪駅の東側、もう間近に三輪山が迫っている裾になっている所、水路は見え隠れを繰り返しながら山裾を北へと向かっている。
















JR三輪駅と巻向駅の東側にある茅原地区、以前には万葉歌碑巡りや古墳巡りでこの集落を取り上げたことがありました。三輪山の裾野を通ってきた水路はそこから一段低くなった茅原の集落の辺りで暗渠を抜けて姿を現してくれる、大和三山が良く見え、その後ろには二上山や金剛葛城の山並みが一望できる所。茅原の集落を抜けた所は巻向古墳群の一帯で、西側にひと際大きく見えるのが箸墓古墳、ホケノ山古墳も近い所にある。前に川巡りで取り上げたことがある巻向川が流れる所で吉野川分水の水路が交差する。その場所にあるのが巻向川サイホン、以前川巡りしていた時にもこの場所にあるこの装置は気にはなっていたのですが、その時はまだ吉野川分水には興味がなかったので、巻向川にある装置だと思っていました。まあ一端興味を持ってしまえば、あの時スルーしていたポイントも新たな発見となるのもまた面白いところ、吉野川分水巡りは再発見の楽しさを思い起こさせてくれる巡りともなっています、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。・・・・・・・・・・・・まちみち



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