まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.30 伊賀上野

2015-02-04 08:56:38 | まち
おはようございます。今回は伊賀上野を走ります。
大和街道が国道163号線と合流する三軒家交差点、奈良からここまで走ってきたのですが、いや~疲れました。とにかく厳しいアップダウンの連続、その行程についてはまたいずれお伝えすることとして、今回はここからスタートです。
伊賀上野市街地へ向かう最後のアップダウン、山を過ぎると目の前に街の景色が見えてくる。下り坂の途中で右に分かれる細い道に入る。この道は大和街道、奈良から続く街道は所々国道163号線と合流しながらここまで至っているが、その国道163号線とはここがお別れの場所となる。街道に入ってすぐに長田の集落、ごく普通の民家が立ち並ぶ中を通り抜け端を渡ると目の前に山の上にそびえる伊賀上野城の天守閣が見えてくる。


(長田集落から上野市街地を臨む)


奈良を出て久しぶりな感じがする街の雰囲気、伊賀上野の市街地はもう近い。やがて大きな石の道標が立っている鍵屋の辻にたどり着く。何か昔、仇討のあった場所だと説明があるがあまり興味がないので先へ進むことに。上り坂が二つあるが、右の上り坂が大和街道、結構急な上りを行くと国道25号線を交差して町中の道へと進んで行く





伊賀上野の中心に当たる地域だが、旧街道の雰囲気を残す町並もありいい感じの道だ。真っ直ぐに伸びるこの道の途中の郵便局の前には、町の起点を示す道路元標がつつましく立っている。更に進むとバスが通る広い道に出る。ここを左へ行くと伊賀鉄道上野市駅、右へ行くと古い町並を模したショップが通りに軒を連ねている。



交差点を更に真っ直ぐ、大和街道を進む。上野市の次の駅広小路駅前の踏切を渡ると古い造りの薬局があり、その先の交差点には道標が立っている。その横には「伊賀街道起点の地」の標識が立っていて、古い町並の道を少し行った交差点が伊賀街道と大和街道の分岐点となる。左へ行くのが大和街道、この先国道25号線を沿うように走り東海道の関宿に至る。伊賀街道は真っ直ぐ進む道、国道163号線を津方面に向かう道となるが、国道に合流するまでは街道の雰囲気を残す町並の中を走る。この道は『芭蕉街』との名前がある通り、伊賀上野は松尾芭蕉所縁の地である。



今来た道を戻り上野市駅に戻る。伊賀鉄道は元は近鉄伊賀線、伊賀上野~伊賀神戸間を結んでいるがこの区間を直通する電車はなく、ここ上野市駅で北と南へ分かれるような運転形態となっている。市制再編で伊賀市となったがこの駅名は変わらない。確かに伊賀市と言うより伊賀上野の方が親しみを感じる。
その街の象徴が駅の後ろに見える伊賀上野城。踏切を渡り国道25号線と国道163号線の重複区間の道に出る。城への入口の道があるが、そこを通り過ぎてもう少し行った先の上野高校の横の細い坂道を上って行く。こちらは言わば城へ通じる裏玄関口、この道を行くと自転車で城内公園に入って行けるし天守閣の近くまで行ける。ここに初めて来たのは小学校の遠足で、それ以来もう何度も来ているが白い天守閣はいつ来ても変わらない秀麗な姿を見せてくれる。





この街にはまた来る機会があると思いますが、今回の旅はここまでとしておきます。帰りは西大手の交差点から国道163号線へ、坂を下ると背後の天守閣に別れを告げてJR伊賀上野駅へとむかう。ここからはJR関西本線を輪行で奈良へ帰ることにします。    まちみち