まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.760 葛城山麓の旅(6)・奈良への帰り道、後編

2017-06-18 18:28:27 | 旅行記
おはようございます。
















これ、終わらせておきますかね、葛城山麓の旅、今年最初の旅です。まずは前回に続いてもう夕暮れ近い時間の明日香村の風景、この前春の花が咲き誇る明日香村の風景をお送りしたのですが、冬の真っ只中の風景もまたらしくていいものです、「らしくて」て何やねんとも言われそうですが上の写真にある通りです・・・。写真1枚目、3枚目は飛鳥寺の風景、飛鳥にあるから飛鳥寺ってそのままなのですがその寺院にある仏像が飛鳥大仏、これもそのままやな~となるのですがこの飛鳥大仏↓↓↓



重要文化財であって国宝ではないんですよね、このことについてはBSジャパンに『空から日本を見てみよう』で語られていました。この仏像が国宝でないと言うのにはまあいろいろと何やかんやな理由があるわけですが、それに対して最近国宝に指定された仏像がある安倍文珠院の僧侶の嬉しそうな表情と言ったら、何か、何かな~、仏像に箔が付くのがいいのかそれを売物にできるようになったのがいいのか・・・って言った感じ。箔が付くのはいいことだし励みにもなると思うが、例えば世界遺産にしてもそうだがそのためにあれやこれや働きかけるのもどうかと思いますがねえ、何かあからさまに目的が違う方向にあるような気がしたりするんですが。明日香村や藤原宮跡も世界遺産にと言う動きはあるのですが、自分(一人称)は別にそんなものになってくれなくていいです、百舌鳥古市古墳群なんて以ての外です、確かな目を持った人が選ぶわけだから静かにその時を待つのがいいんではないでしょうか、例えば、何気なくいつもぼ~っと見ていた建物がある日突然登録有形文化財のプレートを掲げる、そっちの方がいいって思いません?思わないか・・・。









明日香村からは飛鳥川に沿って走り、天の香久山からは2本くらい西側にある道を北へ・・・と言うよりもこちらをご覧いただきましょうか↓↓↓



藤原京の地図を用意してみました、この地図の中で青い矢印を点けた所にある道を進んで行ってます、現在の地図に合わせると藤原京朱雀大路は今は存在しないわけだから一番朱雀大路に近い道となります。道は飛鳥川から離れるとすぐに政治の中心であった藤原宮のあった場所となるが、それもほんの一時期だけのもので都があった所もその後は道が区画されて普通に町ができて現在へと至っている。道に沿うように小さな川が流れていてその内側に歴史を感じる家屋があると言うことからこの辺りが環濠集落だったと言うことがうかがえる。今ではのどかな農業風景が見られる環濠集落もその目的は堀を設けて外敵から備える、いわば庶民で造る城みたいなもの、奈良盆地には環濠集落が多く見られる所だが、奈良時代以降の歴史の流れの中では比較的平和なイメージがあった地方でもそれなりの備えは必要だったと言うことでしょうか。










醍醐町にあるJR万葉まほろば線の踏切を渡るとすぐに国道165号線、狭い道だが車の行き来が多い所へと出る、ここでは登録有形文化財巡りで畝傍高校へ、もちろん中に入ることはできないのでここはおとなしく表から眺めるだけ。その後は横大路へと至って下ツ道との交差点となる八木の札の辻の場所へとたどり着く、写真3枚目、4枚目にある場所がそこに当たる、往時はここが交通の中心で奈良へ、大阪へ、明日香へ、伊勢へと向かう人たちで賑わったことだろう。今は表通りとなっている近鉄八木駅前から国道24号線、国道は途中で折れるがそのまま真っ直ぐ進むとJR畝傍駅、その辺りが橿原市の交通の中心に当たるわけで、車や鉄道が町を発展させているわけで旧街道もその町並も歴史からも町からも埋もれて行っていると言う感じ。でもその風景は昔からの流れを留めていてこの辺りは何度来ても目に飽きない、今回の旅の最後の写真はこの場所でと言うことにして後は国道24号線を一路、北へ奈良へと戻ることにした。全6回に渡ってお送りしてきた葛城山麓の旅、思うように走ることができない年末年始で気分の晴れない中での走りはあちらこちらへフラフラと目的地を変えながらの末に走った旅だった、これで少しは気分が晴れるかなと思った矢先、この日の夜にとある方面からの電話が・・・、もうこの話はいいか、とりあえずは次回もお付き合いよろしくお願いします。         まちみち