まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.35 天理

2015-02-09 09:47:23 | まち
おはようございます。
昨日は朝から雨、これはあかんな・・・と思ったら昼になって雨は上がり空からは日差しが。ちょっと走りに行こうか、この間『上ツ道』のことを書いた時に天理のことを懐かしく感じたのでそれじゃ行こうか、というわけで行ってきました。今回は天理です。

前回と同様上ツ道を行きます。JR帯解駅を過ぎると前方に見えてくるのが敷居が高井病院、ここから懐かしい古い町並の中を通り過ぎて行く。さすがに20年も経てば昔のままというわけにもいかないのか、「庭」だった町も様変わりしている所が多いのは仕方ないところ。川を渡る石橋、神社、道標、お地蔵様・・・あの頃は当たり前に走っていた所も、こんな感じで走って見ると改めて旅人が行き交っていた街道だったんだなと実感する。




JR櫟本駅、ここは通勤に使っていた駅。JR万葉まほろば線の京終、帯解、櫟本と古い木造の駅舎が続く、これは昔から変わらない。最近は橋上駅に建て替えられるのが主流だから、ここは貴重な区間なのかも知れない。


(JR櫟本駅)

天理の中心街に近づいてくると天理教の詰所が目立ってくる。やはり天理は宗教都市、独特な造りの建物が建ち並び黒い法被の軍団が町を取り巻いている。天理駅前では拍子木の音が。昔は何とも思わなかった光景なのだが、この街から離れた今ではその雰囲気が異様に感じられる。本部の前に立つ大きな黒い門を見るだけで背筋が寒くなる、と言うような・・・多分自分(一人称)には宗教に対して「畏れ」があるのかも知れない。神社の鳥居を写真に撮らないのはその畏れがあるからなのかも。

その本部前から東へと走ると少し落ち着いた雰囲気の上り坂、以前はこの道が国道25号線だった。道は上へ向かうほど細くなっていきいくつかの小さな集落を過ぎて行く。やがて国道25号線と合流、もう少し先に行くと桃尾の滝へ向かう道が分かれていて、更に先に行くと天理ダムにたどり着くが、今回はここから国道を折り返して坂を下って行く。ややっ、どこからか音楽が聞こえてくる、時間は午後2時、天理教のミュージックの時間か。


(奈良交通は自由乗降区間)

天理トンネルを抜けて県道51号線を長柄方面へ走る。やがて沿道には柿の木畑が広がり、それに囲まれるように延びる細い坂道を上って行くと萱生環濠集落にたどり着く。この付近は大和古墳群地域にあたり、見るからに古墳と分かるような丘があちこちに点在する。その古墳群の代表格になる衾田陵はこの集落の東側、細い坂道を抜けて畦道の中を行った所にそびえている。この細い道は山の辺の道で、萱生環濠集落を南北に貫くように通っている。


(萱生にて、無人の野菜販売所)

(衾田陵)


その山の辺の道を北へ1キロほど行くと竹之内環濠集落、割と名前の知られている集落だが、特に何の変哲もない古い民家が立ち並ぶ、普通の生活感が漂ってくる所。遺された濠もわずか2か所しかなく、ちょっと期待外れだった。




ところでこの集落にたどり着くまでの道に沿う小さな休憩所で、ニャンコさんの家族に出会いました。人間に慣れているらしく、すぐに寄って来てスリスリしてくれました。今回は最後にこのニャンコさんの写真を貼っておきます。







「やあ~、いい子だねぇ~!」  

まちみち