まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.248 箱根輪旅2015・最終章前編

2015-09-11 09:48:28 | 箱根
おはようございます。



箱根輪旅2015、ここまで途中に各駅巡り箱根登山鉄道編を交えて何回かに渡ってお送りしてきた旅もいよいよ終わりの時に差し掛かってきました。その旅の最終章、今回の前編と次回後編の2部構成でお送りしていきたいと思います。まだ続くんかよ~、とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、その辺りはご了承ください。








ここはもう小田原市、ここまでももう何度も書きましたが、後ろを振り返ると薄い霧に煙った箱根の山の姿。この辺りまで下りてくると、ああ、もう帰らなければならないんだなと言う感情と、帰りたくないなと言うここを去り難い感情がないまぜに湧き上がってくる。写真4枚目にある箱根駅伝小田原中継所の表示、『鈴廣』前に小さく目立たない様子で立っている。駅伝6区ではここが山下りの終わり、ここからは東京のゴールを目指しての平坦な区間での戦いが始まる所だが、自分(一人称)にとってはその感情に決着をつける所、後は帰りの心配をするだけに気持ちを切り換えて先へと進んで行くことにする。






箱根にはもう何度も来ているが、御殿場方面に下りたのが1度、三島方面へは2度下りた以外は帰りの道はほとんどが小田原方面への国道1号線。『鈴廣』を過ぎると物々しい感じで近づいてくる有料道路の高架線、ここを通り抜けると進行方向右手側にターンパイクが通っている山が見えるてくる。行きしなは電車からこの山を見て、いよいよ箱根に来たんだなあ、と感じるが、帰りに見るとやっぱり寂しい気持ちにさせられてしまう。ああ、自分(一人称)は何て未練ったらしいんだろう・・・。






国道を離れて旧東海道へと入って行く、この日は小田原市内各所で祭りがあって山車が出ていた。新幹線の高架を越えると小田原駅へと向かう国道1号線の広い道へと出るが、ここも祭りの人たちで賑わっていた。所々から聞こえてくる山車を動かす掛け声、地元の人たちにとっては大切な行事なんだろうけど、自分(一人称)はどうもこの雰囲気が苦手だ、その理由はと言うと・・・まあそれはここでは置いておきましょう。








小田原駅に向かう前に小田原港へと寄り道することに、2011年の旅でも最後にここを訪れた。早川を渡ると海産物を売る店やいい匂いを漂わせて魚を焼く店があって、周辺は結構な人で賑わっている。内海を回り込んで海が広く見渡せる所へとたどり着く、この日初めて見る海だ、提灯を模った灯台は今も健在だ。『こころ旅』では高速の高架を額縁に例えて海の風景を切り取った絵のようだと紹介していた、結構シュールな内容だったのをよく覚えている。写真にあるように雨が近づいていて空には黒い雲が広がっているが、旅の最後を締めくくるにはぴったりの風景。そして駅へと向かう帰り道、早川に架かる橋からこの水が流れてくる箱根方面の風景(写真5枚目)、こちらも黒い雲に隠されて山の姿をことはできない、まるで自分(一人称)の気持ちの中で未練を断ち切るかのような風景が、この旅最後の写真となりました。さて、次回最終章後編では今回の旅の総括をもう少しだけ語らせてもらおうと思っています、今回はここまでとしておきます。       まちみち