実に1ヶ月半ぶりのフライト!になった。出張が続いたり、長雨でHard IMCでのフライトを避けたり、全然飛べなかった。こんな飛ばない期間があったのは珍しい。まず空港に到着し、カバーを外して愛機を確認。意外に機体は綺麗。長雨やストームがあったのに、フルカバーの効果は素晴らしい。ただ、右エルロンの中に水が溜まっていたり、ちょっと気になるところはある。LPS1, 2, 3は常備しているので、飛ぶ前に一通り可動部分のグリスアップをした。グリスアップとプリフライトに2時間くらい費やした。いよいよエンジンを始動、無事にクランクしてエンジンがかかった。
サンタモニカグランドコントールにコンタクトし、taxi to B5 runn upとリクエストした。ところが、hold short of taxi B, give a way to Cessna, taxi to fuelというトンチンカンな返答。とりあえずhold shortし、taxi to B5 RUN UP pleaseと再度リクエスト。やっとタクシー許可をもらう。久々の愛機、タクシーしているだけでも気分がいい。ランナップエリアでチェックリスト通りにランナップを行う。気になったのが、Propの反応がちょっと鈍い感じがしたこと。Propeller controlレバーを完全に引き切らないと、回転が落ちない。すぐにプロペラガバナーの作動試験をした。1800rpmに固定し、スロットルを開いていく。ちゃんとガバナーは作動していた。再び3回プロペラレバーを作動させると、今までと同じ感触に戻った。やっぱり飛行機は動かしてないとダメだなと痛感。
Rwy21から離陸。訓練機のSports Cruiserに続く。海岸線で右ターン、そしてサンタモニカマウンテンの横で不安定な気流を感じながら右ターンして 3500ft Special Flight Ruleへ。IAS160ktをさしていた。外気温60度F、TAS1701kt、この低い高度なら良好な数字。空気が冷えてくると飛んでいても気持ちいい。巡航時の姿勢もかなりのピッチダウンになる。そのまま南に飛び、途中LAXの上空で先行するセスナ172を抜き去った。さらにPractice areaに出て、radar domeの上空からトーランス管制塔を読んだ。Rwy29Lに振られるかなと思っていたが、fly direct to Vincent Thomas Bridge, straight in to Rwy29Rという指示だった。そして言われた通り飛んでいると、Cirrusに続いて着陸許可。そのままファイナルを安心して飛んでいると、かなりCirrusとの距離が詰まってしまった。減速し、ラウンドアウトは70kt。久々なのにいい感じの着陸。ノーズアップのまま延々と滑走した。着陸後はtransient parkingへ。ちょっと休憩し、再びフライト。帰りはIFRと決めていた。
機体に乗り込み、すぐにクリアランスをリクエスト。 Cleared to KSMO; after departure fly runway heading, LAX170, LIMBO, V64, SLI, V8, POXKU, V363, BAYJY, V186, DARTS, direct; 3000ft/6000ft 10min; departure frequency 134.9; Squwk 467X
すぐに離陸許可が下り、滑走開始。なかなかfrequency changeとならず、こちらからリクエスト。Socal departureにコンタクトすると、Right heading 030, 4000ftとなる。気持ちよく上昇し、heading 030に来たらすぐにheading 160, climb 5000ftとの指示。そしてさらに左に振られ、heading 130、contract 127.2となった。Frequency changeをすると、すぐにdirect SLIとなる。5000ftの巡行、延々とSLIを目指す。しばらくこの高度かな?と思い、カウルフラップを閉じて巡行設定。すると、嫌がらせのように6000ftとの指示。フルスロットルのままなので、ミクスチャーだけ調整し、すぐに6000ftへ。IAS158kt、DA5800ft、OAT56F、TAS175ktと出た。このコンディションならもうちょっと伸びて欲しいところ。
オートパイロットオン、勝手知ったる愛機では1ヶ月半のブランクなし。しばらくして、Socal approach 124.1から問いかけあり。Do you have BAYJY on your nav?とのこと。Affirmというと、I can give you direct to BAYJY in 1mile if you wantとありがたい指示。That would be great, thank you, direct to BAYJY in 1mileと返答。GARMINにフライトプラン入れているといい!。すぐにDirect to BAYJYをもらい、オートパイロットは勝手に飛んでいく。しばらくして、turn 330 intercept V186とのこと。またショートカット。ここはDARTSを選択し、direct-to direct-toの2回連続押しの後にENTERを押し、interceptモードへ。そしてオートパイロットをGPSSからHDGへと切り替え、ヘディングバグを330にした。やることが多いが、それはそれで楽しい。V186が近づくと、HDGからGPSSへと切り替え、再び機体は勝手にV186を見つけてインターセプトする。ここで燃料タンク左右切り替え。左から右へ切り替え、念の為にfuel flowを確認。一瞬17gphから16gphまで下がり、1-2秒でもとに戻った。なんとも気持ち悪い動きだ。
V186巡行開始と同時にサンタモニカのATISを取った。しばらくしてアプローチをきかれたので、RNAV pleaseと返答。すぐにGarminでアプローチを選択、スタンバイしておいた。すると、1、2分後にdescend 4300ftとの指示。揺れもなくGS191kt、IAS yellow arcで飛ぶ。次に、heading 270, 4000ftとの指示。ここでGarminのLPV21 approachをactivateした。この管制官、手前から降下させてくれるのが素晴らしい。そしてheading240, maintain 4000ft, cleared for approachとなる。4000ftで入っていくと、そのまま綺麗なグライドスロープが下りてくる。あとは”十字”を切ったまま飛べばいい。サンタモニカ管制塔にコンタクトすると、cleared for visual cleared to landとなった。120ktくらいでファイナルを飛び、600-700fpmでグライドスロープピッタリの角度で降下できる。最近、ラウンドアウトは初心に帰って70kt。これが綺麗な接地をするコツ。
久々の愛機は最高。飛んだあと、さらに機体を磨き上げた。飛んでいる時間1時間半。機体磨きやグリスアップで4時間。気持ちいい一日になった。