LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:愛機グラマン、空へ完全復帰。雲の上へ 第二話

2011-06-23 | Flight Log (機長)

前回日記の続き。Kobaさんとフラトン空港で待ち合わせ、程よいIFR Flightを楽しんでサンタモカ空港からフラトン空港へ飛来。そしてカフェで休憩した後、帰途に着く事にした。Kobaさんはセスナ172を駆りIFRでトーランス空港へ帰還、自分はグラマンでサンタモニカ空港に帰還。Tower Enroute Control IFR Flight Clearance to KSMOをリクエストした: 

Cleared to KSMO; After departure from Rwy6 turn right heading 120, radar vector to SLI VOR, V23, POPPR intersection, SMO VOR 125 radial, SMO VOR, SMO VOR 059 radial, ELMOO intersection, Direct; 3000/4000ft 10min after departure; Socal Departure Frequency 124.65; Squawk 46xx

Kobaさんの機体に続いての離陸。先ほどのサンタモニカ空港からの離陸待ちに比べればマシなほう。恐らく10から15分程度の待ち時間だったと思う。離陸した後はすぐにHeading 120で上昇し、2000ftくらいから雲の中に入る。そして3000ftでレベルオフ、雲の中を飛行しながら次の管制圏へ。このまま雲の中を飛び続けるのかと思っていると、すぐに4000ftまでの上昇を指示された。なおかつ、SLI VORに着く前に

”Direct to POPPR”

との指示が来た。Los AngelesのLow altitude chartを見てもらえれば分るが、VOR1個のグラマンだとほぼ不可能に近い要求だ。もちろんHand-held GPS Garmin496にPOPPR Intersectionを入力してあるので、実際には難無く飛ぶ事ができたが、こういうDirect to Intersectionの指示が当たり前のように来るのも、GPSの搭載率が高いというのが一因だろう。二つのVOR Radialの交差点を目指し、どちらのVORのRadialにも乗らずに雲の中を飛んで行けというのは、GPS無しでは大変酷な指示だ。もしDirectでPOPPRを目指せるGPSを積んでいなかったらどうするか?考えたが、おそらく"request rough heading to POPPR"なんて管制官に質問/お願いすると思う。

なにはともあれ、雲の中を上昇し続ける。そして雲から突き出ると、トップは3900ftから4000ft。何と雲の直近を飛ぶ最高のフライトとなった。GPSを使ってPOPPRを目指してDirectで飛んでいると、そこに到達する前にheading 290でレーダーベクター開始。延々と北を目指す。そしてロサンゼルス国際空港を過ぎた辺りで、heading 360, 030と東向き飛行。3000ftまで降下すると、雲の下が見えたり、見えなかったりという天気。Heading240でVOR-A final approach courseをインターセプト、BEVEYの手前でコースに乗った。2600ftまで降下、雲の中だ。そしてBEVEYを越えて1120まで降下していくと、センチュリーシティー手前で空港を発見。ところが、空港Taxi way A3付近に物が落ちているようで、他の機体がゴーアラウンドさせられている。こちらもその旨伝えら得た。なんとか落とし物がクリアーされたようで、自分が最初の着陸となった。ラッキーだ。

 

フラトン空港からサンタモニカ空港までのIFRフライト全行程を納めた動画:

http://www.youtube.com/watch?v=Mun23YZolXI

 

フラトン空港からサンタモニカ空港までのレグは、雲が2000−4000ftにあったとこから、エンルートでのIMCが予想外に長く、Actual IMCは0.3時間を付けた。Hobbsフライト時間は1.3時間、上空に居たのは0.6から0.7時間程度だったと思う。ただ、満足度は高かった。

 

 

 

 

 

 

 

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