まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.252 木曽路の終わり

2015-09-15 10:11:58 | ふうけい
おはようございます。



ここまで何回かに渡ってお送りしてきた木曽路の旅、途中その存在を忘れてしまってしばらく置いてけぼりを喰らわせてしまったのですが、せっかくここまで続けてきたので最後まで責任を持ってお届け上げしなければなりません、と言うことで今回やっと最終回を迎えることとなりました。







前回は馬籠宿を走った、ではなくて歩きました、途中では五平餅を落としてしまうという悲しい出来事も。宿場町の喧騒を抜けると静かな旧街道へと入って行く、観光客もこちら側には入って来ない。写真1枚目、時代を感じる古い民家の並び、よく見てみると道が少し坂になっているので、土台となる石垣が手前に行くほど高くなっている。その後は田園風景を見渡すことができる通りを走って、やがて写真4枚目にある碑が立つ場所へとたどり着く。









『是より北木曽路』の碑、あのどっかの店の前で見かける碑ではなく、これは正真正銘の木曽路の碑。今朝、三留野宿から妻籠宿、馬籠宿と走って来た木曽路の旅も、ここで一段落となる場所である、ちょっと寂しい気がしてくるなあ・・・。付近は新茶屋と言う地域で、付近には茶屋跡や一里塚やわずかばかりの集落などがあり、その先を行った所からは旧中山道は石畳の道となる、ここからはもう美濃路である。







旧街道はやがて次の宿場町となる落合宿へと差し掛かって行く。先に通ってきた二つの宿場町とは違って、観光客を迎えるような派手な町並はなく、いかにも庶民的な感じと言った宿場町。その道中には写真にあるような常夜燈や古い石の道標が立っていて、自分(一人称)はこういう地味な感じの町並がいかにも旧街道走りのテーマに合っている気がして好きだ。ここを過ぎるといよいよ今回の旅の終わりの地、中津川へと入って行く。







木曽の山並を背に、別れを告げるように中津川宿へと差し掛かる。「木曽路はすべて山の中」と言うくらいに、ここまでは上りも下りも結構急な区間も緩い区間もないまぜに続いていたが、中津川の中心地はその辺りと比べると見違えるほどの都会と思える所。その町の入口となる国道19号線が交差する所にお城風の建物があった、歴史的な建物かと思ったが、実はここは所謂廃墟であって、自分(一人称)が走った何日か前にここで女子中学生が殺されると言う事件があった。加害者は当時16歳の少年だったとのことで、この頃はワイドショーとかでも取り上げられていて結構話題になっていた。
最後に少し物騒な話に逸れてしまったが、旅の最後はJR中津川駅で相棒をたたんで中央線を輪行で帰ることに。今回のシリーズでは旧中山道の旅として大井宿から三留野宿の区間を走ったこととなりました、木曽路としてはほんの少しだけと言った感じ。もっと奥の方を走ってみたいとは思っているのですが、なかなか実行に移す機会が得られません、例によって時間なし、お金なし、それよりもネックになるのが交通の便が悪いと言うこと。JR中央本線は中津川を過ぎると本数が少なくなるし、特急はいつも混雑しているイメージがある。でもいつかは木曽路全区間を通して走ってみたいと思っています、まあ果たしていつのことになるのやら・・・、今回はここまでとしておきます。      まちみち