まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.31 雑賀崎の夕日(前編)

2015-02-05 10:17:48 | 旅行記


いきなり写真から入りました、おはようございます。まさに泣ける風景、これを見たくてここまで走ったのです。去年の10月のある土曜日、奈良を早朝に出て約10時間、100キロを超える距離、行きついたのは和歌山の雑賀崎灯台。ほぼ1日中空は雲ひとつない晴天、これはチャンスとばかりに息こんで走った記録をお伝えしていきます。

奈良を出たのは朝6時半過ぎ、今回の目標は和歌山、今までは輪行で行っていたので自分(一人称)の足で行くのはこれが初めて。時間には余裕があるし天気もいい、雑賀崎で夕日でも見るか、と最初は気楽な感じでスタートする。
イオンモール大和郡山店前の交差点で和歌山まで95キロの表示を見る。今回は100キロ走か、今までは走っているうちにいつの間にか100キロを越えてたことが何度かあったが、この距離を意識して走るのは初めて、改めて気持ちが引き締まってくる。

そんなこんなで5時間経過、橋本市に入りました。ここまではまあまあいいペースで来ている。JR橋本駅を過ぎて東高野街道との交差点から和歌山と奈良を結ぶ大和街道を走る。狭くて少しボコボコした道だがこの付近は街道の雰囲気を残している。国道24号線とJR和歌山線に挟まれた道をしばらく行くと一旦国道と合流、すぐに右に分かれて踏切を渡って再び街道筋に入る。古い家屋が立ち並ぶ静かでいい雰囲気の道だ。ここをしばらく走るとJR高野口駅にたどり着く。



JR高野口駅は小さな駅だが古い駅舎には目を引かれる。構内では鉄道グッズの販売が行われている、そうか、今日は鉄道の日のイベントだったか。駅前には古い造りの葛城館という旅館がある。大和街道に戻り細い坂道を下る、この緩やかな下り坂『ババタレ坂』と言う何ともお下品な名前がついている。由来は各自調べてみてください。この付近は街道の雰囲気を残していて、古い町並が狭い道に軒を連ねている。


(ババタレ坂、写真は以前のものです)



中飯降付近で国道24号線に戻り、しばらくはそのまま国道を走る。紀ノ川市を通り過ぎ粉河の先からは国道を別れ県道14号線に入る。ちなみにこの粉河、「ふんが」と読んだ人がいます、確かにそうも読めますが・・・
岩出市を過ぎて紀ノ川を渡るといよいよ和歌山市、でも市の中心まではまだ遠い。大和街道の民家の立ち並ぶ中を走り、やがて県道の川沿いの道へと至る。国道24号線と阪和自動車道の下を抜けると和歌山市の市街地に入ってくる。
交通量の多い国道24号線を行くと地蔵の辻交差点、更に先を進み国道26号線が分岐する嘉家作交差点。国道24号線とはここで分かれてそのまま真っ直ぐ進み次の道を左へ、JR紀勢線の高架の下をくぐると本町通。この道を更に真っ直ぐ行くと繁華街の賑やかな通りとなりやがて京橋と言う名の橋にたどり着く。ここが大和街道の起点である。時間は14時を過ぎたところ、まずは予定通り、目標通り和歌山まで自力で来ることができた。


(京橋、写真は以前のものです)

(県庁前交差点、写真は以前のものです)

(和歌山城、真ん中にニャンコさんが佇んでいます)

京橋から先へ進むと和歌山城の堀を沿うけやき大通に出る。和歌山城をぐるっと巡るようにして走り県庁前交差点へ、ここは国道24号、26号、42号線がそれぞれ起点終点となる所。ここからは西へ県道16号線を和歌山港、和歌浦方面に向かって走ることにする。奈良を出て約8時間余り、天気は相変わらず雲ひとつ見当たらないほどの晴天。これはきっと泣ける情景に出会えそうだ。そんな予感に駆り立てられながら和歌浦方面へ向かいますが、すみません、次回に続きます。    まちみち