8月14~17日まで飯豊山に登ってきました。
M旅ツアー、TDはK野さん、ガイドは阿保さんでした。 http://www.maitabi.jp/mt_japan/
: 飯豊山というより飯豊連峰と呼んだ方が適当かもしれない。
新潟・山形・福島三県にまたがる厖大な山塊である。
最高峰は大日岳だが、古来信仰の対象になった飯豊山は、その東にある二一〇五米峰である。
その三角点から少し下がった所に飯豊山神社があり、そこへ詣る表登山道には、
そこで草鞋を脱いだという草履塚、神域へ入る前の試練の岩場御秘所、
いよいよ社にさしかかると御前坂などの名が残っていて、昔の宗教登山の盛んだった
頃がしのばれる。
イイデサンが普通だが、山麓にはイイトヨサンと呼んでいる村もある。
変わった名前だが、その語源ははっきりしない。
周辺には温泉が多いので湯出の訛とかも言われ、 また奥州白河郡に式内飯豊神社があり、
イヒトヨという鳥名から出たという説もある。
飯豊山神社で買った明治38年刻の縁起には、
「山容の麗しく豊に飯を盛るに似ているから飯豊と名づく」、と書かれてあった。
(日本百名山:飯豊山から抜粋)
8月14日 22:00 東京駅を発ったバスは、東北道・磐越道と乗り継いで、登山口である
4:30 川入集落へ、林道を歩いて登山口へ向かう、虫が多~~~~~い。
:御坂登山口
8月15日(水)晴れ
5:30 御坂登山口で、ガイドと合流し、入念なストレッチで登山準備、スタート!!
今日は標高差1230m、約8.2kmを登る。
:大きな山塊だ。
登山口がつある、大きな飯豊連峰だ。
「御沢」の大木。 :樹齢400年の杉 :200年の栃の木
:御沢登山口
「下十五里」方面へ進む。
:ブナの大木 :ノギラン (小さい写真は クリック すると大きくなります)
7:25 「上十五里」に、基本的な標識。 ガスが出てきた。
:水場
8:20 「地蔵山」巻道にある水場へ着いた。
:ツルリンドウ :タマガワホトトギス :オヤマノリンドウ
:剣ヶ峰へ登り
10:00 「剣ヶ峰」の岩場を登る、本日最大の”山場”か?
:剣ヶ峰
通常一番高い所を「剣ヶ峰」というが、ここは岩場の中間点。
:ホツツジ :深山小米草 :コメバツツジ :ヒメサユリの実
:三国岳(1644m)
10:40 三国峠、避難小屋の主人と無数の赤トンボが
歓迎してくれた。
:ミヤマクルマバナ :センジュガンビ :赤トンボ
:青い帽子が
ご主人
三国峠からの登山道、ここからが”お花畑”だった。
:イワイチョウ :ミヤマママコナ :ヨツバヒヨドリ :バッタ君
:ウツボグサ :ウメバチソウ :オニシオガマ :コウゾリナ(顔剃菜)
:ハクサンシャジン :ツルニンジン :イワカガミ :バッドマン?
多いのが、シャジン類及びウツボグサ、オニシオガマ(寄生植物)も初対面だった。
:種蒔山
12:25 種蒔山へ、切合小屋が見えてきた。
:タカネサギソウ :イワショウブ :ヨツバシオガマ :エゾシオガマ
:タカネマツムシソウ
ここからも花が続いた、これだけの数、タカネマツムシソウが咲いているのも初体験だった。
:切合(きりあい)小屋
13:00 切合小屋へ、今日から2泊お世話になる。
切合小屋からのロケーションです。
:種蒔山 :草履塚~飯豊本山 :御西岳 :大日岳
夕食:カレーライス(おかわり自由) 朝食:御飯(生卵・焼海苔)味噌汁(おかわり自由)
避難小屋だがここは食事も出る、2日間この「MENU」でお世話になった。
水洗トイレ有り、水有り、寝具はシュラフ持参という条件。
(蛇足だが缶ビールはスーパードライ800円/1本)
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8月16日(木) 曇り
4:30 起床、5:00頃 朝食、6:00出発予定。
夜明けを撮った、蔵王連峰の南側から登ってきた。
草履塚のピークめざして、雪渓の横を
登って行く、
春と
夏が混在する場所だ。
春:ショウジョウバカマ :ハクサンコザクラ 夏:チングルマ 初秋:稚児車
6:40 「草履塚」へ、休憩。南から北上する雲の動きが大きい。
:奥が朝日連峰 :会津磐梯山
:
姥権現
7:00 「姥権現」へ、天候の良化を
願ったが・・・。
:ツガザクラ :ダイモンジソウ :ミヤマオミナエシ :ヒメシャジン
:トリカブト :
ダースベイダー?
:御前坂
7:30 「御前坂」ここから飯豊本山(神社)への登りが始まる。
風は強いが
雨はまだこない、この後、雨が来て合羽を着けた。
8:15 本山小屋に、風の様子を見るため”待機”。
TDとガイドが”鳩首協議”、飯豊本山のみ登り、切合小屋に戻ることになった。
(御西小屋⇒大日岳と進めば、強風に向かって進むことになるので、”危険”と判断した)
:イイデリンドウ (バッジ特注品:800円也…高!!!)
イイデリンドウは”蕾”日照時間が2~3時間ないと開かない、バッジで我慢した。
こんな天気、雨はともかく風が強い!!
8:50 飯豊本山山頂へ、周囲は何も見えず。 :北側 :西側
9:30~10:00 ”失意”の中、下山。本山小屋で
昼食後、切合小屋へ戻る。
もうすぐ小屋。
:ヨツバシオガマ :ミツガシワ :アオノツガザクラ :ミネウスユキソウ
12:00 切合小屋へ着いた、さあ何する?
と思っていると、ガイドさんが有志を募り、”ダケカンバを見に行く”との提案。
雨が懸念されたが、参加した。
:オオバキホウズキ :イワショウブ :ニッコウキスゲ :ハクサンフウロ
12:30~14:30 雪渓をトラバースし、笹の
茂った登山道を雨の中、往復約2時間歩いてきた。
:切合小屋2nd-FL-Bed
1階の宴会部屋は”合唱”で盛り上がっていたが、Bedで先輩の話を聞きながら夕食を待った。
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8月17日(金) 曇り
4:00起床、よく眠れた?天候は曇り、積乱雲の雲海ができている。雲の動きも、早い。
今日の歩程は標高差1230mを下り、登山口へ戻る。
:今日は雨?
6:00 入念なストレッチをして切合小屋を後にする。
:オヤマノリンドウ :ウサギギク :ノリウツギ :オトギリソウ
:三国小屋
7:30 三国岳へ戻ってきた。道中、生徒と”花”の名前の確認をしながら歩いた。
7:50 懸念した雨も降らず、無事「剣ヶ峰」の岩場を通過した。
:ブナの樹林帯
剣ヶ峰を過ぎると樹林帯に入る、風もないので”厚い・
熱い・
暑い・
アツイ”
9:40 横峰、 10:20 上十五里、 10:55 下十五里を経て、
:この日差し
11:25 御前登山口へ無事下山。
ガイドさんと、最後のストレッチをして、「炎天下」バスの待つ道路まで、30分歩いた。
バスで移動すること1時間、「喜多の郷・蔵の湯」 http://www.furusatosinkou.co.jp/
で汗を流し、エネルギーを補給して、帰途に着いた。
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行程(標高差:1635m、約22.4km)
8月15日(水) 5:30 御前登山口 ⇒6:50 中十里 ⇒8:00 笹平 ⇒8:20 水場
⇒10:00 剣ヶ峰 ⇒10:40 三国山 ⇒12:25 種蒔山
⇒13:00 切合小屋 (7時間30分)
8月16日(木) 6:00 切合小屋 ⇒6:40 草履塚 ⇒7:00 姥権現 ⇒御前坂
⇒8:15 本山小屋 ⇒8:50 飯豊本山 ⇒9:30~10:00 本山小屋
⇒11:05 姥権現 ⇒12:00 切合小屋 (6時間)
12:30 切合小屋 ⇒(地蔵尾根散策) ⇒14:30 切合小屋
8月17日(金) 6:00 切合小屋 ⇒7:30 三国岳 ⇒7:50 剣ヶ峰 ⇒ 9:40 横峰
⇒10:20 上十五里 ⇒10:55 下十五里 ⇒11:25 御前登山口
(5時間25分)
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