LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

Multi-engine訓練:雲の中での訓練を終え、Check Rideに向けてサインオフ。

2008-06-16 | Flight Log (飛行訓練)

Check Rideの日程も決まり、この日はCheck RideのManeuverをやりたい!と思っていた。ところが、Ceiling1000-1500ftくらいのOvercastだった。一か八かLong Beach Practice Areaに出てみることにした。Socal ApproachにVFR On Topをリクエストしてもなかなか許可が出ない。ここはTower Enroute IFR Clearanceを取って離陸し、Practice Area上空で雲が晴れればIFRをキャンセルしてManeuverをやり、雲が晴れなければエンジンと1発止めてのILS練習という計画をたてた。

Seal Beach VOR 020 RadialがFinal Approach CourseとなるFullerton Airport VOR-A ApproachはLong Beach Practice Areaの上空を飛ぶようなコース取りになることが多いので、Fullerton AirportまでのクリアランスをもらいTorrance Airport Rwy29Rを離陸した。すぐに雲の中に入り、そしてPractice Area付近を飛行するが、やはり完全に雲に被われていることがわかった。ここでのManeuverは無理ということで、Fullertonまでのクリアランスをキャンセルし、Long BeachのRwy30 ILSを打ちたいとリクエストした。ちょうど雲のTopがアサインされた高度だったので、気持ちよく雲の中を飛び続けることができた。そしてLong BeachでのILSが始まるかという時に、インストラクターがエンジンアウト。雲から抜けかけたタイミングだったので機体の姿勢が掴み易く、難なく停止したエンジンをidentifyし、そしてThrottleを戻してVerify。ところが、ここで何を焦ったのか、良い方のエンジンのプロペラコントロールに手が伸びてしまった。やはりここは慎重に、丁寧に、ゆっくりとを心がけたほうがいいと思った。ILS自体は問題なく,着陸もまあまあだった。

Long Beach AirportではRwy25LとTaxi way DのintersectionにてRun upし、Tower EnrouteでTorrance Airportまでのクリアランスをもらった。Rwy25Lを離陸し、そのままTorrance Airport Rwy29RのILS Final Approach Courseにレーダーベクターされていく。ひたすら雲の中を飛び続け、そしてHSIの針を追いかけながらアプローチを開始、ランディングギアを出し、アプローチ速度も安定した所で、再びインストラクターが片方のエンジンを止めた。ここで再び、Mixture/Prop/Throttle All Forward、Landing Gear Up、Flap Up、Fuel pumps on!となる。雲の中ではTCのボールを見て、そしてAtitude Indicatorでバンクを確認してラダーとエルロンを操作しなければならず、少し動作が遅れた。今度は落ち着いて正しいdead engineのプロペラをゆっくりとfeatherし、再びILSのGlide Slope / Localizerを追いかける。そして無事にTorrance Airport Rwy29Rに着陸となった。

結果的にManeuverはなかったが、IMCで片発で、とくに問題なくこなせたということで、インストラクターが私のフライトログブックにMulti-engine Airplane, Land, InstrumentのCheck Ride受験のサインをしてくれた。Check Rideまでソロで何時間か飛ぶかもしれないが、一応訓練はこれで終了となる。あとは一発合格を目指してイメージトレーニング(Dry Flight)が大事になると思う。


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2 コメント

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イメトレ (くらげ)
2008-06-17 22:00:57
いよいよチェックライドですか。

機体が空いている時は、灼熱のコックピットで「ミックスチャーリッチ! キャブヒートオン !」などと言いながらイメトレをやったものです。何度も間違えながら繰り返しました。
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Unknown (C2)
2008-06-19 07:48:40
Private PilotとInstrument Ratingという2回のCheck Rideを経験してきましので緊張したりすることは無くなりましたが、それでもコクピットに座ったりシュミレーターの前に座ってのDry Flight(イメトレ)をして気分を奮い立たせています。とくにMulti-engineはProcedureを覚えることが全てと行っても過言ではないので、イメトレは本当に大事ですね。
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