June Bloomの時期なので、午前中は曇り、午後から晴れ、夜は曇るという天気が続いている。曇り空は基本的にマリンレイヤーに毛が生えたような緩い曇り空で、小型機のIFR遊びには最適だったりする。そんな中、敢えてIFRでは飛ばず、雲が晴れた午後に軽く1時間ほどVFRで空に上がることにした。サンタモニカビーチには海水浴をする人達が大勢居る。6月とは言え、夏が来たなと感じる。
短パン、半袖、サンダル履きで車に乗り込み、サンタモニカ空港に向う。自宅から海沿いを走り、10分ちょっとで空港に到着。すぐにプリフライトを行い、エンジン始動。気持ち良く回るエンジン。流石整備した後だけのことはある。サンダル履きなので、足下のベンチレーションをオンにしておくと、足が涼しくて気持ちいい。キャノピー全開、プロペラが起す風を顔に浴び、これも気持ちいい。この原チャリ感覚が最高だ。
ランナップの後、Left Downwind Departureでサンタモニカ空港Rwy21を離陸。この日は北よりの風で、Wind 240、Gust 16kt。こういう風の時には、サンタモニカマウンテンからMountain waveもどき!が出ていて、上昇下降気流が入り交じる。案の定、Fwy10の上空1800ftを100ktくらいで飛んで東に向っていると、ダウタウン手前で300fpmくらいの上昇下降気流があった。ちょうどハリウッドサインの上を越えてきた風が作るウェイブだと思う。そんな感じで風を感じながら、軽く肩の力を抜いた低空飛行フライトが続く。そうこうしていると、ちょっと体が冷えたのか、トイレに行きたくなった。すぐにエルモンテ空港に進路を取り、西8マイルの地点で管制塔を呼ぶ。Right traffic, report abeam tower, identとのこと。すぐにトラフィックパターンに入り、Left trafficを飛ぶセスナ172に続いての着陸となった。ところが、このセスナ172がとてつもなく低速でのアプローチをし、こちらはスペーシングに苦労した。No3がベースエントリーして来るようで、管制官はGrumman xxx turn base!!!とまくしたてる。ただ、管制官も分っていたはずで、そのセスナ172がNo2、こちらがNo1にすべきだったのは明かだ。仕方ないので、管制官がちょっと変則的なお願いをしてきた。自分は西よりに斜めにファイナルを飛び、No1とNo3の機体と直線上には並ばないように配置させられた。こういうIrregularは嫌いじゃない、快諾して変則ファイナルを飛ぶ。そしてRwy19のナンバーの上で滑走路に静態するように右ターン、ラウンドアウト、着陸となった。変則的なのが楽しい。
そのままTransient parkingに向かい、駐機した後はすぐにトイレへ直行。この日のエルモンテ空港は空いていた。すぐに機体に戻り、再びRwy19から離陸、今飛んできたコースを逆戻り。ただ、帰りは2500ftまで高度を上げ、バーバンク空港Class C Airspaceの下を潜り抜けるような飛び方をした。ハリウッドサインの横に来た所でサンタモニカ空港管制塔を呼ぶ。Straight in Rwy21と単純な指示。そしてCentury Cityの手前でNo1 cleared to landとなった。そのまま110ktくらいを維持して降下、Fwy405を越えてから減速開始。フルフラップ、アイドリングで減速、Rwy21のナンバー上で70ktと完璧な速度マネージメント。ただ、接地が甘く、着陸を台無しにした。あと2、3秒、上空で粘って接地すべきだった。
たった1.3時間のフライト。上空に居た時間は0.9時間くらいだったかもしれない。ただ、原チャリ感覚で愛機グラマンを飛ばす感覚は最高で、空を身近に感じさせてくれる。決して安全性を無視して気軽さを演出しているわけじゃない。飛行機を仰々しく扱い過ぎないという部分で”原チャリ感覚”という表現を使っているだけ。愛機グラマンは翼のついた原チャリ、最高の相棒だと思う。
いつも気持ちよさそう
私も来週はサンノゼに遊びに行く予定です。
AA1は軽いIFRなら飛べるExperimental/Ultra-lightのような感じのNormal category aircraftです。tfultraさんの感覚にも合う機体かもしれないです。サンノゼでは色々な機体を飛ばされるのでしょうか。Mixiやブログでのサンノゼ訪問の日記公開、楽しみにしています!